【骨格を理解する】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日は、陽の技法に必要な骨格の合わせについてお話ししたいと思います。


陽の技法

 

当会では、骨の技術というものの中に、相手を崩すのに運動エネルギーを作り、相手にその作り出した運動エネルギーを乗せ、相手を崩す技法があります。

当会では、その技法には2種類あり、陽の技法と陰の技法というものがあります。

陽の技法というのは、気の運行として稽古を行う船漕ぎ運動の応用としてかなり多くの合気道指導者が行っていますが、陰の技法を理論立てて説明する方は少ないのではないでしょうか。

陰の技法については、前々回に少しふれたのですが、今回は陽の技法について述べたいと思います。

陽の技法は、端的にいうと自分が動くことで、自分の体重を運動エネルギーとして利用するものです。

人間の体重は、例えば成人男子であれば大抵60キログラム以上あります。

これは相当な重量ですよね。例えば60キロの鉄の塊が飛んで来たら、誰も受け止めようとは考えないでしょう。

誰でも、60キロの物体の運動エネルギーの大きさは知っているのです。

ところが、相手が人間だと、運動エネルギーを軽く考えてしまいます。

それは、運動エネルギーを持っていても、その大抵は、その人が自ら足で殺してしうまからです。

ところが、そのエネルギーを上手く使えると非常にいい味方になるのは分かると思います。


骨格の合わせ

 

折角、船漕ぎ運動をやって、運動エネルギーの伝わり方を体で感じても、実際に相手がいると、技を掛ける際に上手く運動エネルギーが伝えることができないものです。

そのもっとも大きな原因は、運動エネルギーを作る前に相手と力がぶつかっているところにあります。

相手と力がぶつかっている状態では、相手からすると、こちらの次の動きが非常に見えやすくなります。

そこで、修行者は相手とぶつからないということを考える必要があります。

相手とぶつからないで相手を導くのがいわゆる合気道における「合わせ」です。

陽の技術で、相手に運動エネルギーを伝えたいのなら、少なくとも合わせができていないと、伝えることができません。

特に大切なのは、当会の分類での骨の技術の中び合わせの技法です。その中で、「骨格の合わせ」が陽の技術では特に大切です。

骨の構造の合わせとは、骨格上どの方向に動かすと相手の関節にぶつからずに骨を動かすことができるかということを判断することです。

ぶつからず、相手が動いてしまう関節の動きを実現することで、運動エネルギーが最も効率的に伝わります。

骨格の構造を理解するということは合気道修行者には非常に大切なことです。


 

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【トライアドと合気道】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回はNLP心理学を使って、合気道の習得に必要な話をしたいと思います。


トライアド

NLP心理学では、人の状態を3つの要素で表します。それをトライアドと言いますが、その3つの要素とは、身体、言語、フォーカスです。

この3つの要素で、その人の心の状態が決まります。

具体定期にいうと、万歳と大きな声を出しながら、落ち込むことができません。

またニコニコと嬉しい顔をしながら、落ちこむ人はいません。

楽しいことを考えながら、落ちこむ人はいません。

このように、言語、身体、フォーカスでその人の状態が決まってしまうのです。

実は、これは個人の感情の状態だけでなく、この3つトライアドと合気道の稽古に非常につながりがあります。


合気道での祝詞の意味

人は落ち込むと、身体能力が非常に落ちます。例えば、オーリングというのはご存知でしょうか?

OKのマークを指で作り、輪にした親指と人差し指を切り離すようにパートナーにしてもらうと、精神がいい状態だと中々離れませんが、落ちこんだ状態だと軽く力をいれるだけで離れてしまいます。

普通の精神状態のときは、このオーリングというのは非常に重い白く、例えば、「ついてない」という言葉を3回唱えただけで、パートナーは簡単に指を切り離すことができ、「うれしい」とか「ついてる」とかを3回唱えると、切り離すのが難しくなります。

このように、人は感情で筋力が大きく変わるものです。しかも、少しプラスの言葉をいうだけ、マイナスの言葉をいうだけでかなり影響をうけるものです。

合気道では、このオーリングが簡単に切り離される状態を気が出ていない状態、切り離せない状態を気が出ている状態といえるのです。

こういったことを知っていると、「穢れ」た状態とは、「けがれ」ようするに気が枯れて気が出ていない状態にあり、Oリングが簡単に切り離せる状態ということがわかります。

そのため、古い合気道では祝詞を奏上し、穢れを清めて、気が出る状態にしてから稽古を行ったのです。

ですから、祝詞というのは、実は言語面とフォーカス面から身体をいい状態にするテクニックだったのです。

その上、合気道では、天の鳥船の行や振り魂で身体面とフォーカス面で強制的にいい状態にするテクニックがあったりするわけです。

しかし、いざというときに祝詞、天の鳥船の行、振り魂などしている暇がありません。

ところが、これらのテクニックを使わなくても、身体、フォーカス、言語を変えるだけでも、正しい状態である気が出ている状態とすることができることを知っておれば非常に役にたつと思います。


 

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【合気道の指導に必要な3つの要素】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、以前にお話ししたことがあると思いますが、NLP心理学では、人が物事を理解するのに3つのタイプがあります。

3つのタイプというのは、視覚タイプ、聴覚タイプ、体感覚タイプの3つです。

実は合気道の指導者には、この3つ感覚を総動員する必要があります。今回はその話をしたいと思います。


合気道習得は体感覚タイプが優位

 

合気道では、体感覚タイプの人が他のタイプの人よりもかなり優位に習得ができます。

というのは、合気道の技術というのは非常に体感覚に頼る部分が大きいからです。

例えば、当会の技法で陰の技法というのがあります。

当会の技法で修行者が一番苦心するのがこの陰の技法です。

陰の技法を井口師範は、「相手を導きたかったらまず自分が動け、相手を手前に引っ張りたいのなら、自分から前に出よ。相手を自分から離したいのであれば、自ら下がれ。相手を左に動かしたいのであれば、自ら右に行け。そして相手を気で導け」とおっしゃいました。

体感覚の人への説明では、例えば陰の技法で相手を前に導くようにするには、気をこの様に集めるとよいと説明するだけで、同じ動作を行うことができます。

感覚をリアルに説明すると分かってもらえるのです。その点、気で説明するのが都合がいいと思います。

当会では、元プロ格闘技の選手の人がそのタイプで、「気が分かるか、信じられる人は簡単です」といいます。


動作の原理の理解が必要な聴覚タイプ

 

ところが、特に聴覚タイプの人の場合は物理的に説明しないと理解ができません。

そこで、物理学の出番になります。これを物理で説明することは簡単で、「スケートリンクで二人立っていて、一人がもう一人の背中を押すとどうなるか?」という問題で、「一方が前に進んだら、もう一方は後ろに同じ速さで下がっていく」というのが正解です。

スケートリンクの場合、A君とB君がいるとすると、始めはA君もB君も速度がゼロですが、A君がB君を押して、B君が時速5キロで前に進んだら、A君は時速-5キロ、要するに反対方向に同じ速度で進むわけです。要するにプラスマイナス0となるわけです。

視覚タイプの人は、実際にやってみて、技を掛けてみて、目で確認して初めて「成る程、確かに!」と理解します。

さらに、聴覚タイプも視覚タイプも、感覚にフォーカスして気の感覚を体感できるようにする必要があり、非常に厄介に感じるかもしれません。

しかし、体感覚タイプの人は自分の技をうまく説明することが苦手で、相手に伝えるという点では、視覚・聴覚タイプの人の方がわかりやすくなります。

そのため、合気道の指導では3つの感覚の総動員が必要なのです。

 


 

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【知っているからこそ認識できる】

 

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回も情報という点で話を進めていきたいと思います。


NLP心理学の前提15番目と開祖のお言葉

 

さて、NLP心理学について以前のブログに書きましたが、僕が習っているNLP心理学には15の前提があります。

以前にも書きましたが、その中で15番目の前提「人は自分の世界の経験を前提にして今起こっていることを理解する」が合気道では非常に大切な前提にもなっています。

合気道開祖・植芝盛平翁先生がおっしゃった有名なお言葉に次のものがあります。

* * * *

相手の目を見てはいけない、目に心を吸収されてしまう。
相手の剣を見てはいけない、剣に気が把われてしまう。
相手を見てはいけない、相手の気を吸収してしまうからだ。
真の武とは相手の全貌を吸収してしまう引力の練磨である。
だから私はこのまま立っとればいいんじゃ。

* * * *

開祖のお言葉をそのまま真に受けると、「相手を見ずにどうして技を掛けるのか?」「目をつぶっておくことなのか?」など考えてしまいます。

一方、井口師範の秘伝の目付(眼の使い方)を知っている人なら、なるほどと思えるのではないでしょうか?

このように、言葉を一つにしても、認識が人ぞれぞれ違います。


井口師範のお言葉

 

井口師範の目の秘伝についてはあまり詳細はお話しできませんが、井口師範は「眼で見るんと違う、(眼で)感じるんや」とおっしゃいました。

翁先生のお言葉と井口師範のお言葉と考え合わせれば、前半部分のお話しは、目をつぶることではなく、見ることに関する極意であることは分かると思います。

さらに、「真の武とは相手の全貌を吸収してしまう引力の練磨である」という点に関しては、少し前にこのブログで書きましたが、合気道は受身の武道ではなく、相手を受け入れる武道といったことを思い起こしていただきたい。

相手を受け入れるというのは、こちらが相手に対して「ああしよう。こうしよう」と考えるのではなく、自分の主張は全部おいておいて、相手が何をしたいのかを見極めることにあり、「You first」であるとお話ししました。

最後に、翁先生がいわれる「このまま立っとればいいんじゃ」というのは、相手が行動を起こし、その気が差すまでの間であるというのことです。

そのまま何もせず突っ立っておれば、殴ろうとしている相手にノックアウトされてしまいます。

このように、井口師範から秘伝を聞いているものにとっては、翁先生のお言葉は「なるほど」と腑に落ちる言葉ですが、秘伝を知らない人にとっては理解ができない言葉だと思います

秘伝を知る事が如何に大切かが分かるのではないでしょうか?


 

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【井口流合気道では情報を隠す】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は情報と井口流合気道の技の関係についてお話しします。


人は不安定だから技が効く

 

合気道の技にかかると、全く非常識な事態に落ちると感じる人が多いのではないでしょうか。

例えば、合気道の師匠が「今から、コップでお茶を飲むから、両手で阻止して見よ」と言われ、師匠の片手を両手でつかんで飲まさないように一生懸命力を入れても、師匠は平然としてコップを口に運びます。

これをは傍で見ていると、『そんな馬鹿な!』と思って、今度は自分だと代わって邪魔をしようと両手で力いっぱいに阻止しても、師匠は平然とコップを口に運んでお茶を飲みます。

こんな漫画のような場面が実際可能なのです。

それは、人間が最大の力を入れられるのはバランスが大きく影響しているからです。

ですから、バランスを保つことができなければ、思った力の数分の一しかでないようになっています。

何故なら、実は二足で立つというのは、かなり不安定な状態だからです。

この二足で立つという不安定さを人はあまり意識していないため、完全に不安定になるまで不安定であることに気づきません。

合気道ではこれを利用するわけです。


井口師範は徹底的に情報を隠す

 

井口師範の合気道では、相手を不安定にするのは当然なのですが、相手にとっていつ自分が不安定になったか察知できないのを良しとしました。

そのため、周りから見ていると、技の受け手が自らわざと倒れたように見えます。

ところが、井口師範は、受け手がわざと崩れていくと「勝手に倒れるな!」と叱りました。

しかし、井口師範の技が効いていると、ワザと倒れているわけではないのに体が勝手に倒れていきます。

あたかも井口師範に体が乗っ取られたようにコントロールされるのです。

これは、いつ不安定になったか、自分の状態が把握できないためです。

このように指導した井口師範の意図は、自分が不安定になったと自覚できたら、同じ原理で何度か技が掛けられると、不安定になった原理が相手に分かるからです。

しかも、井口師範は、「技は一期一会」といわれて、毎回原理を変えて技を掛けておられましたから、例え不安定になったと自覚できても、原理が分かることはないのです。

ところが、「世の中に天才はいる」といわれ、技の原理である本質についてはかなり秘密にされ、技を掛けるのも不安定になったのすら気づかせない、同じ原理を二度続けないなど徹底していました。

このように井口師範は、技を掛ける前も、掛ける最中も、情報を徹底的に隠すことに徹しておられました。

ですから映像を見てもわからない部分が合気道にはあるのです。


 

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【合気道は相手思考】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、このブログでは護身と情報という話をしていますが、今回は、情報を出さないということについて述べたいと思います。

 


情報を読むためには?

 

合気道と他の武道・格闘技の違いを述べるとしたら、極端な言い方をすると、他の武道・格闘技は、相手と対立を中心に技ができているが、合気道は相手を受け入れることを中心い技ができているということになるでしょう。

相手を受け入れるというのは、最初に自分の意見を出さないということに通じます。

要は、You first「君から」思考なのです。

先ずは、相手の情報に耳を傾け、相手が何をしたいのかということに全神経を傾ける必要があります。

合気道は、そういった意味では「受け身の武道」と言えなくもありませんが、一般に言われる「受け身の武道」とは意味が違います。

「相手がせめて来たらそこで初めて動作を起こす」というのではなく、相手の情報を取るために自己主張しないということで、相手を受け入れる武道であり、受け身の武道ではないのです。

NLP心理学の前提では「相手の世界に理解と敬意」ということをいいますが、合気道でも起こりでは同様のことを行うわけです。


相手の目からの情報を絶つ技術

 

特に武道である合気道では、相手との対話は非言語によって行われるため、この情報の読みには技術が必要です。

そのため合気道では、自己主張をできるだけ抑える必要があるのです。それを当会では情報の遮断と呼んでいます。

そのための情報遮断の基本技術は相手の目から情報を入手できなくすることです。そのための技術は次のようになります。

  1. 距離(間合い)の確保
  2. 無構え
  3. 人形の目

先ず距離ですが、これは一畳分(180センチ)を隔てるのが、形での初期ポジションとされています。

これは、相手が武器を隠し持っていても、対処できる最大限近づける距離と言われています。

ですから暴漢に相対したとき、約2メートルは空けておく必要があり、これが最小限度の間合いであると覚える必要があります。

戦前の合気道では合気道の開祖は構えを取っておられましたが、戦後の大東流合気柔術と完全に分離された合気道では向かい合った時点では構えをとられませんでした。

暴漢に相対したとき、例えばボクシングのファイティングポーズをとったらどうでしょう。

暴漢は、『やばい!』と思った時点で、刃物を持ち出すかもしれません。

これは相手への情報を与えているからです。ですから、安全距離にいる時点では構えを取るということはしない方がいいのです。

さらに、目は心の窓といいますが、情報が一番もれやすいので、眼球を停止させます。それが人形の目ということです。


 

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【情報の操作】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は情報についてお話ししたいと思います。武道を護身と考えたとき、この情報という要素が非常に大切になります。

そこで、今回は情報に関して述べて行きたいと思います。


情報次第で事実が曲げられる

 

最近、経済研究家の三橋貴明氏の「日本経済2020年危機ー経済学の嘘が日本を滅ぼす」という本を読みました。

そこでは、日本の借金1000兆円(国債)の実態が明かされ、日本はギリシャなどのように破綻することがない事実など、様々な統計資料によって示されていました。

例えば、1000兆円の借金のうち、日本銀行の持ち分が44%(現在は46.5%)で、紙幣を発行して買い取っているということです。

このように、政府が出す情報は、増税に都合の良い事実だけを国民に告げている実態が統計資料によって明らかにされていました。

といっても、政府はウソをいっているわけではありません。マスコミなどに流す情報が端折られた、増税に都合の良い情報を政府としての意見として述べているだけで、事実を伝えている訳ではありません。

ですから、財務省のページには国債所有者別内訳などちゃんと国民が見れるようになっています。

どう判断するかは国民にゆだねていますが、そこまで調べる国民は殆どいないのが現状で、政府の意見を事実としてとらえる人が大半です。

かくいう僕もそれが事実と思い込んでいて、そのため「増税はしかたがない」と思っていました。

 

 


情報を操作する

 

こういった政府の仕掛けるトリックに腹を立てても仕方がないのですが、僕たち武道をしている人間は、ここから学べることがあります。

相手を制するには、如何に情報を操作するかということです。

こういったやり取りを卑怯と思う人がいると思いますが、才能、体格、年齢、性別などの壁は、正直に言って正々堂々と真っ向から闘うというやり方では超えることが不可能です。

しかも、自分に危害を加えようとする相手に対して、正々堂々と素手で制するというのは非常に危険な行為です。

以前、非常に正義感の強い方が、新幹線で起こった無差別殺人を起こそうとした犯人に殺されたという話がありましたが、刃物相手に、素手で正々堂々と戦うのは心情的に理解できますが、護身術としては正しいとは言えません。

合気道は愛の武道だから、例え相手が武器を持っても、当て身技(合気道の打撃法)を使わず素手で相手を受け流して、相手へもケガをさせず制する必要があると考えている人が多いですが、そんなことは不可能です。

話はそれましたが、護身を考えたとき、如何に相手への情報をコントロールが大切です。


 

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【人の理解はどこから来るか?】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回もNLP心理学の前提と合気道について述べていきたいと思います。


人が理解するとは?

 

NLP心理学の15ある前提の一つに、「人は自分の世界の経験を前提に今直面していることを理解しようとする」ということがあります。

要は、自分の目に入ったことというのは、自分の経験と知識というフィルターを一度通して、世界を見ているということです。

例えば、「この時計のデザインをあなたはどう思いますか」と聞いて、デザインの批評をしてもらってから、「ところで、今、何時さしてましたか?」と聞くと殆ど答えられません。

デザインを見るときに、当然、時計の針もデザインに含まれていますから見ていたはずなのに、何分を指していたかを覚えている人はかなり少ないのです。

このように、人間はものを見るときに必ずフィルターをかけてみるわけです。

これは、目から入った情報だけではなく、五感すべてで起こるものです。


合気道では逆利用

 

実は、合気道では、NLP心理学の「人は自分の世界の経験を前提に今直面していることを理解しようとする」という特性を逆利用します。

そのため、その本質になっているものを秘伝として、上位の者にしか伝えないという面があります。

これは武道では当然のことで、自分の行う技が、事前に相手に知られていては、命に係わります。

相手が知らないからこそ効果があるので秘伝として伝えています。

僕の師である井口師範が、本部の大きな演武会に行きたくないといっておられた理由として「何で、翁先生からいただいた秘伝を、わざわざ皆にみせなあかんのや」と言われたことがあります。

井口師範の秘伝は、かなり非常識で、人が日常では経験することがないものですから、余計にそういったことを言われたわけです。

ところで、当会の稽古ではこういった秘伝を教えていますが、最近少し問題になってきています。

というのは、教えないときは対応できないのに秘伝を教えるとそれに対応して、相手の技を殺しにかかる人がいます。

当会で秘伝を教えるのは、秘伝の技に対抗するためではなく、少しでも早く上達して、才能ある人はもっと先を行くようにするためで、秘伝を使いこなせるようにするためです。

手品もタネを知って、それを稽古して、素晴らしいショーができるようにするためで、自分が観客になって、タネを見てインチキだと満足するためではありません。

最近、それを勘違いをしている会員が現れているので、今後、秘伝の扱いについて考えるべき時期がきたと感じています。

このように知らないから認知できないという点が合気道には大切です。


 

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【相手の世界に理解と敬意】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日はNLP心理学の前提「相手の世界に理解と敬意」に関連付けて、合気道についてブログを書いていきたいと思います。


合気道は受身の武道ではない

 

一般の認識として、合気道を知識で知っている人はよく「合気道は受身の武道」といいます。

ところが、武道において、相手の攻撃に対して常に受けに回っていると相手に気に押されとても相手を制することはできません。

ここを間違えると、護身にすら使えないものとなってしまいます。

それは、空手の組手や、ボクシングや拳法のスパーリングをやってみるとすぐ分かります。

私の師・井口師範も、「武道では先を取ることが大切である」ともおっしゃいました。

そのため、井口師範は僕たちに合気道の打撃法である「当て身」のやり方を徹底的に教えてくださいました。

武道である以上、相手を制する必要があるからです。

 


相手を受け入れるのが合気道

 

井口師範は、「合気道の技は相手を受け入れるところから始まる」ともおっしゃいました。

「先を取る」と「相手を受け入れる」では全く矛盾する行為のように思います。

けれども、相手を受け入れるというのは、相手の気に合わせるという場合に非常に大切です。

合気道では、他の武術や格闘技と違う点は、対立から始まるのではなく、相手の受け入れから始まります。

対立から出発していると、相手の力と正々堂々と正面からぶつかり合うのが正しい戦いというようになりますが、合気道の場合、相手を受け入れて、そして相手に合わせるのです。

これを日ごろの人間関係に例えると分かりやすいと思います。

というのは、常に議論やディベートを吹っかけてくる相手と自分の興味のあることに関心を抱いてくれる相手ではどうでしょうか?

議論やディベートも時には面白いかもしれませんが、自分の興味あることを話してくれる相手だと、疲れることもなく、一晩中でも話したいと思うでしょう。

このように、合気道は相手とぶつかるのではないのです。

ですから、合気道においては、相手の力には敬意を払い、「入れたいように入れさせる」という立場をとり、相手とぶつからないことを良しとします。

相手にやりたいようにやらせ切ることで、相手は満足し、こちらについて来てくれて、そして気持ちよく倒れてくれます。

これが相手と対立しない、相手と受け入れる武道であり、相手の土俵では徹底的に戦わない姿勢を貫く合気道の考え方なのです。

合気道の理想は、相手を尊重し、相手とぶつかり合うことなしに、相手が自ら崩れて気持ち良く倒れてくれる状況をつくれることなのです。

精神世界と物理世界で共にそういったことを実現できるのが合気道の醍醐味です。


 

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【現実は呼び方しだいで変化する】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、NLP心理学は合気道と非常に相性がよいという話を前回しました。

今回は当面は、NLP心理学を合気道に関連づけて書いていきたいと思います。


現実は呼び方しだいで変化する

 

僕は、幼少のころから青年期にかけて非常に体が弱く、一番輝くはずの少年期・青年期は人生を諦めた悲惨な日々を送っていました。

ところが26歳の時に合気道の師匠・井口師範にお会いしてから、僕の人生が大きく変わりました。

僕の少年期・青年期は体が弱いゆえに様々な理不尽な目に遭ってきました。

暴力や恐喝などいろいろな目に遭いました。

また、小学校4年生の時には少年野球でバットで殴られ左目を失い、中学2年の時には、頭の手術で何か月も学校を休み、弱い体がさらに弱くなりました。

こういった少年期・青年期の様々な事件を点で考えると、本当に不幸としか言えないかもしれません。

しかし、合気道を軸に僕の人生を考えると全く違ったものになります。

それらの不幸な出来事の点を線で結んでみると、そういった体験が僕を合気道に導き、僕に健康に導いてくれました。

僕にとって、それらの不幸な出来事は、試練であったと言えます。

それは、僕を井口師範に結び付ける「神様の布石」とも考えられるからです。

このように苦しみを試練と捉えるだけで、「自分は神に選ばれし存在」と思えてくるから不思議です。

他人からすれば、単なるこじつけに聞えるかもしれませんが、それで僕の人生が鮮やかに彩られてきます。

 


合気道の本質は愛?

 

合気道開祖は「合気道は愛の武道」と言われています。

相手を制することを目的とした武道が「どうして愛?」と疑問を感じる人が多いでしょう。

しかし「武道は愛である」と捉えた時点で状況が変わってきます。

そうすると、さらに、「宇宙全体で考えたとき、宇宙の本質は愛」ということに変わってくるからです。

冷静に考えると、宇宙は破壊と創造を繰り返しているだけで、時には生命を破壊し、時には生命に恵みをもたらします。要するに、宇宙は善も悪もないといえるかもしれません。

ところが、宇宙に意識があると考えると、宇宙は創造のための破壊を行い、全てのものを進化発展へと導いているという捉えると、「宇宙の本質は調和と育むこと」といえます。

すると、「宇宙は愛が本質」ということに変わってきます。

宇宙の本質が愛であり、調和と育むことであるとするなら、それを武道に適用して、相手との調和を目指し、お互いに育て合うことを目標にするなら、それは宇宙的な愛ということです。

この発想から、合気道の相手への考え方が変わり、対抗ではなく、相手を受け入れることが合気道の技の本質となるのです。

 


 

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