皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、合わせについて最近お話しをしていると思いますが、「合わせ」の説明を読んでも、言葉の遊びに感じ、まだこじつけのようにしか聞こえない読者の方がいるのではないでしょうか?
今回も、もう少し僕が気づいたことについて話していきたいと思います。
「挙手への対抗」でわかること
前回にお話しした「挙手への対抗」のところで、相手の挙手に対抗するためには相手の「出鼻を挫く」ことが必須条件になるのはお分かりいただけると思います。
もうすでに鋭い読者の方は気づいたかもしれませんが、相手の挙手に対抗する場合の前提条件は、相手の出鼻を挫くことであり、それは相手の挙げようとする気配を読んでからでないと対抗できないということです。
ちなみに、この「出鼻を挫く」ということですが、武道では「出頭(でがしら)を打つ」「出頭(でがしら)を抑える」という表現をします。
ですから、この「挙手への対抗」では、合気道でいう「合わせ」というのを誰もが出来ているということであり、合気道の技においても「合わせ」は誰にでもできるということを示唆しているのです。
技への応用するためには?!
「挙手への対抗」は、自然に相手の気を読み、相手の出鼻を挫いているということが分かっていただいたと思います。
ではこれをどのように合気道の技に応用するかという点を明らかにしていきたいと思います。
その前に、「挙手への対抗」をモデルに、「合わせ」について考えていきましょう。
まず「挙手への対抗」から分かることは、以下の3点です。
- 人は自然と感覚によって相手の気を読んでいる
- 接触していると気が読みやすい
- 相手の気の発動を待ってから対抗している
このように、誰でもできる「挙手の対抗」で、合気道に必要な方向性が明らかになると思います。
1は、力差がなければ誰でも簡単に相手へ対抗できる事実から、実は気を誰もが読むことができるということに気づくと思います。
2は、例えば、相手が手を挙げようとしたときに相手の手を掴みそれを妨げることを考えれば、初めから接触しているときの方が有利なのは誰でも理解できるでしょう。このことからも手首取りの技を稽古する意味が分かると思います。
3の意味していることは、まず相手が発動するのを待つということです。井口師範は「合気道は狩人の心が大切」とおっしゃいましたが、すぐれた狩人は獲物の様子を観察してここぞというときに獲物を狩ります。
以上のことから、僕たち合気道修行者は何をすればよいのかおぼろげながら理解できたのではないでしょうか?
次回はさらに踏み込んでいきたいと思います。
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