【合気道の遠当て】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日は合気道の打撃技の遠当てについて話したいと思います。


初めて見た遠当て

たまたま居合わせた四国のお寺で、修験道者(山伏)が里のお寺に下りてきて、外護摩をやっていました。

護摩というのは、インドから伝わった火を使った儀式のことで、日本には、真言宗と天台宗の密教系仏教から伝わっていますが、 日本古来の山岳信仰が仏教に取り入れられた修験道では、屋外で焚き上げる外護摩を行います。

この外護摩を焚いた後、行者(山伏)のリーダー格の人が、見学者に「これから不動金縛りの術を施そう。誰か希望者はいないか」と問い、希望者を前にだす。

行者は、手印(右手と左手の指を独自の形で合わせて意味のある形にしたもの) を組んで 、真言(魔術の呪文にあたるもの)を唱え、気合い一閃「エーイ」と発すると、あら不思議、その希望者が金縛りになり、「さあ、動いて」といわれても、足一歩踏み出せなくなっていました。

僕はこれをみて、何と凄い力をもった行者なんだろうと感心しました。

また、そのとき聞いた話ですが、ある行者は空中に飛んでいる鳥に金縛りをかけ、撃ち落とすことができると言っていました。

さらには、様々な武道かが自分の弟子に、遠当てを仕掛けて、倒したり、投げ飛ばしたり、気絶させたりするという話も聞きます。

中国では百歩神拳といって、百歩はなれたところから相手を殺すことができるというものもあるそうです。


井口師範の遠当て

ところで合気道では遠当てとはどんなものでしょうか?

僕は井口師範に師事し、当て身という合気道独自の打撃法を教わりました。

そんな中、あるとき、「当て身は、相手を破壊するものではない。相手の気にあてるものや」と井口師範はおっしゃいました。

ところが、実は井口師範から、当て身で相手のあばら骨を折るやり方とか教えてもらっていたので、「あれっ」と思ってしまいました。

僕はてっきり当て身は相手に打撃を与えて、相手にダメージを負わせ、合気道の投げ技は片目技を掛けやすくするためのものと思っていたからです。

それで、不思議そうな僕を見て、井口師範は、「曰く、じゃあ、そこから、僕に攻撃を仕掛けてきなさい」と言われました。

そこで、僕は、横面打ちで井口師範に攻撃をしようと思って、足を出そうとした瞬間、

「イエーイ」と、気合いをかけられたと思ったら、体が一瞬固まり、気が付いたら井口師範の拳が僕の脇腹にありました。

「これが当て身の意味や」とおっしゃいました。

僕は、井口師範の声に驚いて、動きが止まったのかと思ったのですが、「この当て身は、声を出さなくても効く」とおっしゃい、もう一度やってみることにしたのです。

すると、結果は同じことになりました。

「何も不思議やない。相手の気が読めたら、誰でもできることや。要はタイミングだけや」とおっしゃったのです。

これを説明するとこういうことです。人が前に出ようとする瞬間、兆として気がでます。その気にアプローチすると、相手の動きが一瞬止まるのです。ですから、「タイミングだけや」と言われたわけです。

このように僕が学んだものは、相手を投げたり、気絶させたり、など害するような遠当てではなく、相手の動きを一瞬封じるもので、しかも心理学的、科学的根拠があり、タイミングさえ読めれば誰でもできるものとして存在しています。

ですから、井口師範がそれ以上の遠当てができたかどうかは僕にはわかりませんが、僕が経験したものはそういうものです。


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