【外殻の気を使う】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。 さて、今回は外殻の気を使うという点にで述べていきたいと思います。


外殻の気の特性

外殻の気といういのは、身体の表面付近で放射している気です。
この気は、皮膚の表面も含んでいます。この気は、実は皮膚の感覚に直結した気です。

ですから、この気を利用するというのは、相手の皮膚感覚を利用することです。

そのためには、この気の特性をよく知っておく必要があります。

外殻の気は皮膚感覚に関連するということは、もっとも皮膚感覚が敏感なところから多く放射されるということです。

特に放射が大きいのが手です。その中でも掌が非常に放射量が多いです。

外殻の気も、本人の意識によって非常に影響を受けるものです。ある特定の部分に意識が行くと、外殻の気がそこにあつまり、他の箇所の気は非常に薄くなります。


外殻の気の特性を利用する

こうした特性をしっていると、相手が手に意識がいっているとき、相手を導くのが非常都合がいいのです。

例えば、相手がこちらの手を握ろうとしたとき、相手の外殻の気は掌に集中しています。

ですから、相手が握ろうとした瞬間、心理的に相手の握りを妨げることなく手首を回したりすると、相手は思わずついてきたりします。

また、相手が、こちらの手首を握っているときに、相手の前腕の皮膚を軽くこすると、相手の意識は一瞬前腕に向かいます。そんな状態になった瞬間、つかまれた手を軽くひねると簡単に手が抜けてしまいます。

しかし、このとき相手の前腕を思いきり押すと、相手は抵抗を感じ、離されまいとより握力を強くこめてきますので、手が離れなくなります。

こういった応用が皮膚感覚の技術です。皮膚感覚の技術は、相手の皮膚感覚をつかって意識をコントロールすることなので、意図が読まれるような行動では技が効かないわけです。

ですから、触れられるような軽い力の方が効果がでるので、不思議な感覚を相手に与える技です。


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【内殻の気を使う!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。さて、今回は、内殻の気の使い方について説明します。

内殻の気とは?!

内殻の気というのは、身体の表面のすぐ下にある気を言います。

核の気は身体内部全体を浸している重い液体のようなイメージでしたが、内殻の気はその核の気を周りから保護しているような、まるで卵の殻のような気の流れです。

これは、若干異なりますが、東洋医学の経絡とういものに近いかもしれませんが、合気道では、経絡のような管を想定しません。

だた、皮膚の下に流れる気ということだけで、皮膚の下すぐに、皮膚に平行な方向に気が流れていると考えます。


内殻の気の使い方

内殻の気を使うポイントは、「相手の皮膚の下に流れる気にアプローチする」というイメージです。

そのイメージがあれば、相手の動きを止める効果が非常に高くなります。

当会では内殻の気に影響を出す技術を皮膚の技術と呼んでいます。相手の皮膚を皮膚に平行に伸ばす技術と初心者には教えています。

これだと初心者でも再現性が高いからです。

本来の内殻の気の使い方は、相手の皮膚の下にある気のみに自分の内殻の気を流し込むイメージで、相手の気の流れを止める威力で一気に流し込みます。

これが上手くいかない人は、気の入れ方が間違っているからです。

具体的にいうと、上手くいかないときのパターンは2つあります。

一つは、皮膚に垂直に入れている場合ともう一つは気の力が弱い場合です。

皮膚に垂直に自分の内殻の気を入れようとした場合ですが、自分の内殻の気も皮膚下部を皮膚に平行に流れているので、皮膚に垂直だと相手に流れていき難いということです。

また、気の力弱い場合というのは、相手の気の流れを阻害するなら、相手の気の流れに影響を与える必要があり、そのためには、その流れと真逆に強い気の流れを送ってやる必要があります。


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【核の気を使う】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。さて、今回は、核の気の使い方について説明します。


核の気とは?!

核の気というのは、体の内部を満たしている内部の気をいいます。

核の気という名称は、僕が個人的に勝手に名付けたものです。合気道では、気は気であり、あらゆるものを気一つで説明がされます。

ところが、気という言葉ひとつで合気道の技術の説明を受けると、気の見えない、感じない人には、非常に矛盾した現象を起こす厄介な代物にしか感じません。

そして、気がわかる人より、気がわからないという人の方が大半を占めているのも事実じゃないでしょうか。

また、例え気が見えると主張する人でも、武道で使う気になるとからっきしという人も今までたくさん見てきました。

ですから、本当に気がわかる人はかなり少数で、全く気がわからない人が大半といえます。

しかし、気を種類別にわけ、その性質を理解すると、僕のように気が見えない人でも、気を使うことができるようになります。

そういった意味で核の気とは、身体内部全体を浸している重い気と理解していただくとよいと思います。


核の気の使い方

核の気を使うときはイメージが非常に大切です。

それは、体の内部が、鉛のような重い液体で満たされているというイメージを持つことです。

そして、核の気を使用するとき、その重い液体が移動するのを想像します。

例えば、当身でパンチを出すとき、腕の内部をその重い液体が移動して、拳まで達するのをイメージします。

このときのポイントはいかに力が抜けているかという脱力感が大切です。

さらに、打撃が相手に当たった瞬間は、矢のようになって相手の身体内部に突き刺さるというイメージを持つことです。

このときの感覚は、自分の腕が体を通して、大地とつながった感触を感じます。

こういったイメージを持つと、軽く出したつもりの当身が非常に重い当身に変化します。

これが気の不思議なところです。

こういった感覚がわかると接触している状態でも、かなりの衝撃力を持った当身ができるようになります。

まさに、私の師匠である井口師範がおっしゃった「気はイメージで動く」ということばがぴったりです。


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【相手の気を導く】その4

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。さて、今回は、相手の気を導くのその4で、体の外の気の性質のうちの外殻の気にについて述べます。


外殻の気

外殻の気というのは、皮膚の感覚に関係のあり、皮膚の感覚が敏感な人ほど外殻の気を攻められると掛かりやすいという傾向があります。

外殻の気は、皮膚表面から皮膚を取り巻く空間に存在しています。ただし、この空間の大きさはどれだけその人の皮膚の感覚が敏感かによって異なります。

したがって、気の層が厚い人と薄い人がいるのが特徴です。また、掌部が最も気の厚みがあります。また、掌が敏感な人ほど厚みが大きいです。


外殻の気と皮膚感覚の技術

外殻の気は、当会では皮膚感覚の技術として指導しています。皮膚感覚の技術の特徴は、軽く触れて、相手の気を導き、崩すという点です。

これができる理由は、非常にシンプルです。外殻の気というのは、皮膚の感覚が主体となりますので、相手に強くその感覚を意識させることで、相手の集中力をその部分に集め、他への意識を疎かにさせ、意図的に崩れる方に相手を導くことができるわけです。

そして、何故、軽く触れるだけで崩れるかとうと、より軽く触れるほど相手は、その部分の感覚をより敏感にして、こちらの動向を探ろうとします。

その意識の偏りは、実は無意識レベルで起こるため、本人は何故自分が崩されるかわからないのです。

そのため、この技の成功には、相手の警戒心をなくす必要があります。

それは、相手が警戒心を持っていると、意識が術者自身に向かい、集中してほしい接触部に向かわないためです。

そのため、この技を行うには、こちらの意図がわからない状況に相手を導いて、そこから突発的に行う必要があります。

要するに、技に使う際は、一度、相手の頭を「?」の状態にしておく必要があるわけです。


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【相手の気を導く】その3

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。さて、今回は、相手の気を導くのその3で、いよいよ体の気の構造上での気の性質を述べていきたいと思います。今回は体の内の気の性質について述べます。


核の気

体の内の気は、身体内部にある核の気と体の表面を形作っている内殻の気との二種類で成り立っています。

核の気は、人が健康に生きていく上で、根本になる気です。身体の内部を支えている体が正常に活動するのに必要な気で、活力の元となる気です。

この気は、打撃などの物理的衝撃が身体内部に入ったときに乱れ、身体に不調を起します。また、この気が外部につながったところが急所です。

例えば、鳩尾や男性の急所である金的などが、その例としてあげられます。こういったところにダメージがあると、体の内部から苦しい痛みを起します。

また、あまり強い刺激があると核の気が傷つき、命を落とす危険もあります。

そのため、この核の気が傷つくと、健康に害を及ぼす恐れもありますので、合気道の稽古では実際に打撃をするということはありませんが、護身に使う場合の知識として覚えておく必要があります。

また、この核の気を使って、当身(打撃)を行う方法もあります。見た目は大したことがないように見えますが、打たれると内部に浸透するような嫌な打撃法です。これについては、イメージを伴った技術となっていて、文字だけで説明するのは困難ですので、説明は省かせてもらいます。


内殻の気

内殻の気は、体の表面を流れる気で、皮膚に平行に気がながれています。これは漢方などの経絡に相当するものと考えられますが、経絡と違って、かなり大雑把で、相手の皮膚をずらすことで、気の流れを乱し、力を出せなくする場合に使います。

師匠である井口師範からは、「相手の骨に当たることなく、相手の皮膚の下に直接気を流し込むと相手は力が出せない」と教わりました。

しかし、気がわからなくても、骨に当たらないように、相手の皮膚を伸ばすと、相手の力が激減しますので、生理学的に力を出にくくする技術といってもいいかもしれません。

ただし、相手の力をまったくゼロにするわけではありませんので、大人男性と小学生の低学年の子どもでは、やはり勝負にはなりませんので、物理的な力は強い方がよいといえます。


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【相手の気を導く】その2

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。さて、今回は、相手の気を導くのその2としてお話ししていきたいと思います。


相手の気を知るには?

相手の気を導くには、相手の気がわからないとできません。それには一般的には相手の気をつかむ能力が必要となります。

ところが、相手の気をつかむ能力は、一種の超能力に属するものですから、そう簡単に身に付くものでもありませんし、それにはかなりの才能が必要です。

そのため、多分ほとんどの人がその能力を身に付けるのは不可能でしょう。

でも、大丈夫です。相手の気を見たり、つかんだりする能力がなくても誰にでも相手の気がわかる方法があります。

それは、気の性質を理解することです。気の性質を理解しておけば、「こんな場合こうなる」ということがわかるので、対処ができるというわけです。


身体の気の構造

相手の気を読むめには、まずは相手の身体の気の構造を理解しておく必要があります。その次に、構成しているそれぞれの気の性質を知る必要があります。

そういった性質を理解しておけば、相手のそれぞれの気がどうなっているかわかるので、相手の気が見えなくても、おおよその見当がつくので、相手の気を導くことが可能になります。

そこで、人体の気の構造を示した下図を見てください。

人体の気は、大きく分けて、体の内と外に分かれます。そして、それぞれのまた2種類に分かれます。

まず、体の内の気についてですが、核の気にしても内殻の気にしても、かなり物理的な作用の影響を受けやすい傾向があります。

さらに、体の外の気は、外殻の気は生理学的な作用を、最外殻の気は心理学的な作用を受けやすいという特徴があります。

これらの特性を利用して、技を行うとことで、さまざまな技の使い方が可能になるのです。


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【相手の気を導く】その1

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。さて、今回から、相手の気を導くということについてお話ししていきたいと思います。


合わせるとは?

合気道は「気の武道」と呼ばれます。そのため、修行者は「気」についてよく理解を深めておく必要があります。

「気」に関して考えたとき、合気道では、自分の気と相手の気という2つの気について理解しておく必要があります。

今回は、相手の気について述べたいと思います。合気道では「合わせる」ようにとよく指導されます。

では「合わせる」とは何に合わせるのかということですが、「合わせる」というのは相手の「気」に合わせるということです。

そこで、どのように「気」に合わせるかという疑問が出てきます。そのためには相手の「気」の性質を知っておく必要があります。

前々回は、人体の気の構造をお話ししました。そこでは、具体的にそれぞれの気の性質については言及していませんので、読者の方はそんなものかと思われただけでしょう。

今後、このシリーズではそれぞれの気の性質について述べていきますが、今回はそれ以外に「気」について知っておくべき大切なことを述べたいと思います。


気は意識とともに動く

特に、大切な点は、「気」は意識とともに動くということです。
例えば、ジンマシンになったり、アトピーになったり、または藪でたくさんの蚊に刺されたりしたとき、かゆいのはすべてと思われますが、かゆくなる箇所は、いつも一か所に限られるのです。

これは、かゆいと思ったとき、意識が一か所に行くからです。

意識が一か所に行くと、そこに気があつまり、感覚が敏感になります。そのため、かゆみにしても痛みにしても、その部分に集中するのです。

このように、気を一か所に集まると、そこから得られる感覚を最大限にすることとができますが、逆にいうと、そこ以外が疎かになるということになります。

合気道では、こういったことで、相手の意識を一か所に行くようにすることで、相手の気をコントロールすることを考えます。

そのため、当身(合気道の打撃)では、気をそらせるのではなく、相手の気を打撃部に集めるという意識を以て、技を行う必要があります。

そのように意識することで、相手の気の見方を養成し、相手の気に合わせる技術が身についていきます。


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【当身は気のトレーニング】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回は、人体を取り巻く気について述べましたが、今回はさらに深く突っ込んでいきたいと思います。


気と当身の関係

最近の合気道では、ほとんど当身(あてみ)を教えなくなっています。

しかし、僕が学んだ井口師範の道場では当身が非常に大切だと学びました。

当身というと、最近はそうでもありませんが、20年ほど前は、「世界平和を目指す合気道精神において、当身のような暴力を想起せしめる技はふさわしくない」と批判されたものです。

現在、インターネットで見ていると、当身を重視する合気道修行者も増えているようです。しかし、それでも、当身といわれても意味が分からない合気道修行者もいるのも確かなようです。

当身というのは合気道の打撃のことをいいます。打撃に手刀(てがたな)と拳が代表的なものです。さらに、肘、肩、背中、膝、足といろいろな部位での打撃もあります。

今回は、具体的な当身のやり方については述べませんが、当身は気をコントロールするうえで非常に大切な技法のひとつです。


気から見た当身の2つの意味

当身は実際は2つの意味があります。

当身は相手の気を散らすという点と、自分の気の流れを切らずに相手を攻撃できる稽古という点です。

当身が当たると痛いので相手の気を散らすというのはわかると思います。一方、自分の気の流れを切らずに攻撃するという点ですが、これには非常に大きな意味があります。

それは、自分の気の流れを切らずに打撃を入れるということは、実は、相手に悟られないような当身の入れ方をする必要があるのです。それにより、自分の注意力や視野の拡大など武道に欠かせない要素の鍛錬も含まれます。

合気道の形稽古では、注意する事項が多いため、このように難しい当身は心理的負担が大きいため、当身を省略することが多いのです。

ところが、全く省略ばかりしていると、護身術として実際に使う場合、当身が全く出せないという状況になってしまいます。それどころか、当身を出そうとするとタイミングがずれ、技の方にも影響がでます。これは、日ごろ当身を入れていないため、技の気の流れを阻害してしまうのです。

このように、当身を入れようとするだけで気が他所に行ってしまうようでは合気道を護身術として使うことはできません。

やはり、自分の気の流れを切らずに当身を入れ、相手の気の流れを切れるようにする必要があるわけです。


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【人体の気の構造】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、最近は、僕が学んだ合気道での「気」に関することについて述べていますが、今回は、人体を取り巻く気について述べたいと思います。


師匠の気の説明

僕の師匠・井口師範は「気」に関してはあまり具体的な表現はされませんでした。

というよりも、技に関するすべてのことを一つの「気」として説明されていました。

ところが、井口師範のご説明を聞くと、以前に伺ったものと非常に矛盾が生じ、僕はよく混乱していました。

これは、どうやら僕だけではなく、過去に在籍した会員の方も非常に混乱したようです。

そのため、「井口師範は矛盾したことばかり言う」と、井口師範の高段者の弟子のひとりが、クーデターを起こし、会員の大半を連れて、独立したということも過去にありました。

しかし、実際は、井口師範は全く矛盾したことなど何も言っていなかったのです。

それは弟子の理解が足りなかっただけです。

僕は井口師範の言われたことを、自分なりに徹底的に研究しました。そして、気に関する現象をまとめた結果、非常に面白いことがわかりました。

それは、すでに話ししていますが、気の現象面から、物理学、生理学、心理学、超心理学に分けることと、さらに、もう一点、人体の気の構造という概念を導入する必要があるといことです。


人体の気の構造

井口師範の口述されたことから、人体を取り巻く気についてですが、一つの気と扱うより、何種類かの気があると考えると非常に納得がいきます。

そのため、人体を構成する気は次の図のように考えると非常に理解しやすいということがわかりました。

要するに、気は、性質から、人体にある気と外部にある気の2つに分けられ、さらに、内部の気は、体の内部にある気、それを取り巻いて人体の表面をまるで器のように覆っている気に、外部の気は、人体の表面付近に存在する気とその外にある気というように分けることができます。

これらは、人の意識と非常に関係が深く、それぞれの気をうまく扱えると、相手を操作することができます。

例えば、眼前に見えるものの中で虫に目が行けば、最外殻の気がその虫に移動します。すると、最も外の気は自分の周りから外れ、他の方向への注意が全くダメになります。

これは身体内の気についても言えます。例えば、右手に強く意識があれば、左手がお留守になります。

このように合気道ではこれらの気を操作することで、武道として応用しています。


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【気を出さない?】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回も「気」の話です。


気を出すな!

「気を出したらあかん!」

あるときの稽古で、正面打ち一教という技をしているとき、突然、師匠から言われました。

「?」

僕は、意味が不明で動きが止まってしまいました。

なぜなら、合気道は「気を出して行うもの」と思っていたからです。

書店で手に入るどの本を見ても、「気を出す」ことは書いていても、「気を出さない」ことについては書いているものはありません。

僕の頭の中は非常に混乱していました。

「気を出してから技に移るから、相手に読まれるんや。ああしよう、こうしようという気を出すと負けや!」
と、師匠はおっしゃいました。

「兆し(きざし)というのは、気が差すこと。気を出したら兆しがでるから、相手はこちらが何をやろうとしているのかわかるんや。相手に教えてやっているようなもんや」
と、師匠は解説してくれました。

そのときは、僕は、なるほどと、納得したものの、言うは易し、行いは難しというように、実際は「気を出さない」というやり方は全く見当がつかなかったものです。


「気を出すな!」の答え

合気道の開祖のお言葉に次のものがあります。

 相手の目を見てはいけない。目に心を吸収されてしまう。
相手の剣を見てはいけない、剣に気が把われてしまう。
相手を見てはいけない、相手の気を吸収してしまうからだ。
真の武とは相手の全貌を吸収してしまう引力の練磨である。
だから私はこのまま立っとればいいんじゃ

ここに、師匠のいう「気を出すな」の答えがあったのです。

人は行動を起こす際に、わずかな気を出します。それは、武道では殺気とか闘気とかいわれたりします。また、やる気とも言えます。

これが開祖もよくないと言っているのです。意識をどこか一か所に固定すると、そこに気が行ってしまいます。

すると、他の場所がおろそかになります。一対一の格闘技などでは、相手の目を見ていてもよいのですが、合気道は多人数を相手にすることも考慮しているので、一人に拘っていると、他がおろそかになります。

そのため、意識を全体に張り詰めて、周りに向けて放射状に発散したなら、その状態を変えてはいけないわけです。

一度、そういった状態に入った人が、相手の目を見たなら、気は相手の目だけに行きます。

これが一対一の武道なら、それで十分です。なぜなら、相手も目を見て気を出してから、動きますので、相手の目を見ているとあらかじめ相手がどう動くかわかるからです。

しかし、合気道は多人数を目指した武道ですので、多人数の中の一人を相手にしているのではだめなのです。

ここに、井口師範の「気を出すな」という意図があった訳です。


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