【合気道 打撃技の気の考え方】

さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、ここのところ手をアンテナにするということに関する記事を書いています。

今回からは、正面打ちや横面打ちにたいする技のように、離れた相手の気を手のアンテナにする際に起こる問題点に関して書いていきたいと思います。

今回は、打撃系に対する技の意義と打撃技の気のプロセスについてお話しします。


打撃系に対する技の意義

 

 

合気道では、相手の攻撃を受ける際、攻撃そのものを受けるのではなく、相手の気を受けると考えます。

そのため、相手の気を感じ、それを受ける必要がでてきます。

しかし、一般人にとって、あらゆる状況を想定して気を感じるのは至難の業です。

そこで、合気道では、正面打ち、正面突き、横面打ちなどのように技と場所を特定して、分かりやすくして気を受ける稽古をおこないます。

ですから、打撃系に対する形の意義は、離れた距離からの打撃に対して、相手の気がどう自分に届くかを理解することです。

そのため、打撃系に対する形を稽古する際は、この意義をよく理解し稽古する必要があります。

打撃技の出し手は、十分気をだしながら相手を攻撃しなければなりませんし、また、受け手は相手の打撃技に意識をもっていかれず、気だけを受けるつもりで稽古する必要があります。

 


打撃の気のプロセス

 

 

達人でない一般人である僕たちは、形稽古を行っているうちに、そういった意義を忘れて、形に囚われてしまいます。

それは、気の性質を十分理解していなからです。

そこで、気の性質を理解しやすくするために、打撃のプロセスを気でとらえて説明してみましょう。

まず、人が打撃系の技を出すとき、まず狙いをつけます。

このとき、相手の狙う箇所に向かって気を飛分訳です。

ちなみに、この状況を当会では「攻撃の三角の形成」と呼んでいます。

攻撃の三角が形成されると、体が完全に殴る態勢に入り、攻撃を加えないと、その動作を終了できない状況です。

この攻撃の三角ができたとき、攻撃をしようとする手刀や拳に気が集まり、そこで相手の攻撃箇所に向かって、気とともに手刀や拳が向かいます。

そして動作が完了した時点で、身体にかかったロックが解除され、それで、攻撃の三角の終了です。

なお、相手が狙って出してきた気は、手刀や拳から出ていません。ですから、手刀や拳を直接を止めに行くと、相手の気が止められなくなります。

相手の気は目には見えるものではありませんが、注意深く意識して相手の気をキャッチしようとしていると、自然と攻撃の際の気は相手の手刀や拳から届いているのではないというのがわかるようになります。

 

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【イメージが大切】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、最近は手をアンテナにするということをしきりに言っていますが、武道家で手をアンテナという人間も少ないと思います。

しかし、僕はイメージが大切と感じているため、適切なイメージを弟子たちに如何に提供できるか考ているのです。

今日はそのイメージにこだわる理由を話したいと思います。

 


僕の武器は言語化!

 

 

僕は、技に対する言語化が非常に巧いとよく言われます。

でも、僕はずっと昔から、そして現在でも、非常に口下手で、人を説得することがとても苦手です。

何故なら、僕は若いころ言語障害をしているので、今なお常に一つ一つの声を出すということに意識が行くために、中々上手に話すことができません。

そのため、相手を説得するなど、その場その場で臨機応変に内容を変えて話すなんて、とんでもない話です。

ですから弁舌さわやかに雄弁に話すということができません。

そこで僕は、その欠点を補うため、相手に伝えるイメージをどうするかを常々考えています。

そのイメージが非常に伝わりやすいため、言語化が巧いと言われています。

 


伝えるイメージが大切

 

 

多くの人が僕のことを言語化が巧いという理由は、伝えるイメージに対するこだわりがあるためだと思います。

人間は実は非常にイメージの影響を受けます。

与えるイメージで伝えようとすることが上手く伝わらないということを僕は良く経験します。

そのため、常に適切なイメージをどう相手に与えるかを考え続けているのです。

ちなみに、武道の技に関して、日本にはさまざまなセミナーがあります。

そこでの講師は非常に雄弁に納得できるように話します。

でも、家に帰ってみて初めて、結局その場で説得させられただけで、本質がわかっていなかったことがわかるという人もかなりいるのではないでしょうか?

それが言葉での説明の限界だと思います。

ですから、本質を伝えるには、イメージをしっかりしておく必要があると僕は考えているのです。

人によって、同じイメージを与えても間違ったイメージを持ってしまいます。

もっとも伝わるイメージをどう伝えるか、それが本当に難しいと思います。

それで、僕はより本質を表すイメージにこだわっているわけです。

 


ふたたび、手はアンテナという理由

 

 

合気道の師範で同様なことを言う人は、大抵、触覚とかセンサーと例えるのが多いのではないでしょうか?

アンテナなんていうのは僕ぐらいかもしれませんね。

全くどうでもいいようなことですが、僕の指導経験から、アンテナといった方がいいと考えています。その理由は

  1. 接触、非接触に関係なく相手の気(相手の動向や気配)を感じる
  2. アンテナは受信だけでなく、送信もできる

指導した経験から、手をセンサーと言ってしまうと、どうしても感覚重視になり、心が受動的になってしまう傾向がでます。

すると、相手を導く動作である相手に乗っていくということができない傾向がでます。

それでは技に切り換えるときタイミングが遅れるわけです。

そのため、僕は敢えてセンサーや触覚と言わず、送受信することができるアンテナと述べています。

以前は罠といっていましたが、罠になると、感覚に向かう意識が薄れ、能動的な動作に意識が行くので、少し受動的な要素のあるアンテナという言葉を使っているわけです。

 

 

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何故手をアンテナにできない?

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前前回より「手はアンテナ」ということで、記事を書いています。

今回は「手をアンテナにしているのだけど…」と技が上手く行かない修行者の方へのヒントを書いていきたいと思います。

 


理由1 脱力ができず三角筋が緊張

 

 

十分脱力が出来ていないと、相手の気を読むのが難しくなります。

特に注意が必要なのは三角筋です。

三角筋に力が緊張すると、相手の方があなたの動向が分かるようになります。

また、三角筋が緊張すると、反射が起こり、脊柱起立筋群が緊張し、腰部だけの力で相手をささえることになります。

相手の体重を腰部の力でささえると、脊柱にも負担がかかり、特に腰椎3番目に力が集中することで、腰椎のヘルニアやすべり症を起こす癖がつきますので要注意です。

また、脊柱起立筋群が緊張すると、精神の方にも緊張がでます。

そのため、技の動きが硬くなり、ガチガチの技となりますので、見た目も悪くなります。

リラックスし、特に肩の力を抜きましょう。

 

 


理由2 手だけで技をかけようとしている

 

 

技をかけようとすると相手が手を放す場合は、手だけで相手についていこうとしているからです。

あなた自身、要するにあなたの体が相手の動きについていく必要があるのです。

手は飽くまでもアンテナにすることに徹底しましょう。

アンテナで感じた相手の動向からいち早く足を使って、相手の動きに乗ることです。

そして、相手の気の流れに乗って、相手の気の流れを変え、自分の都合のよい方向に導きましょう。

 


理由3 関節の可動範囲を理解していない

 

 

相手の関節の可動範囲をよく理解して、相手の関節が稼働する範囲で相手の腕を導きます。

よくあるミスは、折角、相手の気に乗って、相手の気の流れが変わろうとしているのに、そこに無理な力を加えて、本来の相手の関節運動を無視してしまうことで、相手に逆らう気持ちを起こさせることです。

確かに相手よりもかなり力が強い場合、相手を持っていくことができますが、力が同じぐらい、或いは自分の方が力が弱い場合は、途中で技を止められてしまいます。

相手の腕がどう動くかを理解することが大切です。

 


 

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手をアンテナにする!

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

前回の記事では手をアンテナにしなければならないということ書きました。

今回は、その件に関してもう少し具体的な例をあげて解説していきたいと思います。


触れられると手が離れない現象

 

 

合気道の達人に一旦触れられると、手が離れなくなります。

周りから見ると、『わざわざそんなに痛がらなくても、すぐ手を放せばいいじゃないか』といいたくなる場面でも、実は技の受け手は放したくても、手が離れません。

 

この理由は非常にシンプルです。

本当のことをいうと、達人が相手の手のあるところに自分の手持っていっているだけです。

要するに相手の手を追いかけているのです。

ですから、受け手からすると、放れようとしても、離してもらえないのです。

何故なら、受け手がいくら位置を変えようとしても、達人の手が追従してくるからです。

ですが、周りから見ると達人が完全にコントロールしているように見えます。

この演出が非常に巧いので、技の受け手は、あたかも自分が達人に完全にコントロールされているかのように錯覚します。

 


接点は動かさないことが基本

 

合気道では、相手との和合を大切にします。

和合とは、具体的に相手と争わないということです。

ですから、手首を持たれたら、相手に任せます。

この状態が和合であり、合気道では結びといいます。

片手取りの技の際に、井口師範は言われました。
「曰く、人を動かしたかったら、まずは自分がうごくことや」

「自分の手首は相手にあげなさい。自分は自由に動かせる部分を動かせばええんや」

要するに井口師範の技を解説するなら、相手との接点は相手と共に動き、或いは静止させ、自分の体という大きな物体をまず動かすことで、気の流れ(運動エネルギー)を起こし、それを相手に伝えるということです。

合気道は、円転の理と言って、円運動を基本としますが、その中心は何かというと、相手の接点です。

 

 


脱力は手をアンテナにするため!

 

 

次に、修行者が持つ疑問は?
「もし、力を抜いている状態で技をかけられたら?」でしょう!

合気道では、それこそチャンスだと考えます。

何故なら、わざわざ自分から動いて運動エネルギーを作る必要がなくなるわけだからです。

アンテナにして敏感になっているあなたの手は、相手の動きが手にとるように分かります。

だから、あなたは相手の動きに乗って、その軌道を変えるように、身体を動かしてやればいいのです。

ですから、合気道では力を抜けというのです。

自分の手をアンテナにするために脱力します。

力を抜けというのは、ずっと四六時中力を腑抜けのようにぬいておくのとは違うのです。

 

 

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【手はアンテナ】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

合気道では、手はアンテナと考えます。

何のアンテナかというと、「気」のアンテナです。

アンテナというと受け取るだけというイメージを抱くひとがいるかもしれませんが、送受信ができるのがアンテナです。

ですから、合気道では、手をアンテナとして「気」を送受信すると考えています。

ただ、一般のアンテナと違うところは、「気」を送受信するために、空中で送受信するだけでなく、気の発生源に、要するに相手に直接触れることで「気」をキャッチするのが基本です。

 

 


誰もが気を出している

 

合気道修行者の中には、気を特別なものとして、「自分達は気を使うが、他の武道は力を使う」などと思っている人がいるかもしれません。

でも、全ての格闘技だけでなく、殆どの人間の動作には気が伴っています。

人は何かをするときにまず気を出します。そして体がそれに伴って動きます。

ただ、武道家と普通の人の違いは、意識を使って気を使うか、無意識で気を出しているかの違いです。

特に合気道では、相手が気を出したときに、それをコントロールするのに使います。

それが、合気道では相手の気に合わせるという意味でつかう合気です。

なお、ここでいっているのは、合気道の合気であり、大東流など相手の力を無力化する技術ではありません。

 


基本は接触

 

 

合気道では、片手取り、諸手取り、両手取りという手首を捕られたときの技術を錬磨します。

実際の闘いの場面で、手首を取るというのはほぼありません。

それでも、合気道の基本になっているのは、接触すると相手の気が読みやすいという点からです。

手首取りの技の意義は、以下の2点の錬磨なのです

  • どうすれば手が気のアンテナにできるか
  • どうすれば相手の気を導けるか

その一つのノウハウとして脱力というのがありますが、脱力には相手の気を感じるアンテナになるという面があります。

ですから、ただ単に力を抜くのは、腑抜けというか、気が抜けているだけで、脱力にも気という感性が大切なのです。

 


空中での気を受ける

 

 

通常の合気道習得のステップとしては、手首取りの技で、相手の気を感じるようになると、空中を伝わってくる気が感じられるようにします。

空中を伝わる気がわかると、いろいろと面白いことが発見できます。

例えば、相手がパンチで攻撃してくるとします。すると、相手の気が自分に向かうのは、相手のパンチにあるのでなく、別の角度から気が来ているというのが分かったりします。

こういうとかなり矛盾を感じるかもしれませんが、気が分かると読者の方もなるほどと分かるようになるでしょう。

一般の合気道をされている方は「手をアンテナ」になるよう頑張ってもらえればと思います。

 

 

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【気合(きあい)はスイッチ】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャ元気です

今日は、気合の効用についてお話ししたいと思います。

結論からいいますと、気合(掛け声)が条件反射になるということです。

具体的にいいますと、気合を入れて稽古をしていると、気合を入れると、身体の動作のスイッチになり、身体が自動的に働くようになります。

 


条件反射

武道をするのに条件反射の知識は非常に役立ちます。

そこで条件反射についてダーッと説明しておきます。

心理学者のパブロフは、実験で犬に餌を与えるとき、毎回ベルを鳴らしました。

すると、ベルだけを鳴らしても、その犬は唾液をたくさん流すようになります。

これを心理学では条件反射といいます。

 


打撃技と気合

 

合気道では打撃技のことを当て身といいます。

私が井口師範に合気道を学んでいたころは、自主練で当て身の稽古をするようによく言われたものでした。

当然「気合をいれよ」といわれました。

しかも、気合を入れるタイミングが非常に大事だとおっしゃられたのです。

例えば、パンチですが、パンチを打ち出し終わる数センチ前の瞬間から気合を入れ、気合終了とパンチ終了を合わせます。

これを繰り返していると、気合が条件反射となってかなり短い距離からでもパンチが出せるようになります。

タメをつくらず、気合を入れるだけで、パンチが打ち出せるようになる訳です。

いわゆる寸勁、ワンインチパンチと呼ばれるようなパンチです。

 


九字を十万篇

 

私は合気道を始めたころは、いろいろな事を試しました。

九字というのをご存知でしょうか?

九字というのは、密教や修験道などで、魔や災難から自分の身を守るために行うおまじないの一種です。

手をチョキにして、人差し指と中指をくっつけ、「臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前」と一語づつとなえながら、空中に格子状に十字を書いていき、最後に「エイッ」と気合をます。

これを十万篇行えば、念力が身につくと聞いて、僕は実際にやってみました。

でも、残念ながら全く念力が強くなるようなことはありませんでした。

しかし、後に井口師範に遠当ての術を教わったときに、とても役立ちました。

ちなみに、遠当ての術というのは、ある条件下で相手に気合を打ち込むと、一瞬動作が止まってしまう術です。

普通は、遠当ての術を学んでも、中々うまくできません。

失敗する理由は簡単です。普通の人は気を打ち出す時にタメを作りますが、その動作が相手にばれてしまからです。

でも、僕は九字のおかげで、タメを作らず瞬間に気合を打ち出す動作ができるようになっていたのです。

修験者に遠当ての術や金縛りの術ができる人が多いのは、念力が強いだけじゃなく、案外この理由からかもしれません。

 

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【気合(きあい)は大切】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャ元気です

武道といえば、気合といって、掛け声をかけて稽古するのが普通です。

ところが、最近は合気道の稽古において気合を入れて稽古する道がほとんどなくなってきていると聞きます。

合気道では気を意識しておこなうから大丈夫と安心するのではなく、気合は体の気を一つに統一するという意味がありますから、気合を入れて稽古することは本当に大切です。

今日は、気合で掛け声を入れることの重要性についてお話をしたいと思います。


心と体と言葉

 

 

心理学ってありますよね。人の心を研究する学問なわけですが、この学問では心と言葉と体が非常に深い関係があり、バラバラにすることができないと言っています。

例えば、「うれしいな、うれしいな」と言いながら、ニコニコ顔を作って、万歳と手を何度もあげながら、人は落ち込むことができないのです。

ですから、人の願望や目標を実現させるサクセスコーチングでは、心理学を取り入れ、トライアドといって、フォーカス(意識の焦点)、ランゲージ(言葉)、フィジオロジー(身体の使い方)をコントロールすることで、感情をコントロールし、成功を実現するマインドを築いていきます。

このように、心、言葉と体は切っても切れない関係にあります。

合気道では、心身統一を作るために、心、体、言葉を同時に使うのが気合です。

 


気合には掛け声が大切

 

 

開祖・植芝盛平翁先生は、合気道の演武などで投げたりするときに、「イエーイ」と言って投げられていました。

要するに、合気道で「エイッ」とか「イエーイ」という掛け声で気合を入れるのです。

このように昔の合気道では、掛け声を出して気合を入れることを行っていました。

それにより心身統一をはかった訳です。


気合は船漕ぎ運動で! 

古い時代の稽古であれば、天の鳥船の行(船漕ぎ運動)で、気合いをいれました。

天の鳥船の行で大きな声をだして気合を入れ心身統一をはかり、その後の振り魂で心を特殊な状態にする、それを繰り返していると、ある時スパッと心が晴れるときがあります。

その際、自分の頭から足元まで、貫く軸の感覚ができ、その軸の感覚を使うと、腕を持たれたときなど、楽に相手の腕を持ち上げることができます。

ただ誤解されてはいけないのですが、こういった感覚は不思議な能力ではありません。

心身統一を行うと、無意識で体が最も効率的な動きができるようになるだけです。

僕は、骨格の使い方など研究することで、そういった心身統一した状態では、骨の位置関係で最も効率的な使い方、いわゆる気の流れるポジションを無意識で使っていることを発見しています。

このように気合で作った感覚は無意識に正しい身体の使い方をするようになるのです。

 

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【気合と合気】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日は気合(きあい)と合気(あいき)ということについて井口師範が説いた合気道での考え方を書きたいと思います。

「気合」というと、「根性」とか勢いのある気持ちとかを日常ではいうことが多いと思います。

また、「合気」というと、現在は人を無力化したり、人を崩したりする技術をさすことが多いのではないでしょうか。

しかし、僕の師匠・井口師範は別の捉え方をされていて、「気合」とは自分の気を一つに合わせること、「合気」とは自分の気と自分以外の自分に関わる周りの気を合わせることとして説明していたきました。

それは本当の語源としては正しいかどうかは調べていません。

ですから、井口合気道では、「気合」と「合気」をそうとらえているのかと思ってもらったらいいと思います。

 


気合とは?!

 

 

よく日本人は、「あとは気合いだ!」とか、「気合でなんとかしろ!」とかよく言います。

意味合いとしては「死ぬ気で根性を据える」ということでしょうか?

しかし合気道では、そういった根性論とは一線を画す考え方がちゃんとあります。

合気道では、宇宙すべては気で構成されていていると考えます。

また、人間だけを考えても、気とは一つではなく、身体中にも、様々な気の流れがあるとも考えるのです。

そして、気合とは、身体に存在する様々な気を一つの目的に沿うように統合して集結させて使うことをいうのだと師匠は言われていました。

心には心の気の状態、身体には身体の気の状態、言葉には言葉の気の状態があり、一気にそれら自分の気を統一することが気合です。

 

 


合気とは?!

 

 

他の武道や大東流合気柔術でいうと「合気」とは相手を崩す特別な技法を示しますが、合気道でいう合気とはそれらと全く違っています。

師匠がおっしゃった合気道における合気とは、自分の外に存在するものの気に対して自らが合わせることを言います。

そのため、合気道における合気は、天地自然の気の流れに同化するとか、相手の気の流れに合わせるとか、その示すとこらがかなり範囲が広いです。

情報過多の現代社会では、様々な分野の技術が入り混じり、それがあたかもオリジナルのような感じで流布しています。

例えば、合気道に、合気投げという投げ技はありますが、大東流合気柔術のような手技や技法としての合気を使った技のように説明される師範がいると聞きます。

相手の気の流れ、気の状態と調和させたときにできる投げ技で、合気道の究極の技で、全ての合気道修行者が到達すべき最終目標です。

 

 

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【護身術は逃げるのが正しい】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャ元気です。

さて、今日は護身の構えからの攻撃方法と逃れのステップについて記事を書いていきたいと思います。

護身術ではできる限り戦闘は避けたいものです。お金で解決できるものなら、お金を出す方が賢明です。

ところが、世の中、非常に自分勝手で理不尽な考えを持った人間がいます。

そこで、攻撃方法も学んでおく必要があります。と言っても逃げるための攻撃です。

そして、もう一つは、距離を2メートル維持するためのヒントとなる逃れのステップも覚えておくといいでしょう。

今回は、その2つをご紹介します。

 


逃げるためには目を狙え!

 

 

 

暴漢に襲われそうになったとき、まずは逃げることを考えないといけません。

逃げるためには、一瞬でも相手を足止めする必要があります。

そのためには、相手の目を攻撃します。

【構え】

掌を開いて前に出し、相手の目は決して見ず、ぼんやりと遠くを眺めるような目で、眼球を動かさず、相手全体が視界に入るようにします。

 

【ステップ】

相手が近づいてきて、もし逃げ場が無いときは、眼球を動かさず、相手の目に指が入るように、タメを作らず、後ろになっている足のつま先の力で前進します。

前の足を大きく開いて前に出たら(①)、必ず後ろの足を引きます(②)。

②の足を継ぎ足と言いますが、前に出る威力を殺さないための足運びですので、決して忘れないようにしましょう。

万が一、相手の目を突き損ねたときは、すぐさま、相手の目を引っかきます。

相手は目をやられて、数秒は動けなくなります。すぐに逃げましょう。

眼球を動かさないのは、こちらの動きをあらかじめ察知されないためですので、確実にできるようになっておきましょう。

 


逃れのステップ

護身の構えをしているところに、相手が前進してきた場合、後ろに逃げると、最後は追い詰められます。

そこで、相手に回り込むような動作が有効になります。

上の図は、逃れるためのステップのやり方を示したものです。

図では右足を前に構えていますが、相手が前進してくるやいなや、右足を斜め後方に持っていきます。

すぐさま、左足を右足の前に来るように移動します。

こうすることで後方に下がる場合と違って、惰性が働く力(慣性力)は横にかかかりますので、さらに横に移動しやすくなります。

パートナーと練習してみてください。逃れ方が分かると、余裕ができますので、片手を前に置いたまま、もう一方の手でスマホを操作して、110番通報することができます。

現在はスマホのGPS機能により、警察では場所が一瞬で特定できます。

 

 

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【護身での構えとは?!】3

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、護身をする際にファイティングポーズをとると、それだけで、戦闘の意思を示したということで、相手が悪くても相手がケガした場合、こちらが罪に問われるという恐れがあるという話をしました。

それで、護身の下記の条件を満たした構えを説明しました。

  • 相手に戦う意志がないように見せる必要がある
  • 不意に相手が攻撃してきても弱い部分(急所)に攻撃を受けないようにする
  • 万が一の場合、攻撃に移れる

 

今回は、この構えのポイントと目的を理解していただきたいと思います。

 

 


護身は心理作戦から

 

 

【目を見ない理由】

先ずは、相手の目を見ないことですが、相手と接触していない状況では、目の動きで考えていることが相手に判断されます。

そこで、自分の焦点は相手の目に向けず、遠く(できない人は相手の耳)に持っていき、相手全体をぼんやりと眺めるようし、出来る限り眼球を動かさない。

そうすることで自分の心の動きが相手に伝わらなくなります。

また、目の使い方については、拙著に記載しています。もしご興味のある方はそちらを参考にしてください。

キンドル版の本「力の弱い人でもできる唯一の護身術

 

 

【掌を向ける理由】

人は掌を向けられると、不思議とその掌を見てしまいます。ですから、ストップというときに必ず掌を相手に向けます。

目を動かさず、掌を向けられると、相手の焦点はつい掌に向かうのです。

次にあなたは前方に視線を向けたまま両手の指さきに意識をし、「指先から相手の目にエネルギーが向かう」とイメージをします。

すると相手は不思議と何らか近づけない壁を感じます。

それは、近づくと目が危ないと無意識に感じているからです。

これが、心理誘導です。

 


シンクロする

 

 

護身での安全距離の最低が2メートルで、この2メートルを保ち続けることが大切です。

相手がこちらを捕らえようと思ったら、100%直線で前進してきます。

もし、そのまま後方に下がると、あなたは最後には追い詰められます。

その際の重要ポイントは、後ろに下がるという気持ちではなく、相手の動きにシンクロさせつつ、相手をを中心として円運動をするつもりで、横に移動しようとすることです。

人は焦点のあるところに手が行くという特性があり、万が一相手の方が速く動いても、焦点が掌にあると、相手はあなたの身体を捕まえることができません。

尚、移動の際に相手と目を合わしてはいけません。次の理由からあなたは相手に捕まってしまいます。

  1. 相手と目が合うとあなたの足の動きが止まる
  2. 相手の焦点があなたの掌からあなた自身に向かう
  3. 目が合うとあなたを追いかけるやすくなる

☆  ☆  ☆

今回は構えのポイントと目的でした。

 

 

 

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