「横面打ちは中心を奪え!」

合気道では、横面打ちに対して、「大きく横に回り込め」と指導されます。確かに演武を見ていて、きれいに感じます。

ある合気道師範は、この点について「コマのような小さなものが回っていてもそれで大きなけがはしないが、公演の遊具のような大きなモノが回ると威力が強烈で、大けがをする人もいる。だから、大きく回った方が威力が大きい」と説明していました。

このとき、私は、「なるほど」と感心したものでした。ところが、大きな動作をするとどうしてもタイミングが遅れてしまいます。これを自分の運動神経の問題だと思っていました。

しかし、井口師範に師事したのち、井口師範が「大きな動作にはエネルギーがたくさんいるんや。だから、できるだけ小さく相手をまわさないとあかん。そうすれば、相手は簡単に崩れるんや」と言われました。

ということで、今回は、井口師範から教わった横面打ちのさばき方をYoutubeでご紹介します。

知っていると知らぬでは大違い

合気道をやってみて、一番最初に言えることは「知っていると知らぬでは大違い」ということです。

私は、非常に幸運でした。というのは、故・井口雅博師範のような達人に教えていただけたからです。そのお陰で、合気道の秘伝を学ぶ機会が得られ、私では到底行き着かない知識を得られたことです。

何事も超一流の人につかないといけないといわれますが、まさにその通りだと思います。

合気道のような身体を動かすものでも、結局、知識がすべてと言っても過言ではないと思います。ですから、どんなものでも世の中には知ると得することが多いと感じています。知らないと知るでは大違い、知っているということは、まさに井口師範の秘伝のようなものと感心することが一つありました。

といいますのは、とある人の紹介で、昨日、火災保険の申請を【無料】で代行してくださるという代行サービスを申し込んだのです。
別に自宅が火事になったわけではありません。実は、火災保険では、台風はもちろん、日頃の雨や風、雪などによる「自然災害」でも保険金がでるということで、しかも、多くの場合自然災害を受けているというので、しかもまとまった金額(平均6,70万円)が出るということなのです。

「えっ、そんなにうまくいくの?」と思ったのです。やっぱり、個人ではほとんど失敗するそうです。しかし、専門の代行業者に頼めばかなりの金額になるとのことです。

当然その見返りは発生します。火災保険が無事下りれば、その業者で修繕するか、保険料の30%をその業者に支払わないといけません。
でもいい話だと思いましたので、申し込みました。

しかし、【無料】で調査してもらい、【無料】で申請までしてもらって、結果的に保険金が出なかった場合でも一切費用がかかりらない。
ということなので、気軽に申し込めました。

築5年以上の建物なら必ずまとまった金額がでるとまで言われました。

とはいっても、いくら手に入るか楽しみです。ただ調査まで数か月はまたないといけませんので、かなり先になりますが、このブログで皆さんにご報告できるといいなと思っています。

世の中で、情報と言うのはどれだけ大事か、井口師範の秘伝を学んでくださっている人は皆さん実感されていると思います。

△○□

Sengai

昨日フェースブックに投稿した内容です。フェースブックに登録されていない方のためにこちらでもアップしておきます。

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合気道では、丸(円)、三角、四角という言葉がよく出てきます。
一般的によく「△で入って、○くさばいて、□に収める」と説明されます。

しかし、合気道関連の書物を読んで、三角で入るというのが私には、どこが三角になっているのかまったく理解できませんでした。

そこで井口師範に、お伺いしていみると、
「合気道は形にこだわっていたらあかん。合気道の技は一期一会やから、形にこだわったら自然な技が出てこんのや」と、おっしゃいました。
「△○□は一体ものでなければあかんのや」とも、おっしゃいました。

井口師範によると、△というのは集中を表し、○というのは無限の流れを表し、□というのは安定を表すといわれ、「心の状態でもあり、体の状態でもある」と、いわれました。

ここで、△○□の心の状態を考えてみます。私たちの心の中で△○□といえばどういう発想が浮かぶかを考えてみたいと思います。

△といわれると形全体を意識するのが普通人ですが、ところが、その普通の人に、例えば矢印を描けといいますと、棒の先に三角を描く人が多いです。このように、一点に集中する動きを表す場合、人間は普通三角を用います。

また、安定した建物を描きなさいと言われれば、普通は四角いビルを描きます。さらに、円柱、四角柱、三角柱を見た場合、一番安定しているように見えるものはと言えば、大抵四角柱を選ぶでしょう。

さらに、四角く曲がった階段とらせん状に曲がった階段を見たとき、四角く曲がった階段より、らせん状に曲がった階段を見ると無限に上がっていくように多くの人は感じるはずです。
この様に考えると、△○□というのは誰のこころにもあるものなのです。

それを井口師範は、△は集中、○は満遍なくよどみのない広がった状態(澄み切りの状態)、□は安定といわれました。
「合気道でも、安定(四角)、澄み切り(丸)、集中(三角)の心が求められ、技も同じだ」と井口師範は言われたのです。三角に入って、丸く捌いて、四角く収めるとは違ったことを言われました。

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折れない腕

合気道で不思議な技術としてよく出されるのが「折れない腕」
これは、術者が何気なく差し出した片腕に、心で「腕に気が流れている」と思うと、どんな力持ちが両手を使って全力で曲げようとしても、折ることができないというものです。
しかし、「気が流れている」と思ってもなかなかできない人が多いです。

実は合気道の技というのは、相手と自分の関係性が非常に大事です。ですから、「気が流れている」と思わなくても、曲がらない腕はできます。要は、自分が「気が出ている」とか「気が流れている」とか思えば、体が強くなるというものではなく、また、相手がついてくるというものではありません。「気が出ている」と思わなくても、自分の動作が相手に影響を及ぼせば、相手をコントロールできるます。

ただ、イメージは、体の動きを助けます。ですから「気が流れている」と思えば、才能がある体全体を使って行う人の場合に限り、腕が極端に強くなります。何故なら、そう思だけで、腕だけでなく体が動き、その結果、実は相手がわからないように崩しているからです。

一方、「相手を崩そう」という意思を持つと、その意図はすぐに相手につたわり、反発され、結果として相手を崩せなくなります。そういう意図をなくし、相手に読まれないようにすると、相手は知らぬ間にわずかに崩され、知らぬ間に自分のパフォーマンスを奪われていることに気付かないのです。

そういう意味で、「気が流れている」と思うと非常に都合がいいのですが、原理がわかれば、実際は、「気がながれている」と思う必要もないのです。

折れない腕も同様で、「気が流れ」なくとも、相手に力をいれさせない原理があるから折れないのです。そのために、体の全身を使い、相手が自覚しない程度に崩す必要があります。

参考動画:合気道小技集第4 折れない腕は体全体を使え! 

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Facebookへの移行

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本ブログをお読みの方にご報告です。

今後、このブログをFacebookに移行していこうと考えています。
なお、当面は、本ブログとFacebookの両方に記事を投稿していくつもりです。

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合気道のもう一つのポイント 感覚と意識

先日アップした「合気道小技集1 膝を使う」に関する質問のメールが届きました。動画アップして2週間、やっぱりそういう人が現れたかと思いました。

質問の内容をようやくすると
「合気道の小技集1の膝を使う動作を行ったところ、当初は面白いように技が効いたのですが、最近あまり効かなくなりました。原因は何だと考えられますか」
ということでした。

そこで、答えとして、
「術理は飽くまで術理ですので、同じ動作をしていると、相手に動きが悟られ対策されるようになります。ですから、1つと思わず様々な技法を習得してください」
と返事をしておきました。

実は、この返事は、正しいようで正しくないのです。合気道の技は、物理的な原理だけでなく、生理学上の原理や、心理学的な原理も合わさってできています。
ですから、骨の技術のように物理的原理だけにたよると、慣れた人間には効かなくなります。

それは、動きが読まれるからです。今回の映像は、同じような動きをしても、相手の悟られないもっと上の技術を使えば技がかかるというものです。ただ、これらの技術は映像ではとても伝えきれないもので、実際に、触れていただかないと感覚を伝えきれないものですので、分かりにくいかもしれませんが、現状どうすることもできませんので、ご了承ください。

今回の映像は、お互いに相手の動きを読みながら、それに逆い技にかからない努力を生徒にしてもらい、それでもかけられるようになる稽古をしました。
「私自身は、一応逆らわずに技にかかってあげていますが、通常は動きがわからなければそうなるが、でも問題点はあるよ」という意図で指導しております。
では、どうぞご覧ください。

合気道小技集 第三弾 二教

皆さん、お元気ですか。

さて、合気道小技集 第三弾 「二教」をYoutubeにアップしました。
二教は、簡単なようで、初心者にはなかなか効かせ難い技です。

しかも、返し技をかけられると、高段者の人でもかなり難しいです。
ですから、二教をもう一度よく知っておく必要があります。初心者の方はよく理解しておいてください。

合気道小技集 第2弾:胸を使う(本気の胸取り対策)

さて、Youtubeに合気道小技集2をアップしましたので、ご紹介いたします。

本気で胸取りをされたときに、有段者でも、多くの方はかなり苦労します。
でもこの技術を使うと簡単です。原理を知られていると、少し力がいりますがそれでも画期的です。
当会、骨の技術の秘伝の第2段です。「歯車のように胸を使う」技術です。

なお、飽くまでも原理の稽古ですので、合気道の場合、ここに当身などが入りますから、実戦で使える・使えないの議論についてのメッセージやコメントは無視しますのであらかじめご了承ください。

ロング版

ショート版

合気道小技集 第一弾:膝を使う

とうとう2月に入ってしまいました。

さて、先月はあまりブログを更新できませんでした。たくさんの方が楽しみにされているとメッセージが届き、動画の方をアップしてほしいという要望がありましたので、今後、できるだけ時間をさがして動画をアップしていこうと思います。

超初心者の方もわりと参考にされているようですので、時々になると思いますが、合気道でつかえる小技集的な動画をアップしていきたいと考えています。当会の基本的な技術の骨の技術(骨格を構造的に有利に利用する技術)から、小技集を一つ一つ紹介していければと考えています。

そこで、その一段として、骨の技術による力を使わないで相手を崩す方法として、「合気道小技集 その一:膝を使う」という動画を作ってみました。やり方だけを示したショート版と、指導風景をまとめたのロング版2つアップしましたので、レベルに合わせて好きな方を見てください。

(ロングバージョン)約10分

(ショートバージョン)約2分