【日本の洗脳教育から脱出!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、僕は8月28日~30日までの間に東京のセミナーに参加してきました。

28日~29日までがNLP(脳神経言語プログラミング)のセミナーで、30日は「愛の才能」という男女の夜の生活に関するセミナーです。

30日のセミナーは東京のスピードコーチング社に行くのでついでに参加したものだったのですが、日本の洗脳教育がなされている現実を知ることができ、今後の武道の稽古に関する考えが少し変わりました。

 


性とお金と宗教はタブーという洗脳

 

終戦直後の教育を受けた人の特徴として、倫理観の中に性とお金と宗教をタブーとする点があげられます。

漫画家の手塚治虫氏が、漫画の小さな一コマに、女の子が靴下を抜いているシーンを描いたというだけで、日本中の母親から苦情の手紙が山ほど送られてきたそうです。

実は、この教育を指示したのが、マッカーサーだそうです。

アジアでアメリカに逆らった国はちっぽけな国の日本だけなので、この民族を撲滅しないといけないとして、性を悪と植えこむよう指示したそうです。

当初は、この教育も効果が無いように思われましたが、現代日本を見ると少子化、夫婦間のセックスレス問題など、目論みがかなり成功しているのが分かります。

この性の話は、今回のセミナーで聞いたのですが、これを聞いて、以前にどこかでマッカーサーは性とお金と宗教を悪と植えこむように教育改革を行ったと聞いたのを思い出しました。

そのため、霊、超能力などの超自然的な話題やそれに類したことに対してすぐに「宗教か!」と目くじらを立てる日本人が多いように思います。

 


合気道の変化も洗脳教育の成果?

 

以上のように考えると、合気道でもその影響を、宗教的な要素をできるだけ除外され、その宗教部分を倫理的に置き換えた形で現代の合気道が成り立っているように感じます。

それにより、倫理で考えて、「打撃攻撃は暴力を想起させるので世界平和を謳う合気道には不釣り合い」など、武道的な要素すら否定する人も現れる始末です。

このように宗教を想起させることは省くというのが、合気道の現状です。

井口師範は「植芝盛平翁先生が残したのは、単に効果があるからや」とおっしゃっていました。

「合気道に宗教儀式があるのは、大本教の影響」ということをよく言う人がいますが、その結果が合気道から宗教要素分離です。

合気道の教授システムは方法、宗教は思想です。

ですから、方法と思想を同じ土俵におくから、おかしくなり、非常に大切な教授システムすら否定することになります。

そういった宗教は悪という視点から離れ、冷静に本質がとらえると、古い合気道から学ぶべきものは沢山あると思います。


 

 

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【古い合気道の宗教儀式の重要性とNLP】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、僕は東京でNext NLPという心理学の手法を勉強に来たわけですが、今回の経験は自分の合気道に対する考え方をかなり変えるきっかけとなりました。

というのは、合気道開祖・植芝盛平王先生がなぜ神道の儀式をわざわざ合気道の中に入れているかということが明確になったからです。

結論からいうと、神道の儀式はかなり心理学的手法ににているところがあり、自分の限界を引き上げる効果があるからです。

 


Next NLPと宗教

 

私たちは、生まれてから、環境により違いがありますが、ある状況下では、必ず一定の行動をするように、さまざまな行動パターンを身につけてきています。

それは、その人間がいる環境においては非常に適切なものであっても、環境の異なるところではかなり不適切な行動となることがよくあります。

ちょっとしたことで怒りやすい人、感情が乱れやすい人というのはよく見かけます。

一見、不適切な行動のように見えますが、実はその行動はその人にとって実は身を守るために身についた大切な行動だったことが非常に多いのです。

でも家庭から一歩外に出ると、環境は変わってしいまいいきなり不適切な行為となります。

問題はそれが自動化されているということで、その自動化された反応を書き換えるのがNLPの手法です。

僕は、気の研究のため、神道や密教をはじめとして、気功法、西洋魔術、インディアンの呪術などさまざまな本を読んだり、実践したりしてしました。

そして、今回学んだNext NLPで確信したことは、それらの神秘行や儀式は、実は自分の深層心理を書き換える手法でもあるということです。


古い合気道の神道儀式とNLP

 

僕が学んだのは、現在行われている合気道と異なる古い合気道に当たるものです。

古い合気道とは開祖の指導方法をそのまま取り入れた合気道で、新しい合気道は現代社会の日本の情勢に合わせて改変された合気道です。

古い合気道では、開祖が神道から合気道の悟りを得たため、祝詞からはじまり、禅や神道の儀式である禊や振り霊(ふりたま)が入っていたりします。

一方、新しい合気道では宗教排除の志向で進んでいるためそういったことが行われません。

ところが、実は、僕は古い合気道の神道儀式にあたる行法を井口師範に学ぶことで健康になりました。

これは単なる偶然ではなく、そういった一見宗教がかった無価値のように見える単なる宗教儀式が深層心理に及ぼす影響が非常に大きく、深層心理の変化が実際に人に変化をもたらすということを今回のNLPセミナーで学んだわけです。

その重要性を学べた今回のセミナーは本当に価値があったと思います。

 

 


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【合気道とNext NLP心理学】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、実は僕は今Next NLPという心理学のセミナーを受けるために東京に来ています。

前回の内容を読んだ人は、なぜこのようなセミナーに参加したのかご察しがつくと思います。

このセミナーに参加した理由は、僕が指導している護身術で、もっとも難しい空間感覚の技術をより分かりやすく説明できるように幅広い知識を身に付けヒントになる素材を探すためです。


Next NLPとは

NLPとは 脳神経言語プログラム(Neuro Linguistic Programing)の略称です。別名を「脳の取扱説明書」とも呼ばれる心理学です。

NLPとは、1970年初頭に心理学部の生徒であり数学者だったリチャード・バンドラーと言語学の助教授ジョン・グリンダーによって開発されました。

当初は、開発者の地位の問題もあり、NLPは世間からまったく見向きもされませんでしたが、世界一のコーチの一人であるとアンソニーロビンズが、蛇恐怖症の人から短時間で恐怖を取り除くという変化を公開の場で起こしたことにより、世界に急激に広まったものです。

ところが、NLPは神経言語プログラムといわれるように、コンピュータにはプログラムを組むための言語がありますが、NLPは人間に対するプログラム言語に相当します。

パソコンが世に出始めたころ、Basic言語で、ユーザーが自らプログラムを組む必要があった時代、一般人がなかなか手が出せなかったのですが、NLPもそれ単体ではかなり厄介なものです。

ところが現在は、パソコンであれば便利なアプリがあり、誰でもすぐにパソコンを使いこなせるようになります、Next NLPは、パソコンでいえばアプリに相当するもので、一般人でも学べばすぐに使えるようにしたものです。


セミナーで学んでみて

では、実際セミナーで学んでみたところどうだったかというと、合気道で非常に参考になるスキルがありました。

あまり詳しいことは公開の場では言えないのだけれど、それは「センターをとる」スキルです。

センターをとるスキルというのは、自分に尊厳をもたらし、自分の生きる価値を自分自身に確認させ、周りから何を言われてもぶれない自分を作るものです。

実は、合気道にも「天の鳥船の行」というものがあり、その中の振り魂(ふりたま)と呼ばれるやり方で井口師範から受けた秘伝と非常によく似たやり方でしたので本当に驚きました。

合気道の秘伝では、スキルで得た感覚を実際の技を行う上で使います。

一方、Next NLPでは自分の尊厳を確立するのに使いますので、本来の神道の儀式であった意味がこのセミナーに参加してはじめて実感できました。


 

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【合気道の形に組み込まれた心理学】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、先日、調査員の女性の個人指導を久しぶりに行いました。

今回、稽古をする上の心構えが非常に大切だということがこの女性を見ていて痛切に感じました。

そのことで、色々なことが見えてくると思い、記事にしました。


心が受け身に回ると……

 

ただ、この女性は調査員でありながら、かなり人間不信で、人に対して非常に恐怖を感じているところがあり、ちょっとしたことで挙動不審な行動をする傾向があります。

この女性の特徴は、すぐに受け身に回る事、悪くいうと「被害者意識を持つ」ことです。

そういった意識は、護身だけではなく、護身術の稽古をするのにも非常に邪魔になります。

合気道では片手取りという技の稽古があります。女性の場合、護身の面からもこの片手取りに対抗するというのは非常に大切なのですが、僕が指導する護身術も形から入りますので、片手取りの技を行います。

形稽古は、最初に攻撃を加えて技を受ける「受け」と攻撃を捌いて技をかける「取り」にパートを決めて行うのが特徴で、この形を行うのに非常に大切なのが、お互い積極的に稽古をする意識です。

特に、受けは取りに対して積極的に前に出ていく必要があります。

ところが、この女性ですが、「手首を持たれたらそれを外す稽古をします。僕が見本を見せますのでまずあなたから手首を持ちにきてください。では始めましょうか?」といっても何もしないのです。

「申し訳ありませんが、手首を持ちに来てください」と再確認してから手首を取りにくるのですが、こちらが手を差し出すと、一瞬引くのです。

「これでは稽古になりません。ちゃんと手首をつかんで下さい」というと、

「何をされるかわからないから怖い」といいますが、以前からやっている稽古です。この反応には困りました。

 


片手取りに入っている心理操作技術

 

大概の人の反応は、手首を取ろうとしたとき、目の前に取りやすい位置に手首がくると思わず掴んでしまいます。

ところが、この女性は、逆に逃げてしまうわけです。要するに掴むという気が出ないのです。

通常、暴漢なら相手の手にターゲットを決めると一気につかみに行きます。

その一瞬前に気がでるわけです。その気をつかんで相手が来る前に、相手が持ちやすいように手を差し出すのが武道として使う大切なポイントになります。

ちなみに、苫米地氏の本に、今の空間を支配したいと思ったときは、例えば目の前にコーヒーがあるなら、数センチ動かすだけで場を支配する技術が書かれていますが、合気道では自然とそういった技術が、片手取りの中に組み込まれているのです。

それが相手が行動する前に、こちらが先に動くということです。

合気道だけでなく、護身術においても、空間の支配が大切なキーとなります。

 

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【本日の稽古】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日は久しぶりに稽古の日誌を書いてみたいと思います。

今回は、僕を含めて参加者が9名でした。もう9名ともなると、現状の道場ではかなり狭くなります。

今回は新たな会員が参加したので、久しぶりに基本的なレクチャーを行いました。


一人稽古

 

通常、合気道の稽古というのは一人稽古できないといわれますが、当会では一人稽古ができるように基本となる一人稽古の形を作っています。

例えば、当会では、井口師範から教わった特殊な打撃方法があります。その特殊な打撃法を含んだ掌底打ちに形を行っています。

その方法は井口師範の言葉を使うと「体の内部の深いところにある気を使った打撃」ということですが、それでは長いので当会では「核の気」と呼んでいます。

これは一見、ボクシングでダメな打ち方としていわれる「手打ち」のように見えながら、かなり衝撃力のある打撃方法です。

非常に難しい打撃方法なので、どうしても個人が一人で稽古する必要があります。

このような特殊な技術で、一人でできるものを稽古開始とともに数種類合同で稽古します。

 


二人稽古で新たな理論を試す

 

今回の二人稽古では、前半は理論に従った稽古を行いました。

特に目新しいのは、最近、頭が整理できた来た空間感覚の技術で「勝速日」の稽古を行いました。

そんため、特殊な目の使い方から入り、その目を使った訓練、さらには、相手と自分でできた空間でどう主導権を取るかという理論を話しました。

合気道の難しいところは相手の無意識に働きかけ、相手のを誘導するところにあります。

それは、師匠から受け継いだ秘伝の中に伝わっていますが、これを、心理学モデルを用いることで、かなりはっきりした形で説明をすることができるのではと僕は考えていました。

そこで、空手、合気道の有段者の人が新たに加わったことで、当会の技術に詳しくないこの人がすぐにできるかどうかということで試すことができました。

この試みは、非常に巧くいき、初めて説明をしたAさんも問題なく使いこなすことができました。

それで、自分の理論に確信がもてました。

今後の方針としては、もう少し心理学を学び、合気道の特殊な技術の解析を行っていこうと考えています。

そのため、会社を休み、明日より東京にてNext NLPのセミナーを受ける予定です。

 

 


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【合気道の空間感覚とコーチング】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、最近は井口師範の気の秘伝をより深く理解するため、サクセス・コーチングの勉強をしています。

コーチングは成功に導くための技術を教えるものだから、合気道が上手くなることに応用するのかというと、それもありますが、もっと根源的な部分で共通する点があるからです。

今日は、その共通する部分とはということで書いていきたいと思います。


コーチングの影響力と合気道

 

コーチングと合気道の技術ってそれほど関係がなさそうに思われるかもしれませんが、成功のためのコーチングでは、人に対する影響力というものを重視します。

その影響力というのは、ただ相手を説得する話力だけでなく、無意識に伝える技術とかも包括しているわけです。

これは、合気道の空間感覚の技術に関連してくます。

何故なら、空間感覚は相手の無意識の心理を利用する技術であるからです。

例えば、合気道の秘伝の中に「遠当ての術」というのがあります。

これは、特殊な目(秘伝)で相手の気の動きを感知し、気の発動が起こった時点で、イメージで相手に気をぶつける動作を瞬時に起こすと、相手は突然動きが止まるという技術です。

井口師範によるは、気に気を当てる秘伝技術ということでした。

ところが、気をぶつけるとイメージするのですが、実際は気ではなく、自分はモノを持っていると思い込み、そのイメージを相手にぶつけても全く同じ効果が出ます

このように場の支配を考えると、そういった技術はコーチングにはたくさんあるのです。

 


情報空間と物理空間と気

 

僕は一年以上前ぐらいから世界一のサクセスコーチといわれているアンソニー・ロビンズの技術を伝えるクリス岡崎氏の講習会に参加しています。

一方、本の2日前ですが、もう一つのコーチングの巨人のルー・タイス氏の協力者である苫米地博士の本を読み始めました。

ルー・タイス氏は、元々はアメリカ軍や企業での教育の頂点にいた人で、苫米地氏が曰く「何でも上の言うことを聞く奴隷づくりのスペシャリスト」だの人でした。

ある時期、世のため、人のためにその技術を使っていきたいと、苫米地氏とタッグを組んでコーチングに舵を切ったそうです。

また、苫米地氏は、仏教、気功などのかなり研究していて、オーソリティーでもあります。

その苫米地氏ですが、この世界を物理空間と情報空間という2つの捉え、「気とは情報エネルギー」と言っています。

僕も、気を研究していると、どうしてもこの世界を物理空間と精神空間の2つに分けないとつじつまが合わないと考えていて、また気を精神世界のエネルギーととらえているので、考え非常に類似していて興味深く感じました。

特に、2つの空間でとらえるこういったとらえ方は、合気道の空間感覚の技術を行う上にとても大切と日ごろから感じています。

 


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【気の技術を学ぶには?!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道は見取り稽古といって、師匠や師範が行った技を見て、その通り形を行うように稽古をするのが普通です。

ところが、前々回、前回のブログで述べたように、人は脳にない知識は認識できません。

言い方をかえると、知らない知識は目に入っていても見えないという事実があるということです。

この事実はとくに見取り稽古をお叶っている合気道を学ぶのにかなり問題あります。

今回は、もう少し具体的に気を学ぶ場合について述べたいと思います。

 


治療の気と合気道の気

 

当会にはに、理学療法士で気を扱える会員が一人います。

彼の気のを体験した話をしたいと思います。

僕の職場ではクーラーが非常に強くかなり身体が冷えます。それで、体を冷やし過ぎて、お腹の調子が悪くなっていたのです。

丁度、その日、彼の個人指導を行うことになっていました。

その指導の際、何の話で治療に話しになったのか分からないのですが、治療の気の話になり、彼に試しに気の治療をしてもらうことになりました。

彼は、僕の体を触るなり、「かなり消化器系が弱ってますね」といって、気をお腹に送ってくれたのですが、その時間多分1分ぐらいだったと思いますが、彼の暖かい気がお腹に入ってくると、急にお腹の重みが消えました。

ところが、彼は、いざ合気道の技となると、思うようにいきません。

彼の得意の気を使おうように誘導をしても、合気道の気にはすぐに応用するという状況にはなりませんでした。

このように気を使うといっても、治療と合気道では違うわけです。

 


どう抽象度の上げ下げをするか?!

 

武道と治療が両方できる中国拳法マスターは、武芸も気功もどちらも同じ気だといいます。

ところが、気功の達人が武道ができるとは限らないというのが中国の現状であるそうです。

気功も武芸もどちらも同じだと主張する拳法家は、どちらも別々のルートでそれぞれを習得しています。

この事実から、気は抽象度が高いと言えるます。

ですから、気をカテゴリーに分けて、治療の気と武芸の気というように分類して考えることで、抽象度を下げます。

ところが、中国拳法=合気道とはとても言えませんので、これもカテゴリーに分ける必要がでてきます。

更に、井口師範から教わった合気道の技術に関しても、僕の研究では気の特性から4つのカテゴリーに分けることができます。

それが、物理学的技術、生理学的技術、心理学的技術、そして超心理学的技術です。

当会では、超心理学的技術に関しては科学的検証も難しく、再現性の問題もあり扱っておりませんし、僕自身あまりにも不十分なので、当会では3つのカテゴリーで指導しております。

 


 

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【技を正確に学ぶために】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道をやったことがある人なら、同じ技でも先生達や先輩たちのいうことが全然ちがうという経験をした人が多いのではないでしょうか。

合気道は形稽古を中心とする武道です。

先生が前で演武をし、それを見て学ぶというのが基本となっていますが、前回も書いたように新しく学ぶというのは実はかなり難しく、見て学ぶのは非常に難しいのです。

そこで、正しく見て学ぶためにどうすればよいかを書いていきたいと思います。

 


抽象度が高すぎると理解できない

 

前回の記事では、「脳が知らないことは認識できない」ということを書きました。

人は自分の過去の知識で、自分の目の前のことを認識します。

ですから、人が新しいことを学ぶ場合、以前の知識に結び付けて、自分の知識の抽象度を上げて理解する必要があります。

例えば、犬と猫しか知らない子どもは、キリンを始めて見たとき、生き物あるいは動物というカテゴリーでキリンを理解します。

この様に、人は物事を理解するのに、抽象度の低いところから、抽象度を一つ上げ、そしてそのカテゴリーに加えることで理解をするわけです。

大切なのは抽象度を低いところから上げ理解することで、いきなり抽象度の高いところから出発しないことです。

例えば、犬ですが、抽象度を一つ上げると動物、さらに上げると生き物、というように最終的には宇宙(に存在するもの)というカテゴリーにまで上がります。

しかし、犬は宇宙に含まれていても、宇宙に含まれているものとしてキリンは理解できるものではありません。


学ぶときは気の抽象度を下げる

 

 

気で病気を治すこともできるし、気で人を殺すこともでき、気ではどんなことでもできるから、気は素晴らしいといっても、多分誰も気を使いこなせる人は出ないと思います。

病気を治すなら気功、戦いで使うなら武道とそれぞれのカテゴリーで気をトレーニングする必要があるのはそのためです。

元々は、井口師範は秘伝を「気」という言葉で説明してくださいました。

しかし、「気」という言葉一つでは、気の現象のさまざまな経験をしていない人の脳には、秘伝は理解できません。

僕も、当初は全く理解できず、身につくまで相当な年月がかかりました。

しかし、他の武道や気功をはじめとする気に関する文献や物理学、生理学、心理学など学習することで、気の現象を誰でも理解してもらえるレベルまで具体化し抽象度を下げることができ、当会の会員は、僕が習得に十年以上かかった秘伝を短期間で理解し、使えるようになっています。

ですから、武道の技を理解しようとすると、ただよく見るだけではなく、抽象度の上げ下げを自分の中で行い、理解する必要があります。

 


 

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【人によって理解が違う理由】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、最近、苫米地英人博士の「残り97%の脳の使い方」という本を読みました。

合気道をしていると、同じ技でも先生や先輩はそれぞれ違うことをいうという経験をした人が多いと思います。

本を読んでその理由が納得できたので、それについて今回は書いていきます。

 


脳にないことは認識できないことが問題

 

学ぶことの大前提が「人は脳にないことは認識できない」ということです。

何故なら、全ての認識は過去に持っている知識との結びつきで行われるからです。

ということは、何かを学ぶということも、全て過去に持っている知識と結びつけられる必要があるわけです

ですから、人は同じものを見ても、全く違ったものを見ている可能性が大いにあります。

それは特に合気道の場合は顕著に表れます。

何故なら、合気道では、形稽古を行いますが、模擬試合的なことは行われませんので、自分の技がどう効くかというのが中々客観的に理解できないシステムになっているからです。

ですから、武道の経験が全く無い人が、単に形稽古だけ学んでも、合気道の技の核心を見極めるのは、かなり難しいということが言えると思います。

少なくとも、本気で殴られるという経験をしていない人が、本気のパンチを捌くというのは、師範の技を見ただけでできるようになるとは思えません。

 


元々ある知識に結び付ける

 

『武道経験のない人は合気道の稽古で実際に使える技を習得するのは無理じゃないか!』と思った人もいるかもしれません。

しかし、秘伝を教わるようになり、秘伝がある程度わかると考えは変わってきました。

井口師範の秘伝のご指導は、体ができるまで、その秘伝を体に叩き込むという方向性で行っていましたので、同じ秘伝を何度も何度も繰り返して分かるまで行う必要があり、非常に時間がかかるものでした。

現在秘伝を教え、すぐに理解してもらえるようになったのは、やはり、様々な文献やジークンドーの稽古などの知識によるところが大きいと思います。

それでも、わかりやすい言葉に置き換える作業にかなりの年月がかかりましたが、特に、ジークンドーの稽古は非常に役に立ちました。

ジークンドーのコンセプトが、ジーとは止める、クンとは拳、ドーは道なので、拳を止める道ということでしたので、合気道の考え方に近かい部分があった上、様々な武道を尊ぶ土壌があり、しかも優れたジークンドー指導者に巡り合ったからです。

そういった出会いのお陰で、不十分だった秘伝の理解が、非常にはっきりとした理論とすることができました。

当会の会員には元プロの総合格闘技選手もいますが、そういった目の肥えた人も納得させられるわけです。

 


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【気と物理世界について】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、最近はこのブログの記事から僕が「気」の存在を完全に否定していると思われている人がいるようです。

確かに、気を万能の宇宙エネルギーと考えている人は、僕の物理学、生理学、心理学3つのアプローチは邪道に感じるでしょう。

今回は、気を万能のとした際にでる様々な矛盾と僕の気の捉え方についてお話しします。

 


「気」を万能とする矛盾

 

「気」と言えば、物理的な万能の宇宙エネルギーとする考えを持っている人が非常に多いと思います。

中国の仙人思想では、「気」さえ究めれば、不老不死を達成し、無から金を生成したりすることすら簡単だとされています。

不老不死ついては、現在の科学で考えると、老化の原因である染色体にあるテロメアの劣化を気で修復して、若くなり、永遠に生きるということです。

これぐらいのことであれば、ヒーリング能力があれば簡単にできそうですが、実際の気功の達人ですら年を取り亡くなっておられます。

無から金を生み出すというのはロマンがありますが、物理学ではエネルギーは質量×光速×光速となり、金1グラムですら、途方もないエネルギーに相当しますから矛盾がでてきます。

ちなみに、広島原爆クラスのエネルギーは、約63兆ジュールと言われていますから、金1グラムの持つエネルギーの約70%です。

すると金1グラムで都市一つを壊滅させられるほどのエネルギーがあるということです。

このことから無から金を無制限に作り出せるということは、一瞬で人類を滅亡させるエネルギーを作り出せるのと同等ということになります。

また、空中に存在する無限の気を使ってできるという人もいますが、それだと、途方もない莫大なエネルギーその辺に遍満していていつでも簡単に取り出せるということは、いつ爆発しても不思議ではありません。

気を物理エネルギーとするとかなり矛盾がでるのではないでしょうか。

 


気は別次元とする方が合理的?

 

次に、気を別の次元のエネルギーと捉えると、気が途方もないエネルギーだとしても、この世界に影響を出すには、一度この世界のエネルギーに置き換わる必要があり、それには媒体が必要です。

そうすると、その媒体が人間で、しかも熟練が必要なら、人によって出す結果が異なるのも納得できるでしょう。

また、それは、この世界の物理法則にしたがう必要があり、何らかの干渉が必要です。

その干渉を、物理的側面、人体に及ぼす影響、心理に及ぼす影響と分けて何ら問題はないと思うのです。

井口師範の「気」の秘伝を、そういった3つのアプローチで、当会の会員たちが僕が十数年もかかった技術を数分で習得するのは当然かもしれません。

 


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