【ネットビジネス塾に騙されない】

みなさん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

この10月から10%消費税が導入されます。オリンピックへの公共投資もなくなり、かなりの不景気が日本に到来するという予想が海外では増えています。

そこでインターネットビジネスに走る人がいるかもしれません。

そんなとき、そういったことを教えるオンライン塾を見つけてやってみようとする人が増えるでしょう。

そこで、生活の護身ということで、今回からは、僕の経験をもとにそういった塾に対する護身を考えてみましょう。

 


本当に儲かるか?

 

儲かることはないと考えた方がいいと思います。

では、インターネットビジネスで大儲けをしたという人の話はウソかというとそうではありません。

ただ、今はインターネットビジネスに参入する人が余りにも多く競合相手が多いため殆ど儲からないようになっています。

死ぬ気で頑張った初めの3カ月が月1~2万、後は殆どゼロというのが殆どの受講者の状況じゃないでしょうか。

一部の塾生で本の一握りの人が10万以上の結果を出しますが、多分1%未満じゃないでしょうか。

 

 


電話での勧誘はウソばかり!

 

大概、ネット塾では、申し込み前の電話相談というのがあります。

電話で一度相談すると、何度か電話がかかってきます。期間内に申し込まなければ、締め切り後に電話がかかってきます。
「もうすでに、数日で100万円を突破した塾生も出てきています。主催者のXさんは予想外の結果に驚き、もっと多くの人を助けたいと、追募集であと100人だけの特別枠を設定したので、是非どうですか?」

これを断ると、嘘八百を並べてすぐに申し込むように話を進めてきます。

「今、申し込んだ全員が数日で30万円をこえているのですよ。分割で申し込めば何とかなります。実はあなただけの秘密ですが、主催者はあなただけに収益の保証を付けてくれています」

毎月の売り上げを保証する塾はありません。電話では証拠が残らないので、オペレータは儲けのため平気で嘘を並べます。

 


勉強と割り切るならやった方がいい

 

インターネットビジネスはやはり才能が必要と思います。

でも、ビジネスに関して素人は、やはり専門の塾に入って学ぶのが一番です。本当に僅かですが、まともな塾は存在します。

しかし、どんなに良い塾でも儲けに繋がるところまではいきません。

それは、ご自分の仕事を考えたら分かります。かなり苦労して月給分を頂いているのですから当然です。

でも、良い塾は、かなり面倒見がよく、いろいろな点で見分を広めることはできます。

ただ30万円の高額塾に入っても、楽して月々継続して1万円以上のお金を百パーセントを儲けられる塾は過去から現在に至るまで存在しません。


 

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【形稽古の各プロセスの目的のまとめ】

皆さん、お元気ですか? 僕はかなり元気です。

さて、これまで合気道の形稽古の第5プロセスで行う技法を説明してきましたが、この後第6プロセスに移り、最終フェーズの第7プロセスまでいたります。

第6プロセスでは、本来の合気道の目的の技である投げ技や固め技になる訳ですが、合気道の各種技の説明は、その別法とか含めると途方もない数に上るため簡単に説明できるものではありませんので省きます。

大切なのは第5プロセスまででどれだけ相手を崩して無力化できるかという点です。

そのため、井口師範は「投げたり、固めたりは枝葉」といわれたのです。

そこで、総括として今回は各プロセスの目的についてまとめていきたいと思います。


各プロセスの目的

 

先ず、プロセス1の目的は「相手の観察と自分の準備」にあります。プロセス1で相手の出方を意識しておいて、いつでも対処できる状況を作っておいて準備をしておくということで、真の形のスタート地点はここから始まっているということです。

プロセス2では、準備をした状況から、形の始まりを形成する段階です。ですから第2のスタート地点とも言えますが、意識の状態は、プロセス1の状態を維持したまま、形上の始まりの準備段階ということになります。

プロセス3は、相手の動きを観察して、タイミングをはかる段階で、相手の動きの中で目的とする投げ技や固め技がもっとも効率的にきめられるタイミングを見極め、初動を起こす段階です。

プロセス4は、相手への接触までの動作、要するに如何に相手に接触するかという段階で、その移動方法がポイントになります。

そしてプロセス5は、相手と接触した時点で、相手をどう崩し、技につなげられる状況を作るかという段階です。

プロセス6が、技の段階で、目的とする投げ技や固め技を実行する段階です。

プロセス7は、相手を投げたり、固めたりした後、技を解いて次に移行するための段階です。このプロセス7では、通常、投げ技では残心といって、相手に注意を向けて、いつ相手が襲ってきても次の技で対応できるように準備をする必要があります。

形稽古の場合、このプロセス1から始まり、7までいくと、次は2あるいは3の状態に持っていって技を途切れなく行うのがよい稽古とされます。

井口師範はこういった稽古を「気の流れの途切れない稽古」と表現し「これが本当の合気道」といわれていました。

 


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【プロセス5:心理学的技術】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回はプロセス5で使う心理学的技術について説明します。

既に初期段階で心理学的技術については説明していますが、接触した時点、要するに形稽古の第5プロセスで使う心理学的技術は大まかに分けると、次の3つに分類できます。

  1. 情報の遮断
  2. 相手の意識の誘導
  3. 自分の意識を変える

これらについて説明していきます。


情報の遮断

情報の遮断というのは、自分の意思が相手に読まれないことです。これには、眼法と身法があり、相手にとって動きがよりわからなくする方法です。

眼法は、初期のプロセスの項で書いたように、「人形の目」を使います。

また、身法では、肩の筋肉である三角筋をできるだけ使わないようにして体全体を使うのです。

もっと、正確にいうと、三角筋を相手の力と拮抗しないということで、使わないのではないのですが、三角筋を使わないという意識を持つことが大切なのです。

 


相手の意識の誘導

 

情報遮断することで、相手はより情報を得ようとしてしまい、その結果、視野の中の中心視野で見ようとしてしまいます。

中心視野では、静止したものをより細かく観察するという特徴があり、一見静止したように見えるものをより観察しようとしてしまう傾向があり、そのために、足を止めてでも観察してしまいます。

この中心視野で見させるように導くのが心理的技法の一つでまあします。

そのためには、目が動きを感知したとき周辺視野の機能が活性化する特性を出さないための技術が必要になるわけです。

そこで合気道では相対するときは動的なフットワークを使わず、静止した状態で、動きの始動もいつ始めたかわからないような動きをします。

これが相手の意識誘導基本で、その応用技術もありますが、これは言葉で説明しても、中々納得してもらえるものではないので今回は説明しません。

 


自分の意識を変える

 

自分の意識を変えるという点ですが、人はどうしても何か動作を起こそうと思うと、兆を出してしまいます。

この兆しがでると、相手にすぐに反応させるので、これを抑える必要があります。

そのためには、目的とする動作と自分の意図を分離する必要があります。

例えば相手にパンチを当てようとすると、相手の目標とするところに自分の気が行きます。

これだと、パンチが来る前に相手に分かってしまうので、自分自身をだましてパンチを当てることから意識をずらします。。

そのため、丹田を使ったりします。丹田といっても上丹田、中丹田、下丹田と3種ありますが、それぞれの使い方があります。

要するに、意図と違うところを意識することで、相手に意図を伝えにくくするというのが自分の意識を変えるという点の要になります。

 


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【生理学的技法の要点】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道の形稽古の第5プロセスの話をつづけているわけですが、今回は、生理学的技法の要点について述べたいと思います。

 


生理学的技法の分類

 

生理学的技法を究極的に分類すると次の2つになります。

  1. 生理学的弱点を利用する
  2. 相手の自動化プログラムに介入する

生理学的弱点を利用するというのは、元来、人間に備わっている生理学的な特性を利用するものです。

さらに、相手の自動化プログラムというのは、後天的に取得した生理学的特性を利用するもので、全ての人間に共通する動作に関して利用して利用できます。

自動化プログラムについては、前回にもお話ししましたが、人が慣れた動作をする際に、頭の中で考えただけで、勝手に適切にその動作を完了するようにできているので当会ではそう呼んでいます。

今までにご紹介した技術というのは、多かれ少なかれ1と2の両方を利用している部分が多く、どの技法も1と2の両方向から考えた方が効果が高いです。

それどころか、この2つの視点で考えると応用範囲も非常に多く見てきます。

 


生理学的技法では情報を遮断!

 

生理学的技法をする際に問題になるのは、相手がこの技術を知っていて、そして相手に先読みされることです。

合気道の場合、形稽古で行いますから、初めてこの技法を受けた2、3回は技が効きますが、原理を知り、慣れてくると相手が本気で逆らった場合には技が効かなくなってきます。

これは、相手がこちらがいつ技を仕掛けるかというのが分かってしまっているからです。

もっともよくないのは、目から漏れる情報です。いかにも「技をかけよう」という気持ちでいると、必ずばれてしまいます。

このような気持ちでいると、必ず目から情報が洩れるからです。

さらに、情報の漏えいでよく行うミスは、相手との接点に力を込めてしまうことです。

例えば、手首をつかまれたら、手首を強く意識してしまい、相手の力に少しでも対抗する意識がでます。

そういった知識があると、自分の次の動作は、必ず筋肉を使いますから、筋肉の変化を力の変化として相手に捕らえられ、次の動作が読まれてしまうわけです。

そのため、合気道では「相手に合わす」ということを行います。

相手に合わすというのは、相手の力の方向に逆らわないということです。手をブランブランにして力を抜くのじゃなく、相手の力の方向に合わせて動かすことで、相手にしっかり掴んだ感を無くすのです。

ただ脱力して、ブランブランにしていると相手は、こちらの手をコントロールしてテンションがでる方向にもっていきます。

だから、脱力より脱力感が大切なのです。


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【形稽古のプロセス5:生理学的技術】誘導

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は、合気道の形稽古の第5プロセスで使う生理学的技術の中の誘導です。


実は人はプログラムで動いている!

 

一般的に、人が動作するとき、その動作に慣れる非常にまでぎこちないのですが、慣れるとスムーズにその動作を行います。

一般的にこのスムーズに行うのは小脳が関係しているということですが、いろいろな動作をしている中で、その動作が自動的にでるようになると小脳が活躍しているようです。

ただ、最新の研究では、小脳は筋肉に動きの指令を出すというよりも,入ってきた感覚信号を統合する役目を果たしているということも言われています。

人の動作の科学的な研究はさておき、僕が言いたいのは、人の動作というのは、まるでコンピュータのプログラムのように、動作の命令があると、呼び出されたプログラムを実行するがごとく、自動的にその動作が完了するまで実行するということです。

ですから、例えば相手が自分の手首を持とうした場合、持とうと考えてた時点から、手首を持つまで自動で行っていることにほかなりません。

この自動実行が行われている間、目的遂行までに、大きな修正を本人の意思ではできなくなっています。

この特性を利用すると相手をコントロールすることが可能です。

 


小さな動きで誘導する

 

相手が動作を行っている最中に、小さな動きの変化を加えると、相手は自動的にそれに合わせようとしてしまいます。

そういった特性を利用することで相手を自分の意図通りに誘導することが可能です。

例えば、相手が自分の手首を掴もうと動作を起こしたときに、掴み切るまでに、相手の掌の中で螺旋の動きをすると、相手はその螺旋の動きについてきます。

しかし、この螺旋の動きが大きすぎると、相手は手首を掴むことができず、また、小さすぎると、相手をコントロールすることができません。

もっとも適切な動きの大きさとは、相手が自分の手首を掴んでしまう結果になりながらも、気が付くと体が崩れているという微妙な感覚が必要です。

その微妙さがわかると、片手取りや両手取り、諸手取りなど手首を掴む技で相手を上手く捌くことができるようになります。

その段階として、まず初心者の人は、手首に相手の手が触れた瞬間に小さく手首を回すということを行うといいでしょう。

すると、相手の手を少し巻き込むことができます。巻き込まれた手の手首は必ず曲がっていて力が出にくくなっているので、次の技への変化が容易になります。

合気道では、持たれる前、持たれる瞬間、持たれてからとタイミングでも3種類あり、今回の誘導の技術は持たれる瞬間を利用するものです。

 


 

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【形稽古のプロセス5:生理学的技術】反射

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道の形稽古の第5プロセスについてもはや6回目を迎えるところまで行きましたが、まだまだ続きます。

今回は、生理学的技術の中の反射です。

 


合気道だけが唯一気を使う武術ではない!

 

先ずは大切な前提について話していきたいと思います。

一般に合気道では相手に手首を持たれたら、まず掌を開くように指導されます。

これは、シャワーのようにホースの先から水が放出されるとホースの中に水が流れるように、指先から気が放出されて腕に大量の気が流れ、強い腕になるからと説明されます。

ところがこういった説明では、手を開かないと気がでないということになります。

すると、合気道だけが気を使っていて、拳を使う空手や中国拳法では気が使えないという理屈になってしまいます。

事実、合気会の幹部の方が20年ぐらい前の「秘伝」という雑誌にそのようなこと書いていました。

ところが、僕は中国拳法を少し学びましたが、中国拳法では気に関して非常に奥の深い技術体系を持っていました。

ですから、拳から気がだせないという考えは間違いです。

そういった思い込みは自分の技を制限してしまいます。拳から気が出せないと思っていたら、そういう人は拳から気がでないからです。

 


合気道で手を開く意味

 

では、「合気道で手を開く意味は何だろう?」ということになりますが、それを一言で言えば、『相手の無意識の利用』ということで説明できます。

人は、モノを掴んだとき、突然それが動き出したなら、危険と感じ、それをすぐに離せるように、反射が起こって、手が開こうとしてしまい、握力が小さくなるのです。

この原理を使ったのが「手を開く」ということです。

では、次に「突然動き出すこと」と「手を開くこと」との間に関係がが関係あるのかということですが、相手が手首をつかんだとき、手を開くと手首にある腱が大きく反応する点に関係があります。

一見すると変化がないのに、突然に自分の指先に変化を感じると、その時点で無意識が「危険!!」と判断し、握力を緩めてしまいうのです。

当然、この瞬間に技をかけるから、かかりやすくなるのです。

ところで、よくやる失敗は、折れない腕の応用と考えて、初めから手を開いていたり、相手と力がぶつけている状態で手を開いたりすることです。

これでは、突発性がないので、相手は簡単に予測でき上手く技がかかりません。

大切なポイントは相手に持たせてしまう、任せきるという気持ちです。相手の無意識に動かないと思わせ、突然、掌が開くというのが成功のカギです。

要は、手を開くのは相手に反射を起こさせることが目的だったわけです。

 


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【形稽古のプロセス5:生理学的技術】意識を外す

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日は前回の生理学的技術のつづきをお話ししたいと思います。

前回は、呼吸力を扱いましたが、僕の分類では、気の力というよりも、生理学的な反応を利用して、相手にこちらの力を読み誤らせる手法を使った技術として紹介しました。

今回は、相手の意識を逸らせる手法を説明したいと思います。


相手の意識を逸らせる

 

相手の意識を逸らせる最も簡単な方法は、合気道では当て身(合気道の打撃法)があります。

投げ技や固め技をかける前に、相手の身体に打撃が加わえることで、相手の意識や集中を一瞬奪うことができます。

するといくら腕に力が入っていても、思いもよらないところに打撃が入るとついそちらに意識を飛ばしてしまうものです。

しかし、当て身だけが、相手の意識を逸らせる方法かというと、そうではなく、当て身のような強い刺激とは反対に非常に弱い刺激も実は意識がそれる原因となりえます。

例えば、相手に片手首を握られたとき、相手の握っている手の手首に軽く別の手を添えると、簡単に相手の手を離すことができます。

 


触れるだけでも相手の意識は逸れる

 

実は、当て身によって相手の意識を逸らせるのは、初級者の技術で、上級者は、軽く触れるだけで、相手の意識を逸らせます。

そのためには、相手との接点での緊張を無くす必要があります。

師匠は「相手に与えなさい」と表現しました。

要するに、例えば相手に手首をとられているのなら、肩の力を抜いて、相手にものを渡す如く、腕全体を相手にあずけてしまう必要があります。

一方、相手との接点に少しでも緊張があると、相手にはコチラの意図が伝わり、動きがわかるようになります。

反対に、相手にものを渡すように、腕を完全に与えきると、接点での緊張がなくなり、こちらの意図が相手には見えなくなります。

その時点で、あなたの別の手が相手に触れると、相手の意識は完全にそっちの手に持っていかれます。

例え、相手が思い切り手首を握っていても、意識が外れると、手の握りが疎かになり、簡単に外すことができるようになるのです。

フィリピン武術のカリ(エスティマ)では、相手の手に打撃を与えて手首を外す技術がありますが、打撃が痛くて手が一時的に機能しなくて手が離れるのではなく、意識がそれるから離れるのです。

カリのこの技術を批判しているのではありません。カリにはカリの戦闘法があり、相手の手を痛めつけておくことで、相手の次の動作を封じることができますので、より自分を有利にするという点でかなり実践的といえます。

これについては、合気道の当て身でも同じことが言えますので、暴漢相手だと、当て身を入れて次の動作を封じる方が有効です。

ただ、技術面として、強い刺激でも弱い刺激でも相手の意識を外すという点で同じだといえます。


 

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【形稽古のプロセス5:生理学的技術】呼吸力

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回まで、プロセス5で使う技術として、物理学的技法の中の陽・陰の技法を説明しました。

今回は生理学的技法について説明したいと思います。

生理学的技法というのは相手の反射や反応を引き起こす技術の総称です。今回は呼吸力についてご紹介します。

 


呼吸力

 

合気道では呼吸力という言葉がよく使われますが、実体として何かという具体的な説明はされていません。

多くの合気道指導者は、「気の力」と説明することが多いと思います。

ところが、詳細をうかがうと指導者それぞれの説明が全く違います。

ある人は力を完全に抜き切り、筋肉を一切使わない完全脱力状態になったとき出る力と説明します。

また、ある指導者は心身が統一したときに体に気が流れ、非常に強靭な統一体となり、脱力感を伴って大きなパワーを生み出すと説明します。

ちなみに、二代目植芝吉祥丸道主は、脱力ということは一切言っておらず、二代目道主著の講談社スポーツシリーズ「合気道」では、「人体の重心、臍下丹田より出す気力、心力、体力のすべて統一した無限の力を、合気道においては呼吸力と呼び、この力が通ずることによって、無数の各技法が生きた働きをするのである」とあります。

ところで、中国武術では、筋肉や腱や骨に気を流すという考えで、身体を鍛えますが、そのため、気が流れやすい姿勢があり、その姿勢で気を流して身体を鍛えて初めて使える身体となるとしています。

 


呼吸力の出し方!!

 

二代目道主の文面からは筋肉を使わないとはいわれていなので、多分当会と同様、中国武術のような気の考え方を採用してたものと考えられます。

当会に井口師範から伝わった呼吸力の出し方は、まず身体を強く使える体勢を作り、そして力を相手の皮膚に入れ込むというイメージで伝えます。

身体を強く使う姿勢とは、頭を点から糸で引っ張られているようにし、脊柱をまっすぐ立て骨盤を後傾することで、地面からの力を臍下丹田に集め、肩甲骨を開き、胸を凹ませるようにする姿勢です。

そうした姿勢を作って、さらに相手の皮膚に力を流し込むようにするのが呼吸力です。

実は、人の皮膚は、垂直方向には敏感で圧力など感じますが、皮膚に平行な方向にはかなり鈍感なため、力の読み誤るが生じるのです。

とは言っても、実際に指導を受けて初めて、この呼吸力の出し方が分かり、納得できますので、多分この記事を読んでおられる人には難しいでしょう。

ちなみに、この皮膚の使い方に関しては、拙著の中の相手の力を無力化するエッセンスに記載しています。もしご興味のある方はそちらを参考にしてください。キンドル版の本「力の弱い人でもできる唯一の護身術

 

 

 


 

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【形稽古のプロセス5:伝える】陰の技法

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日は前回の物理的技法の続きの陰の技法についてお話しします。

 


陰の技法の原理は作用と反作用!

 

陰の技法を端的に説明すると、相手に運動エネルギーを与えようとするときに、与える運動エネルギーと真逆に重心を移動する技術です。

例えば、前にいる相手をさらに自分の前方に押したいと思うと、自分の重心を後方に引くことをします。

特に打撃系の武道や格闘技をした人がこれを聞くと、『後ろに重心を引くと、相手に追い込まれるのでは?!』と考えるでしょう。

何故なら、陰の技法というのは、一般の素手による格闘技や武道では使われない技術だと思います。

ですから、打撃系の武道や格闘技を行っている人からすると非合理で、まるで役に立たないような印象を与える技術なので、軽く見えるかもしれません。

しかし、武器を用いる武道では、術者は知らず知らずの内に使っている技術です。

これは、中学の理科の力学で既に学んでいる原理で、非常に合理的で科学的な現象を使っているのです。

作用・反作用というのを学んだ経験があると思いますが、相手に力を与えようとすると、その力の分の反作用が自分に返ってくるというものです。

この作用・反作用の原理を利用して、これを自分の体内で作用と反作用の力を作るのが陰の技法です。

ですから、例えば相手を前に押す場合、体を後方に引くのではなく、上半身は前進、下半身は後進するので、後ろに後退するというものではないのです。


陰の技法は中丹田を使う!!

陰の技法の理屈は分かっていただいたと思いますが、実際にやってみると、殆どの人が今までに経験したことのない動きのため、中々思うようにできないのが現状です。

というのは、相手を前に押すために、重心を後方に移動するという動作をすると、どうしても体全体が後方に引けてしまい、相手に力を及ぼすということができません。

この理由は、実は多くの人は無意識で多かれ少なかれ、臍下丹田という下腹部にある下丹田を使うことに慣れて、下丹田の移動に全身が従うためです。

一方、この陰の技法では、下丹田を使う一方で、中丹田も同時に使います。

ただ、単に中丹田と下丹田を反対方向に移動させればよいというモノではありません。

大切なのは、「気を自分の後方に引かない」ということです。気が後ろに引ければ、前方の敵に簡単に追い込まれます。

ですから、中丹田で相手の気を受け止め、弾き飛ばすためには、常に中丹田を相手の方向に向ける意識が必要になります。

ですから、下丹田を後方に送るときも、下丹田を前方に送るときも中丹田は前方に向かう必要があるのです。

 


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【合気道の形稽古のプロセス5:伝える】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回より形稽古のプロセス5の物理的手法について記事を書いていますが、今回の物理的技法のポイントは「伝える」です。

合気道では、相手に技を仕掛ける前に、崩すことを考えます。相手を崩してから、投げに移行するため、僕の師匠である井口師範は「投げたり、固めたりは単なる枝葉」とよく言われました。

しかし、屈強そうな相手だと、どうしてその意識が飛んでしまうことがあります。

それが達人と凡人の違いなのですが、達人でない凡人の自分達だからこそ「投げたり、固めたりは単なる枝葉」という言葉は本当に肝に銘じておく必要があると痛感します。


物理的技法を行う上での注意点

 

当会では、陽・陰の技法という物理的技法で、自分の身体に運動エネルギーを生み出し、相手に伝えることを指導しています。

物理的技法といいながらも、この技法を知っている相手に対しては、悟られると簡単に逆らわれてしまうので、心理学的技法を使う必要もあります。

それはどういうことかというと、「いつ相手に運動エネルギーを伝えるか」という情報を出さないことです。

そのために、この技法を行うには、相手に情報を与えないように「人形の目」をしておく必要があります。

この「人形の目」については、本シリーズの始まりである「第一プロセスの要素は空間支配」を参照してください。

そして、さらに、ついやってしまうミスとしては、以下の問題がありますのでよくよく注意が必要です。

  1. 止まって踏ん張る
  2. 伝える接点部分を注視する
  3. 伝える瞬間に接点を意識する
  4. 自分のセンター軸を崩す

 


陽の技法

今回は、長文になるので、陽の技法についてのみお話しします。

陽の技法も陰の技法も基本的には自分の身体を動かすことで運動エネルギーを自分の身体に起こし、相手の伝える技術です。

陽の技法は、自分の重心を相手を移動させたい方向に先に動かしておき、それでできた運動エネルギーを相手に伝えます。

実は天の鳥船と呼ばれ、いわゆる船漕ぎ運動というのは、この運動エネルギーを伝える訓練の一つになっています。

船漕ぎ運動で、「気の流れ」を感じるようになると、運動エネルギーが上手く身体に流れるので、物理的な力を相手に及ぼすことができるようになります。

例えば、この動作を使うと、相手に後から手を掴まれると、相手を前方に、また、前方から手を掴まれたら、相手を自分の後方に簡単に引っ張ることもできます。

また、上手く使えれば多くの人を押すこともできます。

私の師匠・井口師範は、「相手を動かしたかったら、まず自分が動くこと」と言われましたが、これは運動エネルギーを作ってから相手に伝えよということです。

 

 


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