【当会が西洋式の指導をする理由】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

最近、日本式学びや西洋式学びに関して書いています。日本式学びでは、才能のある人が、優れた師につくことで大きな効果があるという話をしました。

しかし、一般の人が学ぶ場合、日本式の自分で会得するというのはやはりかなり限界があると思います。

そのため前回では、日本式の学習、つまり潜在学習について、どうすれば効率的に潜在学習ができるかを述べました。

しかし、僕の考えは、やはり才能の無い人は、西洋式の学びの方がより学びやすいと考えています。

そこで、僕は学びを如何にシステム化するかという点に絞って研究しています。

 


日本式の学びでの指導の問題点

 

日本式で学んできた指導者はどうしても、そのような指導を行いますが、その際に出てくる問題として、あまりにも主観過ぎるという点です。

日本式の指導は、指導者が自分で見て覚えてきた体験がどうしても中心になります。

その結果、かなりの主観が入ります。

特に、技が熟達した人ほどその度合いが大きくなります。

その主観というのは、実際に自分を客観的に見たものではなく、そのように感じたというものが中心です。

時に、本人が主観で感じたやり方は、外から見た客観的な動きと真逆のことをやっている場合があります。

実は、そういった意識というのは、真逆の動きだからこそ実は必要だったりすのですが、指導者の動きを見た修行者は、言っていることと違うことに非常に戸惑いを感じます。

そういった混乱の結果、弟子は指導者についていけないと感じたりすることがあります。

実は、僕の師匠である井口師範も、そういった点で、何度か弟子の裏切りに遭っています。

 


西洋式のやり方の必要性

 

西洋式のやり方では、客観的、科学的、合理的を追求します。

そのため、初学の人が技術を身に付けるには非常に都合がよいと思われます。

それは、画一したやり方で、技のポイントを整理して、それぞれのポイントにおける重要な動き方など、分析し、誰でもわかるように指導してやることで、誰でも再現性が出、感覚でとらえるよりも、技が速く上達します。

そういった指導の下で、「動きはこう動いているが、内面の意識は反対の動きをイメージすると、技が掛かりやすくなるのですよ。何故なら、受けた相手の意識がそれによって撹乱され、こちらの動きが読めなくなるからです」と説明すると、誰でも成る程と思うのではないでしょうか?

今は、必要で武道やる時代ではなく、趣味で武道をやる時代です。

そのために、お金を払って習いに来るのですから、「自分で学び取れ」というのはあまりにも不親切だと僕は考えていて、そのため僕のできるかぎりで西洋式の指導方式をとっています。

 


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