みなさん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
今まで、物理的な相手の合わせを説明してきました。確かに体技というのは非常に大切ですが、身体操作だけでは十分ではありません。
本ブログでは、相手の力を利用するということで、身体操作のやりかたを立て続けに、相手の筋肉の動きに合わせて技をかける方法と、相手の運動エネルギーを利用する方法について書いてきましたが、実はもっと大切なポイントは別にあります。
それは自分の心の状態がどうなっているかという点です。
今回は心について話したいと思います。
大切なのはタイミングを合わすこと
折角、体技として、相手の力を利用する方法が分かっても、タイミングが遅れると、全く意味をなさないどころか、相手に力で返されてしまいます。
要するにタイミングを合わすことですが、そのためには、相手の「先を取る」という意識が非常に大切になってきます。
ではどのタイミングで相手の先を取るのかということですが、合気道では、最初の間合いは一畳分(約2メートル)離れたところから始まるというのが鉄則と言っていいぐらい大切です。
2メートルあれば、相手が自分に向かっていても、最低でも0.5秒かかる距離です。
また、人の反応速度というのはおよそ0.5秒といわれていますから、相手に反応するには十分な距離です。
しかも、相手の動きは、この距離からスタートするのですから、初期の加速時間を含めるとかなり時間に余裕ができます。
ですから、先をとる意識で、相手の手、足の動きを観察して、相手の攻撃を読んだなら、相手の力を利用することは容易にできます。
形稽古は各攻撃パターンを体で覚えるもの
合気道では繰り返し繰り返し形稽古のみを行います。
言い方をかえると、初めから相手がどう来るかが分かっているので、先を取るのはかなり分かりやすいと言えます。
しかし、実際の護身を考えたとき、相手はどう来るかわからないいのだから、形稽古だけではあまり意味がないように思えます。
しかし、形稽古は、実は相手の狙いがどこにあるかということでどう動きが変化するかを、何度も何度も繰り返すことで、体に覚え込ませるのも目的にの一つです。
ところが、パターンが決まっていると、つい気が抜けて、形稽古で技の方ばかり意識が行き、終末動作だけを考えるようになり、そういった意識が全くなくなってしまうことがよく起こります。
ですから、修行者がまず意識すべきは、始まり時点です。
相手が動き出すそのタイミングをよく観察し、自分のパターンの中に取り込まないといけません。
一つ一つの攻撃パターンでそういった意識を持つことで、相手の動きが読めるようになるわけです。
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