自然な動きを実現するための目の使い方

皆さん
元気ですか? 私はメチャ元気です!

さて、合気道で自然な動きというのは、「相手にとってあまりにも自然で気が付くと間合いに入られていた」という状態を作れる動きだと説明しました。

その自然な動きを実現するために、目付と歩法という話しをしました。

するともっと詳しい話をしてほしいとメールでいただきました。でも、秘伝なのでそう簡単には教える訳にはいかないのですが、今回は目の使い方だけ説明したいと思います。

達人は、常にゾーンに入っているというお話をしましたが、その時の目は、まるで筆で目を書いた人形のように、目玉が動かないのです。

何故目玉が動かないかというと、ゾーンに入っている達人は一切のこだわりが無いからです。具体的にいうと、相手の手とか、相手の目とか、相手の武器とか、どこか一か所に意識が行っていない訳です。

こうなると、相手は達人の動きを目から読み取るということができませんが、一般の武道では相手の目を見ることを教えますから、非常に混乱するわけです。

これでわかったと思いますが、特別な目付とは「目玉を動かさない」ということです。当会ではこれを人形の目と呼んでいます。

ときどき、テレビでマネキン同士で会話をさせているような映像が放送されますが、何か別の事を考えながら話をしているように見えますよね。

やっぱりマネキンはマネキンという感じが面白く作っていますが、これは目玉がうごかないからですね。

【合気道でいう自然の動きとは?!】2

前回は合気道の自然観についてお話ししました。
しかし、合気道で自然に動くというのは、スポーツでいうゾーン体験に相当し、そう易々とできるものではないということでした。

ところが、合気道では、それに近い状況を作り出す方法が用意されているともお話ししました。それを今回、説明していきたいと思います。

まず、ゾーンに自由に入れる師匠たちは、「ああしよう、こうしようと考えてはいけない」といいます。そうすることで明鏡止水の境地に入れると教えます。

さらに、明鏡止水の境地など、ゾーンに入った場合の動きについて見ていきましょう。

師匠たちのゾーンに入った動きは、動きの速さに関係なく対戦者はゾーンに入った人の動きの予測がつかなくなります。それで周りから見ているとユックリ動いているように見えるにもかかわらず、対戦している者は何故か「突然消えて、後ろに入られた」と感じます。これが自然な動きを実現した自在にソーンに入れる師匠たちの動きです。

ですから、この自然に入る部分を真似するだけで、ゾーン体験をしていなくても、同様の効果が得られるのです。秘伝を教える合気道ではこの点を教えます。

では、この点とはどの点でしょうか? 実は合気道でもかなり秘伝になっていて、高段者の人ですら知らないと思います。しかも、数少ないできる人でもそう易々とは教えてはくれないでしょう。

でも、折角ここまで付き合ってくれている読者の人に申し訳ないので、その点についてお話ししておきましょう。

自在にゾーンに入れる師匠たちと同じ効果を得るため、何を真似ればいいのかというと、答えは一つで、情報遮断という点です。要するに「相手に自分の動きを悟らせない」という点です。

 

さらに、もう少し詳しくいうと、情報遮断をするために、最も大切なポイントは2つ、目付(めつけ)と歩法(ほほう)です。

目付とは目の使い方、歩法とは移動方法、すなわちフットワークです。要するに目から情報が洩れるからそれを漏らさないようにすること、そして、出来る限り変化のしない移動方法をすることです。

この二点さえ気を付ければ、誰でもゾーンに入った人のような動きになります。

しかし非常に残念なのが、直にその動きを体験する必要があり、この体験は文章で表現するのは不可能な点です。

そこで、疑似体験のため、特に翁先生の映像などで、動きを観察していただくといいかもしれません。