自然な動きを実現するための目の使い方

皆さん
元気ですか? 私はメチャ元気です!

さて、合気道で自然な動きというのは、「相手にとってあまりにも自然で気が付くと間合いに入られていた」という状態を作れる動きだと説明しました。

その自然な動きを実現するために、目付と歩法という話しをしました。

するともっと詳しい話をしてほしいとメールでいただきました。でも、秘伝なのでそう簡単には教える訳にはいかないのですが、今回は目の使い方だけ説明したいと思います。

達人は、常にゾーンに入っているというお話をしましたが、その時の目は、まるで筆で目を書いた人形のように、目玉が動かないのです。

何故目玉が動かないかというと、ゾーンに入っている達人は一切のこだわりが無いからです。具体的にいうと、相手の手とか、相手の目とか、相手の武器とか、どこか一か所に意識が行っていない訳です。

こうなると、相手は達人の動きを目から読み取るということができませんが、一般の武道では相手の目を見ることを教えますから、非常に混乱するわけです。

これでわかったと思いますが、特別な目付とは「目玉を動かさない」ということです。当会ではこれを人形の目と呼んでいます。

ときどき、テレビでマネキン同士で会話をさせているような映像が放送されますが、何か別の事を考えながら話をしているように見えますよね。

やっぱりマネキンはマネキンという感じが面白く作っていますが、これは目玉がうごかないからですね。