皆さん! お元気ですか! 僕はメチャクチャ元気です!
さて、合氣道では「氣を出せ!」とよく言われるのではないでしょうか? しかし、例えば、氣を出す「折れない腕」といわれる基本的なものが、「何故かできない人」がいます。こういう人は実は単に氣が流れる条件が満足できないだけです。
「氣が流れる条件」というより「氣が流れる位置の取り方」と言う方が適切でしょう。とはいっても、それは手先だけを動かして見つかるものではありません。 井口合氣道において、最も効率よく氣が伝わる「黄金のルート」があり、それは骨格に関連します。さらに骨格を用いるためには、それを見がつけるための絶対条件があります。それが「天地の軸(てんちのじく)」の形成です。
今回は、この軸を確立し、正しい骨の位置を体得するためのプロセスを解説します。
基準となる「天地の軸」:三丹田の直列
氣を流すための第一歩は、天地の軸の形成です。要するに、身体の中に揺るぎない鉛直(えんちょく)のラインを形成することです。これが、すべての身体操作の「基準線」となります。
天地の軸というのは正確には下丹田を通る天地の垂直な軸です。しかし、井口合氣道では、合氣道修行者は、先ず、直立姿勢において、頭から胴体を貫く天地の軸のつくり方を学ぶところから始めます。
天地の軸の形成に必要な知識として、丹田があります。丹田には3つあります。
- 上丹田(眉間奥)
- 中丹田(胸の奥)
- 下丹田(へそ下奥)
この三つの丹田が、天から地へと貫く一本の糸のように真っ直ぐ並んでいる状態を**「天地の軸」**と呼びます。この軸が確立されることで、初めて身体は大地と深いレベルで接合(グラウンディング)されます。
これは単に武道的な動きの基本ではなく、天人地のつながりを理解することで、私たちは天地自然の中で生かされていることを感じることでもあるのです。
「軸」が導く、最適な骨の位置
なぜ軸が重要なのか。それは、天地の軸が感覚として通っていないと、**「最も氣が流れる正しい骨の位置」**を体感できないからです。
- 軸が崩れている状態: 筋肉が重さを支えようとして「能動筋」が働き、接点から足裏までの繋がりが途切れます。
- 軸が確立された状態: 骨格が重力と地面反力に対して最も安定した位置に自然と収まります。
この軸を「基準線」とすることで、接点(相手と触れている部分)から足裏までが一直線に大地と繋がる感覚を、誰でも体感できるようになるのです。
水火の氣と骨の位置
天地の軸によって天地の氣が使えるようになると、次は水火の氣を使う稽古が必要です。水の氣、火の氣の使い方で大切なポイントは、氣の出るポジションがあるという点です。実はそのポジションが1センチずれただけで、氣が出にくくなります。
その基本は、乳首の前にある氣のラインです。この位置を使うと非常に強力なパワーがでます。
この例が示すように人体には氣が通るラインと通りにくいラインがあり、腕の角度や手の角度によっていろいろな氣が通るポジションがあります。
「静」から「動」へ。なぜ行法が必要なのか
初心者の多くは、静止した状態であれば天地の軸を意識し、正しい骨の位置を見つけることができます。しかし、いざ技に入り、身体を移動させた瞬間に、その意識は霧散してしまいます。
「動き出すと軸が消える」
この課題を克服するために、井口合氣道では二つの行法を最重視します。
- 振魂(ふりたま): 静止に近い微細な振動の中で、天地の軸を身体に深く刻み込み、接合を強める行法。
- 天の鳥船(船漕ぎ運動): 身体を前後に大きく運びながら、天地の軸を維持し続ける訓練。大地と繋がったまま、水火の氣(水平方向)へエネルギーを変換する「動中の静」を養います。
まとめ:骨の位置は「軸」で見つける
氣を流すための「正しい骨の位置」は、頭で考えるものではなく、天地の軸という基準を持って身体で探り当てるものです。
- 振魂によって、三丹田を貫く垂直の感覚を養う。
- 天の鳥船によって、移動してもその軸が崩れない強さを養う。
- 接点から足裏までが大地に直結する「骨の配置」を体感する。
このプロセスを繰り返すことで、初心者は動きに気を取られることなく、常に最も強い、氣が流れる位置をキープできるようになります。
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