【形稽古のプロセス5:生理学的技術】誘導

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は、合気道の形稽古の第5プロセスで使う生理学的技術の中の誘導です。


実は人はプログラムで動いている!

 

一般的に、人が動作するとき、その動作に慣れる非常にまでぎこちないのですが、慣れるとスムーズにその動作を行います。

一般的にこのスムーズに行うのは小脳が関係しているということですが、いろいろな動作をしている中で、その動作が自動的にでるようになると小脳が活躍しているようです。

ただ、最新の研究では、小脳は筋肉に動きの指令を出すというよりも,入ってきた感覚信号を統合する役目を果たしているということも言われています。

人の動作の科学的な研究はさておき、僕が言いたいのは、人の動作というのは、まるでコンピュータのプログラムのように、動作の命令があると、呼び出されたプログラムを実行するがごとく、自動的にその動作が完了するまで実行するということです。

ですから、例えば相手が自分の手首を持とうした場合、持とうと考えてた時点から、手首を持つまで自動で行っていることにほかなりません。

この自動実行が行われている間、目的遂行までに、大きな修正を本人の意思ではできなくなっています。

この特性を利用すると相手をコントロールすることが可能です。

 


小さな動きで誘導する

 

相手が動作を行っている最中に、小さな動きの変化を加えると、相手は自動的にそれに合わせようとしてしまいます。

そういった特性を利用することで相手を自分の意図通りに誘導することが可能です。

例えば、相手が自分の手首を掴もうと動作を起こしたときに、掴み切るまでに、相手の掌の中で螺旋の動きをすると、相手はその螺旋の動きについてきます。

しかし、この螺旋の動きが大きすぎると、相手は手首を掴むことができず、また、小さすぎると、相手をコントロールすることができません。

もっとも適切な動きの大きさとは、相手が自分の手首を掴んでしまう結果になりながらも、気が付くと体が崩れているという微妙な感覚が必要です。

その微妙さがわかると、片手取りや両手取り、諸手取りなど手首を掴む技で相手を上手く捌くことができるようになります。

その段階として、まず初心者の人は、手首に相手の手が触れた瞬間に小さく手首を回すということを行うといいでしょう。

すると、相手の手を少し巻き込むことができます。巻き込まれた手の手首は必ず曲がっていて力が出にくくなっているので、次の技への変化が容易になります。

合気道では、持たれる前、持たれる瞬間、持たれてからとタイミングでも3種類あり、今回の誘導の技術は持たれる瞬間を利用するものです。

 


 

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