【形稽古のプロセス5:生理学的技術】反射

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道の形稽古の第5プロセスについてもはや6回目を迎えるところまで行きましたが、まだまだ続きます。

今回は、生理学的技術の中の反射です。

 


合気道だけが唯一気を使う武術ではない!

 

先ずは大切な前提について話していきたいと思います。

一般に合気道では相手に手首を持たれたら、まず掌を開くように指導されます。

これは、シャワーのようにホースの先から水が放出されるとホースの中に水が流れるように、指先から気が放出されて腕に大量の気が流れ、強い腕になるからと説明されます。

ところがこういった説明では、手を開かないと気がでないということになります。

すると、合気道だけが気を使っていて、拳を使う空手や中国拳法では気が使えないという理屈になってしまいます。

事実、合気会の幹部の方が20年ぐらい前の「秘伝」という雑誌にそのようなこと書いていました。

ところが、僕は中国拳法を少し学びましたが、中国拳法では気に関して非常に奥の深い技術体系を持っていました。

ですから、拳から気がだせないという考えは間違いです。

そういった思い込みは自分の技を制限してしまいます。拳から気が出せないと思っていたら、そういう人は拳から気がでないからです。

 


合気道で手を開く意味

 

では、「合気道で手を開く意味は何だろう?」ということになりますが、それを一言で言えば、『相手の無意識の利用』ということで説明できます。

人は、モノを掴んだとき、突然それが動き出したなら、危険と感じ、それをすぐに離せるように、反射が起こって、手が開こうとしてしまい、握力が小さくなるのです。

この原理を使ったのが「手を開く」ということです。

では、次に「突然動き出すこと」と「手を開くこと」との間に関係がが関係あるのかということですが、相手が手首をつかんだとき、手を開くと手首にある腱が大きく反応する点に関係があります。

一見すると変化がないのに、突然に自分の指先に変化を感じると、その時点で無意識が「危険!!」と判断し、握力を緩めてしまいうのです。

当然、この瞬間に技をかけるから、かかりやすくなるのです。

ところで、よくやる失敗は、折れない腕の応用と考えて、初めから手を開いていたり、相手と力がぶつけている状態で手を開いたりすることです。

これでは、突発性がないので、相手は簡単に予測でき上手く技がかかりません。

大切なポイントは相手に持たせてしまう、任せきるという気持ちです。相手の無意識に動かないと思わせ、突然、掌が開くというのが成功のカギです。

要は、手を開くのは相手に反射を起こさせることが目的だったわけです。

 


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