皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、前回は、合気道の形稽古の始まりは「受け」「取り」の役割が決まった時点からという話をしました。
そこで、このプロセスでは何をするかという技の最も大切な構成要素について述べたいと思います。
初めの段階での前提!
このプロセスでは、相手との間合いが離れているため、物理的技法や生理学的技法は使えないので、心理学的技法を使います。
このプロセスでは、相手と自分という分離して考えるのではなく、「相手と自分がこの空間を作っている」という考えが前提です。
合気道の開祖の「眼中敵も味方もない」という表現は、「空間という点において」と冠せば誰でも十分納得いくのではないでしょうか。
しかし、「相手も自分も空間の一部であり、この空間を共有している」と思うだけでは、このプロセスにおいては何の意味もなく、それは単なる前提にしかすぎません。
大切なポイントは、誰がこの空間を支配するかということです。
当然、合気道の形稽古では「取り」がこの空間を支配するのは言うまでもありません。
このプロセスでは、そのための技術を行うというのがお分かりいただけたと思います。
初めの段階での技術
まず空間の支配のためには、相手に対して自分がこの空間で何をするかという意図や情報を漏らさないことが重要です。
相手にこの空間で何が起こるかわからない状況をつくることで初めてあなたは空間を支配することができます。
しかし、人は何かしようとすると、動作や視線や表情などで、今しようとする様々な情報を出してしまいがちです。
その中でも、目が情報の漏れるのもっとも大きな要因となっているというのは誰も否定しないでしょう。
「目は心の窓」などとよく言われますが、目の使い方一つで、こちらが何を意図しているかというのが相手にすぐにばれてしいます。
そこで、このプロセスでは情報が最も漏れやすい目から情報を遮断するためには、眼球を動かさず、相手の全体像を視野に入れておくという見方が非常に有効です。
この見方は当会では「人形の目」という呼び方をしています。
というのは、例えばフランス人形を思い出してもらうといいと思いますが、右を見ていると思うと、人形はあたかも右を見ているように見え、自分を見ていると思うと自分を見ているように見えるからです。
このように人形の目は、観察者の心理が勝手に反映されるので、こちらの情報の撹乱には非常に都合がいいのです。
もし、詳しい目の使い方に興味のある方は、拙著に記載していますので、参考にしてください。キンドル版の本「力の弱い人でもできる唯一の護身術」
実は合気道では、目の使い方だけなく
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