△○□

Sengai

昨日フェースブックに投稿した内容です。フェースブックに登録されていない方のためにこちらでもアップしておきます。

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合気道では、丸(円)、三角、四角という言葉がよく出てきます。
一般的によく「△で入って、○くさばいて、□に収める」と説明されます。

しかし、合気道関連の書物を読んで、三角で入るというのが私には、どこが三角になっているのかまったく理解できませんでした。

そこで井口師範に、お伺いしていみると、
「合気道は形にこだわっていたらあかん。合気道の技は一期一会やから、形にこだわったら自然な技が出てこんのや」と、おっしゃいました。
「△○□は一体ものでなければあかんのや」とも、おっしゃいました。

井口師範によると、△というのは集中を表し、○というのは無限の流れを表し、□というのは安定を表すといわれ、「心の状態でもあり、体の状態でもある」と、いわれました。

ここで、△○□の心の状態を考えてみます。私たちの心の中で△○□といえばどういう発想が浮かぶかを考えてみたいと思います。

△といわれると形全体を意識するのが普通人ですが、ところが、その普通の人に、例えば矢印を描けといいますと、棒の先に三角を描く人が多いです。このように、一点に集中する動きを表す場合、人間は普通三角を用います。

また、安定した建物を描きなさいと言われれば、普通は四角いビルを描きます。さらに、円柱、四角柱、三角柱を見た場合、一番安定しているように見えるものはと言えば、大抵四角柱を選ぶでしょう。

さらに、四角く曲がった階段とらせん状に曲がった階段を見たとき、四角く曲がった階段より、らせん状に曲がった階段を見ると無限に上がっていくように多くの人は感じるはずです。
この様に考えると、△○□というのは誰のこころにもあるものなのです。

それを井口師範は、△は集中、○は満遍なくよどみのない広がった状態(澄み切りの状態)、□は安定といわれました。
「合気道でも、安定(四角)、澄み切り(丸)、集中(三角)の心が求められ、技も同じだ」と井口師範は言われたのです。三角に入って、丸く捌いて、四角く収めるとは違ったことを言われました。

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