合気道のもう一つのポイント 感覚と意識

先日アップした「合気道小技集1 膝を使う」に関する質問のメールが届きました。動画アップして2週間、やっぱりそういう人が現れたかと思いました。

質問の内容をようやくすると
「合気道の小技集1の膝を使う動作を行ったところ、当初は面白いように技が効いたのですが、最近あまり効かなくなりました。原因は何だと考えられますか」
ということでした。

そこで、答えとして、
「術理は飽くまで術理ですので、同じ動作をしていると、相手に動きが悟られ対策されるようになります。ですから、1つと思わず様々な技法を習得してください」
と返事をしておきました。

実は、この返事は、正しいようで正しくないのです。合気道の技は、物理的な原理だけでなく、生理学上の原理や、心理学的な原理も合わさってできています。
ですから、骨の技術のように物理的原理だけにたよると、慣れた人間には効かなくなります。

それは、動きが読まれるからです。今回の映像は、同じような動きをしても、相手の悟られないもっと上の技術を使えば技がかかるというものです。ただ、これらの技術は映像ではとても伝えきれないもので、実際に、触れていただかないと感覚を伝えきれないものですので、分かりにくいかもしれませんが、現状どうすることもできませんので、ご了承ください。

今回の映像は、お互いに相手の動きを読みながら、それに逆い技にかからない努力を生徒にしてもらい、それでもかけられるようになる稽古をしました。
「私自身は、一応逆らわずに技にかかってあげていますが、通常は動きがわからなければそうなるが、でも問題点はあるよ」という意図で指導しております。
では、どうぞご覧ください。