皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、昨日は技の研究会の日でした。最近は技の基本に立ち返って、個々の技術を確実にする稽古を行っています。
今回は、正面打ちの受け方を折れない腕に関連付けて稽古をしました。
本気で来る正面打ちの受けは痛い?!
以前、雑誌だったと思うのですが、合気道の師範の方が書いている記事で、合気道開祖・植芝盛平翁先生がご存命のころは、修行者は本気で正面打ちを打っていったものだと書かれていました。
その記事によれば、正面打ちに技の稽古をしたとき、腕は痣だらけになって腫れあがったものだったそうです。
それで、あるときあまりにも痛いので、一緒に組んでいる相手と申し合わせをして、痛くないように打つよう手を抜くことにしたところ、それを見抜いた翁先生に叱られたという内容でした。
その師範の内容によれば、痛くなくなるまで腕を鍛えるのが本来の合気道ということでした。
そして、井口師範も、毎日の稽古で岩を思い切り叩く稽古を繰り返していたと聞いています。そして、血まみれになった手や足にはいつも包帯を巻いていて、包帯を欠かせたことがないとも言われていました。
そんな井口師範ですが、正面打ちを受けられると、受けられた方は全く痛くありませんでした。受けられた瞬間体が崩されるというか、力が入らなくなるのです。だから衝撃が殆どありません。
実は、いくら思い切り相手が正面打ちを打ってきても、正しく受けると全く痛くないのです。
痛くない受けとは?
痛くない受けというのは、実は「折れない腕」の応用です。
その応用をするのに3つのポイントがあります。
相手の力を丹田で吸収する
折れない腕は自分の丹田と相手と繋がった感覚というのが大切です。この相手と丹田で結ばれている感じというのが、痛くない受けと非常に関係があります。
正面打ちの受けは、上の方向に折れない腕を作ります。相手の正面打ちを受けたとき、相手の力が自分の丹田に落ち、感覚としては、丹田で受けるという感じです。
相手のタイミングに合わす
痛くない正面打ちの受けにはタイミングが重要です。
そのタイミングを作るには、相手に受けるタイミングを読まれないことです。
そのために、相手の肘を迎えに行くというつもりと、突然、空中にその折れない腕が現れるごとく出現するというイメージでが大切です。
そうすることで、相手はコチラのタイミングが読めず、相手の力が乗る前に相手の手刀による攻撃を受けることができます。
受けるのは柔らかい部分
こちらは前腕の裏面である筋肉のついた柔らかい部分で受けます。そうすると、相手の骨とこちらの骨がぶつからないので安全に柔らかく受けることができるのです。
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