【護身での構えとは?!】1

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

護身術を教えているというと、
「構えはどうしたらいいですか?」
と時々聞かれます。

多くの護身術では、まず顔面をガードした攻防が簡単に行えるようにボクシングで使うようなファイティングポーズを指導していることが多いようです。

ところが、僕はファイティングポーズはとらない方がいいと考えています。

 

 


ファイティングポーズとは?!

 

 

ファイティングポーズというのは、ボクシングや格闘技で、戦うための姿勢をいいます。

特にボクシングでは、戦う意志を示すための構えとして、ダウンした後にファイティングポーズをきめて戦う意志があることを示さないと、立っていてもカウントがつづき、10カウントでKOとされてしまいます。

ファイティングポーズというのは、簡単に攻撃や防御ができる構えです。

基本的な考えとしては、いつでもパンチが出せ、しかも、相手の攻撃を、コメカミやあごなどの急所に受けないように手で隠しつつ、いつでもガードできる構えです。

ですから、万が一相手の攻撃がヒットしても、致命傷は防げるというものです。

これだけ知ると、護身にピッタリだと思えるかもしれませんが、大前提は、相手と一戦を交えるという点が問題です。

 


護身術では無暗に戦わない

 

 

護身術では、最も重視すべきは「自分自身の安全確保」です。

ですから、ケガをする恐れのある戦いはできるだけ避けなければなりません。

でも、そこであなたがファイティングポーズをとったらどうなるでしょうか?

相手はあなたは戦う気十分と考えます。すると相手は、ケンカに自信がなければ、所持している武器を出すかもしれません。

もっとも大切なのは、ファイティングポーズをとるのではなく、相手との距離です。相手との距離はできる限り2メートル以上を保つようにします。

その際、相手を刺激するような構えは取らないでください。こちらが構えるだけで相手は非常に警戒します。

 

2メートル以上を保って相手の要求を確認します。なお、2メートルを保つといっても、後方に下がると、確実に追い詰められます。

あなたのすべきことは相手が詰めてきたら、相手の進む方向に対して、斜め後方に距離を取るということです。

ここでファイティングポーズを取らないことを主張していますが、構えは非常に大切です。

構えというと、ファイティングポーズを連想する人がいるとおもいますが、護身術の構えは、戦うポーズではなく、戦う意志を相手に悟らせず、すぐに攻防ができる体制で、すぐに動けるスタンスを保つことを重視します。

次回は、ファイティングポーズを取らず、すぐに対戦できる構え方を説明します。