皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、本日、一般稽古をおこないました。当会の会員にはメキシコで総合格闘技をやっていた元プロ格闘家が所属しています。
その人が、京都からわざわざ来られている会員の方に面白いことを話していたので今日はその話をしたいと思います。
今日のテーマは、「武道とスポーツの違い」です。
メキシコ帰りの元格闘家
当会の会員には、メキシコの元プロの総合格闘家のKさんという人がいます。
といっても、メキシコ人ではありません。東京出身の日本人で、Kさんは、柔道、極真カラテを経て、メキシコに渡ってプロの総合格闘技をやっていました。
その人は、徹底的に総合格闘技をメキシコでやっている中、足の腱を切り、総合格闘技から去ったということです。現役を離れた後、腱の再生手術をしているので、現在はまったく問題ないとのことです。
そこまでのめり込んだKさんは、僕でも、思いもよらないことをよく話します。
ある意味、彼の方が僕よりも本質をついていることがよくあるので非常に勉強になります。
総合格闘技はスポーツ?
そのKさんが京都から学びに来ているFさんと組んで、稽古をしていました。
そのKさんがFさんに指導しながら、
「ここの技は、日ごろの身体の使い方をしちゃだめですよ。普通の動きだと、タメを作って素早く動く。でも、タメを作った時点で動きがばれてしまうんですよ」
「格闘技もタメを作らないのですね」
「いいえ、タメをつくります。だから格闘技はスポーツなんですよ」
「えっ、スポーツなんですか?」
「格闘技は飽くまでもスポーツですよ。今、自分達がやっているのが本当の武道です。格闘技は所詮、運動神経が優れていて、体格が大きくて、筋力の強い人が勝つようにできているのです」
「ということは武術といってもいいのですね」
「我々は、やったらダメなことはしないです。使う場所をわきまえるから武道ですよ」
Kさんの着眼点
この人は当会の合気道が強いと言っているのではありません。
強い、弱いじゃなく、視点の問題を話しているのです。
Kさんの着眼点は、「相手の知らない技術で相手を制するという発想の元、井口師範から教わった秘伝を使っている」という点です。
Kさんのスポーツと武道の境界線は、互いに知り尽くした技で正々堂々とルールに則って試合をするのがスポーツだそうでうす。
Kさんによれば、武道には命のやり取りという究極のテーマが隠れていて、そのため、秘伝という相手の知らない技術を稽古して、いざというときに使えるようにしておく。これが武道なのです。
非常に共感できたので、記事にしました。
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