皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
前回から折れない腕という合気道の基本的な技術について述べています。
今回はさらに折れない腕というものを科学的に考察していきたいと思います。
伸筋を使う?
合気道を扱う本は非常に多く、気の神秘的な面だけを述べるのではなく、科学的に解明している本もたくさんあります。
そういった本の一部では、折れない腕というのは屈筋を使わず、伸筋だけを使う技術だと主張している人がいます。
ところが、そのような考えでは、いろいろな問題が生じる恐れがあります。
そうなると、やっぱり筋肉をつけないといけないと、ウェートトレーニングに走る人が現れるからです。
別に筋肉をつけるのは悪い事ではありません。
しかし、ウェートトレーニングの場合、動的トレーニングを行いますので、伸筋を鍛えるため、伸ばす運動をしつつウェートによる負荷をかけます。
その結果、伸筋を使うため、肘を伸ばそうという動きが出、肘がどんどんとストレートになっていきます。
また、丹田を意識する必要もないという考えになってきます。
ところが、以下の折れない腕の提唱者の藤平師の写真を見ると、腕は曲げたままで、それ以上折り曲がらないというパフォーマンスを見せています。
このように伸筋を使って腕を伸ばしていく技術が、折れない技術ではないのです。
折れない腕は相手とのバランス!
折れない腕は単に伸筋だけの筋肉運動でないということがご理解いただいたと思います。
さらに、折れない腕というのは、丹田を意識するということが必要になりますが、腕と丹田がつながるように丹田を意識しようとすると、微妙に押し出す力が相手に伝わります。
この押し出す力によって、相手は実は重心がわずかに崩されているのです。
実は人間は最大のパフォーマンスを発揮するためには、重心が安定していてバランスのとれた状態である必要があります。
このわずかに押されることにより、曲げる側は自分の力が自分い帰ってくるという感覚を感じます。
その感覚を感じると、無意識のうちに力を入れるのを押さえてしまう心理効果もはたらきます。
この様に折れない腕というのは、自分一人がするのではなく、相手と接点を持ったときに、相手と繋がるという感覚が必要です。
そうすることで相手は無意識にコントロールされている感を持ってしまい、その結果どこかでどうすることもできないという判断が脳内でされることになります。
これが相手を導くということです。
この様に、総合的な面で、体を有効に活用する方法を示すのが折れない腕です。
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