【相手の気を導く】その1

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。さて、今回から、相手の気を導くということについてお話ししていきたいと思います。


合わせるとは?

合気道は「気の武道」と呼ばれます。そのため、修行者は「気」についてよく理解を深めておく必要があります。

「気」に関して考えたとき、合気道では、自分の気と相手の気という2つの気について理解しておく必要があります。

今回は、相手の気について述べたいと思います。合気道では「合わせる」ようにとよく指導されます。

では「合わせる」とは何に合わせるのかということですが、「合わせる」というのは相手の「気」に合わせるということです。

そこで、どのように「気」に合わせるかという疑問が出てきます。そのためには相手の「気」の性質を知っておく必要があります。

前々回は、人体の気の構造をお話ししました。そこでは、具体的にそれぞれの気の性質については言及していませんので、読者の方はそんなものかと思われただけでしょう。

今後、このシリーズではそれぞれの気の性質について述べていきますが、今回はそれ以外に「気」について知っておくべき大切なことを述べたいと思います。


気は意識とともに動く

特に、大切な点は、「気」は意識とともに動くということです。
例えば、ジンマシンになったり、アトピーになったり、または藪でたくさんの蚊に刺されたりしたとき、かゆいのはすべてと思われますが、かゆくなる箇所は、いつも一か所に限られるのです。

これは、かゆいと思ったとき、意識が一か所に行くからです。

意識が一か所に行くと、そこに気があつまり、感覚が敏感になります。そのため、かゆみにしても痛みにしても、その部分に集中するのです。

このように、気を一か所に集まると、そこから得られる感覚を最大限にすることとができますが、逆にいうと、そこ以外が疎かになるということになります。

合気道では、こういったことで、相手の意識を一か所に行くようにすることで、相手の気をコントロールすることを考えます。

そのため、当身(合気道の打撃)では、気をそらせるのではなく、相手の気を打撃部に集めるという意識を以て、技を行う必要があります。

そのように意識することで、相手の気の見方を養成し、相手の気に合わせる技術が身についていきます。


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