皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。さて、今回は、相手の気を導くのその3で、いよいよ体の気の構造上での気の性質を述べていきたいと思います。今回は体の内の気の性質について述べます。
核の気
体の内の気は、身体内部にある核の気と体の表面を形作っている内殻の気との二種類で成り立っています。
核の気は、人が健康に生きていく上で、根本になる気です。身体の内部を支えている体が正常に活動するのに必要な気で、活力の元となる気です。
この気は、打撃などの物理的衝撃が身体内部に入ったときに乱れ、身体に不調を起します。また、この気が外部につながったところが急所です。
例えば、鳩尾や男性の急所である金的などが、その例としてあげられます。こういったところにダメージがあると、体の内部から苦しい痛みを起します。
また、あまり強い刺激があると核の気が傷つき、命を落とす危険もあります。
そのため、この核の気が傷つくと、健康に害を及ぼす恐れもありますので、合気道の稽古では実際に打撃をするということはありませんが、護身に使う場合の知識として覚えておく必要があります。
また、この核の気を使って、当身(打撃)を行う方法もあります。見た目は大したことがないように見えますが、打たれると内部に浸透するような嫌な打撃法です。これについては、イメージを伴った技術となっていて、文字だけで説明するのは困難ですので、説明は省かせてもらいます。
内殻の気
内殻の気は、体の表面を流れる気で、皮膚に平行に気がながれています。これは漢方などの経絡に相当するものと考えられますが、経絡と違って、かなり大雑把で、相手の皮膚をずらすことで、気の流れを乱し、力を出せなくする場合に使います。
師匠である井口師範からは、「相手の骨に当たることなく、相手の皮膚の下に直接気を流し込むと相手は力が出せない」と教わりました。
しかし、気がわからなくても、骨に当たらないように、相手の皮膚を伸ばすと、相手の力が激減しますので、生理学的に力を出にくくする技術といってもいいかもしれません。
ただし、相手の力をまったくゼロにするわけではありませんので、大人男性と小学生の低学年の子どもでは、やはり勝負にはなりませんので、物理的な力は強い方がよいといえます。
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コメントを失礼します。
やわらぎ合気道の石森さんが動画で格闘家や空手家に技をかけているのがこれがメインだと思っています。合気道や大東流や太極拳の推手なども、皮膚と筋膜の操作、なので摑まない握らない、撫でる擦るといった指導をされる人もいますね。
此方のサイトをとても興味深く読ませていただいています。どうもありがとうございます。
虚流さん、コメントいただきありがとうございます。
虚流はいろいろと研究されているようでとても素晴らしいと思います。
ぼくは石森さんの技をうけていませんので、気を導いているかはわかりません。動画を調べてみてみましたら、少なくとも当会の骨の技法をつかわれているように思われます。それは陽の技法と骨格を読む技法の2つです。分かりやすくいえば、相手のどの方向に運動エネルギーを加えれば良いか(骨格を読む技法)を観察し、陽の技法によって運動エネルギーを起こして、そのエネルギーをその方向に伝えるということになります。
ご存じの通り、相手に運動エネルギーを入れる位置というのは相手が一番意識できていない方向なので、簡単に倒れたりするのですね。