皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、合気道で当て身(打撃技)を技に組み込むことに対して、否定的な意見を時々耳にします。
僕は、師匠から古いタイプの合気道を学び、当て身は入れるべきと教わったので、当て身の稽古をよくしました。
当て身の基本的な考えとして、打撃で相手の虚を誘い、技を仕掛けるというものです。
どこかで、万全の体制の相手の虚を誘うという思いが僕にはあったのですが、先日、女性調査員の方の指導をしたときに、ド素人丸出しの隙だらけの相手には必須だと感じました。
ド素人とプロボクサー
プロボクサーの人が以前に話していたことで、素人のパンチは避けにくいという言葉があります。
これはどういうことかというと、パンチを躱す稽古をする際に、ケンカや格闘経験のないど素人にパンチを出してもらうと、タイミングがくるって非常に避けにくいということらしいです。
『えっ、プロがド素人に負ける?』というのは早計です。
隙だらけで、パンチが来るのがパンチを出すのに慣れている人よりも時間がかかる上、パンチに体重が乗っていたいためタイミングが計りにくいのです。
だから、相手がパンチを出す前に2発ぐらいは出せるほどタイミングが遅れるわけです。
対超ド素人タイプには当て身
格闘技経験のないド素人、特にいわゆる運動神経が鈍いという人に対して練習しにくいというのは、ボクシングのような打撃系格闘技だけでもないと思います。
合気道修行者の中にも、そういったド素人は非常に技がやりにくいという経験を持った人が多いのではないでしょうか?
今、月に2回指導している女性調査員の人もそういったいわゆる運動神経の鈍いというタイプです。
先日、行った指導で、杖(じょう)の使い方を教えてほしいといわれ、正直月2回では無理だという話をしました。
ところが、納得してもらえず、仕方なく実際に杖を持ってもらって納得してもらうしかないと思い、杖で好きに攻撃するようにいいました。
当然、まったくのド素人で、多分、バットもまともに振ったことがないのでしょう。
当たれば痛いが、相手に致命的な攻撃にはならないどころか、余計怒りを誘うだけの程度です。
また、攻撃が通常のタイミングよりかなりずれます。杖を振る事だけを考えているので、どこを目掛けているかも読めないような振り方です。
ただ、隙だらけなので、2打撃ほど杖で寸止めでの攻撃できます。その後、その人の杖が私を襲うのです。
こちらの攻撃が2つほど入ってから、相手の杖が私を襲うので、非常に受けにくく、頭だけガードして、相手の杖に当たるということを繰り返すと、相手は当たったと喜ぶのです。
勘違いも甚だしいので、以下の説明をしました。
- 本当なら、2回思い切り叩かれていて、攻撃は出せない
- あなたの攻撃は少し痛いが、護身につかえるほど相手に衝撃は与えていない
- あなたの攻撃はタイミングが遅いので手を思い切り叩かれるとそれで終わりで、安全のためそれをしないだけ
最近は、もしかするとこのような鈍感なド素人タイプの人が、劣等感から社会に不満を持って刃物を携えて暴漢として現れることもあるかもしれません。
そんな暴漢に対しては、隙だらけな攻撃を待って技を施そうなどと思ったら、どこに相手の武器が来るかわかりません。
やはり当て身を入れて、制圧して、武器を取り上げるしか方法がありません。
合気道では、相手の攻撃を待って技をかけるので当て身は不要という人が多いと思いますが、もし護身として使うなら、当て身の稽古は必須と感じました。
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