皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、合気道を長年やっているにも関わらず、技が素人の人にもかからないで悩んでいる人が割合いるのじゃないでしょうか?
その場合、大概は相手の土俵で戦おうとしているからです。
一教(腕押さえ)が上手くかからない
先日、高校生男子の会員の話です。
友達がふざけてボクシングのまねをしてパンチで軽く小突いてくるのが、うざかったので、パンチを捕らえ、その後、一教(腕押さえ)をかけようとして、相手に逃げられたそうです。
そこで、彼に同様のことをやってもらったいました。
すると、肘を押し上げることに必死になって力んでいるではありませんか。
非常に力が読みやすい体勢。これなら素人でも技はかかりません。
この時点で、相手の土俵に乗っているわけです。
自分の土俵で戦うために
相手の土俵で戦わないためには、相手にこちらの意図を読ませないことです。
その一番の天敵は、実は自分の目の使い方。これから何をするかを相手に目で伝えてしまっては意味がありません。
例えば、この高校生の場合、右パンチの手首のところを、皮膚の技術を使って右手で抑え、パンチを捕らえたところまでは良かったのです。
もしパンチを捕らえる意図が伝わっていると、パンチを捕らえることはできなかったはずです。
ところが、パンチを捕らえた後、一教をかけようと、肘を見ました。
しかも、目だけではなく、あからさまに顔も肘の方を向け、馬鹿正直に腕力で肘を捻じ伏せようとしています。
そこで、以下の内容を指導しました。
- 一々視線に合わせて顔を動かさない
- 相手の全身を見ることを意識する
- 肘を抑えるだけが一教でない
- 体全体を使って相手をコントロールする
読者の方は気づかれていると思いますが、1と2は同じことです。いわゆる周辺視野で見ることになれる必要があるということです。
3は、多くの合気道修行者がよくやることですが、一教は手首側の操作も大切です。
テコの原理を考えれば誰でもわかることですが、実は、人間は、肘を押されるより、手の末端を押される方が弱い。
ですから、手の末端側をコントロールして崩したおいてから肘をコントロールする方が技はかかりやすいわけです。
4の体全体ということで、運動エネルギーを利用します。
腕の曲げ伸ばしでするのは腕力、腕の曲げ伸ばしをする前に、体を動かさないといけません。
このように、相手の土俵で戦わないためには、様々な要素が必要で、慣れる必要があります。
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