【最小限度の動き】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャ元気です。

さて、合気道の技を行う上で、大切なのは最小限度の動きです。

では最小限度の動きとはどんなものか?

上級者が演武をした場合、動きが非常に自然に見えますが、これは最小限度の動きをしているためです。

例えば、肘をまったく伸縮せず、一定の角度で動いているように見えます。果たしてどうなんでしょうか?

 


上級者は肘を伸縮をしない?

 

合気道の初心者の人の技では、肘の伸縮の動きが非常に顕著に現れます。

一方、上級者の動きをよくよく見るとあたかも肘の伸縮がまったくないように見えます。

そして、上級者当人にその点を聞いても、肘は一定にして、円相を取っているのだと答えが返ってきます。

しかし、映像などでよくよく観察してみますと、上級者は、技において、やはり肘の伸縮を行っているのが分かります。

実際、解剖学的に見ても、肘の伸縮が全くない状態で、自由に動くことは難しいし、非常に不便でもあるから、不自然に固定されるということは無いわけです。

 


上級者と初心者の違い

 

では、どこに違いがあるでしょうか?

実は、初心者の場合は、技を行うにあたって腕に力を無駄に入れて伸縮しており、また肘の伸縮にも必ずタメを作って行っています。

一方、それに比べ、上級者の技にはタメもなく、無駄な肘の伸縮もなく、さらに言えば伸縮する意識すらありません。

自然にそうするのが一番だからそうするというような感じで、相手と接点ができた時点で、折れない腕を形成しているというような感じになっています。

要するに無駄な動作がないため、一見すると、肘の伸縮が全くないように見えるのです。

そのため、上級者の演武はあたかも自然に行っているように見えます。

相手の攻撃がきたところに、サッと受けの手が突然現れ、相手の攻撃した手を吸収するかのように見えるわけです。

上級者が行う合気道の自然な動きというのは、動作に一々タメが無く、無駄の完全に省かれた動作がなされたときに出来上がります。

これが、あらゆる実戦の場でできれば、まさしく達人です。

井口師範は、刃物を持った十数人の暴力団員との闘いで、あれよあれよという間に全員をたたんでしまいました。

また、大相撲の和歌山場所があったとき、一人の幕内力士が飲み屋で大暴れし、何人もの柔道高段者の警官が弾き飛ばされた中、現場にかけつけるやいなやその力士を三教という技で交番まで連行しました。

ですから、まずは、才能のない僕たちは、このような境地を目指して、さらなる努力が必要というのはいうまでもありません。

次回は、自然な動きを実現するためはどうするかについて書いていきたいと思います。

 

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