【自然な動きを実現する】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャ元気です。

さて、合気道の達人の動きを見ると、非常綺麗で動きに無駄がなく、とても自然に見えます。

今日はその自然な動きを実現している達人の動きにスポットライトを当ててみようというのが今回の主旨です。

 


合気道の自然な動きとは

 

師匠は「合気道は自然でなければならない」とおっしゃいました。

また、
「『ああしよう、こうしよう』思ってやるのでなく、相手の動きに合わせて動き、相手の虚にサッと入り込み、あれよあれよという間に何がなんやらわからないまま倒されている。それが合気道や」
とも言われました。

ちなみに、二代目吉祥丸道主の著書、講談社スポーツシリーズ合気道の合気投げのところに合気投げについて書かれたところを抜粋してみましょう。

「呼吸力が充実し、合気の気構え、体構えがそなわってくれば、相手は、自分の体にふれただけで合気され、相手を制することができるという、技の極致を合気投げという。修行者は私どもも含め、この理想の極致を目標に修業する」

この文章から、井口師範の自然な動きというのは、合気道の理想の境地である合気投げを示したものと思われます。

それでは私たちのような達人になれない才能がない者にとっては、不可能ということになってしまいます。

それだと、話が終わってしまいますが、合気投げの境地にいかなくても、私たちにできる自然な動きを実現するためにはどうしたらいいかという話をしたいと思います。

 


自然な動きは実はかなり不自然

 

自然な動きというのは、相手の動作に合わせて、適切に時期に適切に相手の虚の中に入っていく動作でき、そして相手が訳がわからない内に相手を制し、相手にとっても自分にとっても非常に自然に感じる動きということです。

その実現のためには最低限次のことができないといけません。

  1. 相手にこちらの動きが読まれない(情報遮断)
  2. 一々動作するたびにタメをつくらない最低限の動きを実現
  3. 相手の動作に合わせて動く

1に関しては、目の使い方が重要で、2に関してはタメを作らずに入る体技が必要です。例えば、当会の技術で言えばの三角とか、傾斜歩行などのタメを作らず入っていく技術です。3については観察眼と、動じないという平常心が必要になります。

そういった要素を考え、日々の技の稽古に励まないと、ただ数をこなしていたらできるというモノではありません。

 

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