呼吸投げに効果を発揮する:振掌

皆さん、お元気ですか? 僕はめちゃくちゃ元気です。

前回は道場では学べない合氣道の技のレベルを上げる基礎稽古法としての気功法の中の短式呼吸法というのをのべました。今回は呼吸投げなどに役に立つ気功法である振掌ご紹介していきたいと思います。

このブログでわかること

今回ご紹介する気功法の振掌を行うことで、
①足腰の強化
②合氣道の技を行う際の体の沈ませ方がわかる
③膝の落とし方がわかる
などのメリットを得られる。しかし、最大のメリットは一人稽古ができるようになるということです。この振掌を続けると、呼吸投げが非常にスムーズにできるようなり、非常に素晴らしいトレーニング法を獲得できます。

目次

・振掌とその効果
・振掌の効果
・振掌の応用

振掌とその効果

 僕は青少年時代非常に体が弱かったので様々な健康法をやりました。その中にヨガや気功法などの教室にも通いましたが十分な効果を得ることができませんでした。といいますか身体がそれらについていかず途中で残念しました。ところが、ビデオで見つけた高藤聡一郎氏の仙道気功法は割と効果がある上、気分が悪く成ることなく行うことができ、長年続けることができました。

 さらには、後に学んだ井口師範の合氣道の秘伝を解読するのに非常に役立ちました。特に、振掌(しんしょう)、擺腕(はいわん)、摔甩(すわいしょう・すわそう)、単人粘勁(たんじんねんけい)は井口師範の技を研究するうえで直接関連があり、現在はこれらを合氣道用に若干変更して伝えています。今回は振掌を説明します。

振掌は体を垂直に落としながら、掌から気を発し地面にぶつけるような動作を行う気功です。

効果としては、
・掌から気を発射するタイミングがわかる
・思った以上に足腰の鍛錬となる
・正しい膝の落としができるようになる
・重心の上下が自在になり、合氣道の技に直結する

などです。

振掌のやり方

振掌のやり方は非常に簡単です。やり方は次の通りです。

① 立禅の姿勢をとり、手を脱力して肘を若干曲げて前に出す
② 「シュー」と息を吐きながら膝を緩めて、垂直に体を落とす
③ 膝が曲がると同時に掌に力を伝え手首を折る

注意点としては、膝を折ったとき、状態が斜めになるのを防ぐということと、背筋を真っすぐしてストンと真下に体を落とすことがこの振掌での動作の要となります。

これができると、垂直方向に呼吸力を出すときに正確に行えるようなります。

振掌の応用

振掌の応用は地球の重力を利用して身体を落とすところで発生する運動エネルギーを利用することです。振掌は体を落とすことで、身体の位置エネルギーを運動エネルギーに変え、手に伝えるという運動ですので、そのエネルギーを相手に伝えれば技として使えます。

運動エネルギーが生じたときのエネルギーを効率よく相手に伝えるためには伝えるタイミングが大切です。

そこで、適切なタイミングを得るために、パートナーに手を持ってもらい最適なタイミングを習得してみましょう。

相手に力を伝える目安は、運動エネルギーが出来てから伝えるということですから、初めから力が入っていると巧くつたわりません。

当会では合わせ(はじめは相手と力がぶつからない状態)を作って、相手に逆らわず運動エネルギーができた時点で相手に伝えるように指導しています。

相手に手を持ってもらって相手が崩れるようになったら、次は相手の襟をもって崩せるように稽古しましょう。

なれるとTシャツのような薄い伸び易い生地でも痛めずに相手を倒すことができるようになります。

この稽古により、合氣道の呼吸投げが非常にスムーズにできるようになり、投げられた相手は非常に不思議な感覚で投げられるようになります。

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