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健康護身術を指導している橋本実です。

【気の技術を学ぶには?!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道は見取り稽古といって、師匠や師範が行った技を見て、その通り形を行うように稽古をするのが普通です。

ところが、前々回、前回のブログで述べたように、人は脳にない知識は認識できません。

言い方をかえると、知らない知識は目に入っていても見えないという事実があるということです。

この事実はとくに見取り稽古をお叶っている合気道を学ぶのにかなり問題あります。

今回は、もう少し具体的に気を学ぶ場合について述べたいと思います。

 


治療の気と合気道の気

 

当会にはに、理学療法士で気を扱える会員が一人います。

彼の気のを体験した話をしたいと思います。

僕の職場ではクーラーが非常に強くかなり身体が冷えます。それで、体を冷やし過ぎて、お腹の調子が悪くなっていたのです。

丁度、その日、彼の個人指導を行うことになっていました。

その指導の際、何の話で治療に話しになったのか分からないのですが、治療の気の話になり、彼に試しに気の治療をしてもらうことになりました。

彼は、僕の体を触るなり、「かなり消化器系が弱ってますね」といって、気をお腹に送ってくれたのですが、その時間多分1分ぐらいだったと思いますが、彼の暖かい気がお腹に入ってくると、急にお腹の重みが消えました。

ところが、彼は、いざ合気道の技となると、思うようにいきません。

彼の得意の気を使おうように誘導をしても、合気道の気にはすぐに応用するという状況にはなりませんでした。

このように気を使うといっても、治療と合気道では違うわけです。

 


どう抽象度の上げ下げをするか?!

 

武道と治療が両方できる中国拳法マスターは、武芸も気功もどちらも同じ気だといいます。

ところが、気功の達人が武道ができるとは限らないというのが中国の現状であるそうです。

気功も武芸もどちらも同じだと主張する拳法家は、どちらも別々のルートでそれぞれを習得しています。

この事実から、気は抽象度が高いと言えるます。

ですから、気をカテゴリーに分けて、治療の気と武芸の気というように分類して考えることで、抽象度を下げます。

ところが、中国拳法=合気道とはとても言えませんので、これもカテゴリーに分ける必要がでてきます。

更に、井口師範から教わった合気道の技術に関しても、僕の研究では気の特性から4つのカテゴリーに分けることができます。

それが、物理学的技術、生理学的技術、心理学的技術、そして超心理学的技術です。

当会では、超心理学的技術に関しては科学的検証も難しく、再現性の問題もあり扱っておりませんし、僕自身あまりにも不十分なので、当会では3つのカテゴリーで指導しております。

 


 

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【技を正確に学ぶために】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道をやったことがある人なら、同じ技でも先生達や先輩たちのいうことが全然ちがうという経験をした人が多いのではないでしょうか。

合気道は形稽古を中心とする武道です。

先生が前で演武をし、それを見て学ぶというのが基本となっていますが、前回も書いたように新しく学ぶというのは実はかなり難しく、見て学ぶのは非常に難しいのです。

そこで、正しく見て学ぶためにどうすればよいかを書いていきたいと思います。

 


抽象度が高すぎると理解できない

 

前回の記事では、「脳が知らないことは認識できない」ということを書きました。

人は自分の過去の知識で、自分の目の前のことを認識します。

ですから、人が新しいことを学ぶ場合、以前の知識に結び付けて、自分の知識の抽象度を上げて理解する必要があります。

例えば、犬と猫しか知らない子どもは、キリンを始めて見たとき、生き物あるいは動物というカテゴリーでキリンを理解します。

この様に、人は物事を理解するのに、抽象度の低いところから、抽象度を一つ上げ、そしてそのカテゴリーに加えることで理解をするわけです。

大切なのは抽象度を低いところから上げ理解することで、いきなり抽象度の高いところから出発しないことです。

例えば、犬ですが、抽象度を一つ上げると動物、さらに上げると生き物、というように最終的には宇宙(に存在するもの)というカテゴリーにまで上がります。

しかし、犬は宇宙に含まれていても、宇宙に含まれているものとしてキリンは理解できるものではありません。


学ぶときは気の抽象度を下げる

 

 

気で病気を治すこともできるし、気で人を殺すこともでき、気ではどんなことでもできるから、気は素晴らしいといっても、多分誰も気を使いこなせる人は出ないと思います。

病気を治すなら気功、戦いで使うなら武道とそれぞれのカテゴリーで気をトレーニングする必要があるのはそのためです。

元々は、井口師範は秘伝を「気」という言葉で説明してくださいました。

しかし、「気」という言葉一つでは、気の現象のさまざまな経験をしていない人の脳には、秘伝は理解できません。

僕も、当初は全く理解できず、身につくまで相当な年月がかかりました。

しかし、他の武道や気功をはじめとする気に関する文献や物理学、生理学、心理学など学習することで、気の現象を誰でも理解してもらえるレベルまで具体化し抽象度を下げることができ、当会の会員は、僕が習得に十年以上かかった秘伝を短期間で理解し、使えるようになっています。

ですから、武道の技を理解しようとすると、ただよく見るだけではなく、抽象度の上げ下げを自分の中で行い、理解する必要があります。

 


 

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【人によって理解が違う理由】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、最近、苫米地英人博士の「残り97%の脳の使い方」という本を読みました。

合気道をしていると、同じ技でも先生や先輩はそれぞれ違うことをいうという経験をした人が多いと思います。

本を読んでその理由が納得できたので、それについて今回は書いていきます。

 


脳にないことは認識できないことが問題

 

学ぶことの大前提が「人は脳にないことは認識できない」ということです。

何故なら、全ての認識は過去に持っている知識との結びつきで行われるからです。

ということは、何かを学ぶということも、全て過去に持っている知識と結びつけられる必要があるわけです

ですから、人は同じものを見ても、全く違ったものを見ている可能性が大いにあります。

それは特に合気道の場合は顕著に表れます。

何故なら、合気道では、形稽古を行いますが、模擬試合的なことは行われませんので、自分の技がどう効くかというのが中々客観的に理解できないシステムになっているからです。

ですから、武道の経験が全く無い人が、単に形稽古だけ学んでも、合気道の技の核心を見極めるのは、かなり難しいということが言えると思います。

少なくとも、本気で殴られるという経験をしていない人が、本気のパンチを捌くというのは、師範の技を見ただけでできるようになるとは思えません。

 


元々ある知識に結び付ける

 

『武道経験のない人は合気道の稽古で実際に使える技を習得するのは無理じゃないか!』と思った人もいるかもしれません。

しかし、秘伝を教わるようになり、秘伝がある程度わかると考えは変わってきました。

井口師範の秘伝のご指導は、体ができるまで、その秘伝を体に叩き込むという方向性で行っていましたので、同じ秘伝を何度も何度も繰り返して分かるまで行う必要があり、非常に時間がかかるものでした。

現在秘伝を教え、すぐに理解してもらえるようになったのは、やはり、様々な文献やジークンドーの稽古などの知識によるところが大きいと思います。

それでも、わかりやすい言葉に置き換える作業にかなりの年月がかかりましたが、特に、ジークンドーの稽古は非常に役に立ちました。

ジークンドーのコンセプトが、ジーとは止める、クンとは拳、ドーは道なので、拳を止める道ということでしたので、合気道の考え方に近かい部分があった上、様々な武道を尊ぶ土壌があり、しかも優れたジークンドー指導者に巡り合ったからです。

そういった出会いのお陰で、不十分だった秘伝の理解が、非常にはっきりとした理論とすることができました。

当会の会員には元プロの総合格闘技選手もいますが、そういった目の肥えた人も納得させられるわけです。

 


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【気と物理世界について】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、最近はこのブログの記事から僕が「気」の存在を完全に否定していると思われている人がいるようです。

確かに、気を万能の宇宙エネルギーと考えている人は、僕の物理学、生理学、心理学3つのアプローチは邪道に感じるでしょう。

今回は、気を万能のとした際にでる様々な矛盾と僕の気の捉え方についてお話しします。

 


「気」を万能とする矛盾

 

「気」と言えば、物理的な万能の宇宙エネルギーとする考えを持っている人が非常に多いと思います。

中国の仙人思想では、「気」さえ究めれば、不老不死を達成し、無から金を生成したりすることすら簡単だとされています。

不老不死ついては、現在の科学で考えると、老化の原因である染色体にあるテロメアの劣化を気で修復して、若くなり、永遠に生きるということです。

これぐらいのことであれば、ヒーリング能力があれば簡単にできそうですが、実際の気功の達人ですら年を取り亡くなっておられます。

無から金を生み出すというのはロマンがありますが、物理学ではエネルギーは質量×光速×光速となり、金1グラムですら、途方もないエネルギーに相当しますから矛盾がでてきます。

ちなみに、広島原爆クラスのエネルギーは、約63兆ジュールと言われていますから、金1グラムの持つエネルギーの約70%です。

すると金1グラムで都市一つを壊滅させられるほどのエネルギーがあるということです。

このことから無から金を無制限に作り出せるということは、一瞬で人類を滅亡させるエネルギーを作り出せるのと同等ということになります。

また、空中に存在する無限の気を使ってできるという人もいますが、それだと、途方もない莫大なエネルギーその辺に遍満していていつでも簡単に取り出せるということは、いつ爆発しても不思議ではありません。

気を物理エネルギーとするとかなり矛盾がでるのではないでしょうか。

 


気は別次元とする方が合理的?

 

次に、気を別の次元のエネルギーと捉えると、気が途方もないエネルギーだとしても、この世界に影響を出すには、一度この世界のエネルギーに置き換わる必要があり、それには媒体が必要です。

そうすると、その媒体が人間で、しかも熟練が必要なら、人によって出す結果が異なるのも納得できるでしょう。

また、それは、この世界の物理法則にしたがう必要があり、何らかの干渉が必要です。

その干渉を、物理的側面、人体に及ぼす影響、心理に及ぼす影響と分けて何ら問題はないと思うのです。

井口師範の「気」の秘伝を、そういった3つのアプローチで、当会の会員たちが僕が十数年もかかった技術を数分で習得するのは当然かもしれません。

 


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【気を意識した動作とは】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は前回に引き続いて、気を意識した動作とはどんなものかというのを説明したいたと思います。

 


気を意識した動作は単純

 

気を意識した動作というのは、具体的には気をコントロールした動作といった方がいいかもしれません。

先ず、この気を意識した動作とはどのようなものかという点がわからないと話が前にすすめられないので、最初に説明をしておきたいと思います。

そのため、正面打ちを受ける動作を例に話を進めたいと思います。

その基本が、折れない腕と言われる状態を知っておく必要があります。

折れない腕というのは「臍下丹田を意識し、手をリラックスせて、相手に持たせ、指から気がほとばしるとイメージをすると、腕に気が流れ、どんなに力を加えられても決して折ることができないぐらい強くなる」というものです。

正面打ちに対する受けはこの折れない腕を図のように円を描いて上げて受けます。

このとき、動作としては肩を中心とした円運動となります。

実際の受けの場合、この絵のように三角筋という肩の筋肉を使うのではなく、一歩踏み出す時に起きる運動エネルギーを腕に伝えて、手が挙がるように持っていきます。

この流れをまとめると、

①腕に気をいれ折れない腕の準備状態を作る
②前に踏み出し、運動エネルギーを作る
③運動エネルギーを使って腕を上に挙げる

という非常に単純なステップになります。

しかも、運動エネルギーを使って挙げた手が相手の手刀攻撃と接触した時点で、相手の腕に運動エネルギーを伝える媒体となります。

その結果、相手は後方に崩されます。


気を意識しない動作は複雑

比較のために、気を意識しない動作、要するに気のコントロールを無意識に任せた動作で説明します。

気を意識しない動作では、通常、手は最短コースである直線を通ろうとします。

ところが直線運動というのは、人間のような多関節動作を行う場合、人間をコンピュータに置き換えたとき、実はかなり複雑な計算が必要ということになります。

その計算のため、手の向かう位置を相手の攻撃に合わせて、受けるための手を差し出す必要があります。

その後、相手に接触した時点で相手を崩すという動作が必要になる訳です

そのため、接触した時点から気を出してそれからの動作いうことになります。

このように、気を意識しないで、無意識に任せると、動作が非常に煩雑になります。

ですからあらかじめ気を入れた状態から出発する方が、動作が単純であり、余裕があるため広く全体に意識が回せることになります。

このように達人は気を意識することで、動作を単純化し、非常にクリアな心理状態で常に相手と相対しているわけです。

 

 


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【普通の動作と気】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道修行者の中に、合気道を修業して初めて気が出るから、一般の人からは気が出でないと考えている人がかなりいるようです。

しかし、実際はそうではありません。今回はその誤解を解いていきたいと思います。


気から見る普通の動作

 

普通の人の普通の動作からは気は出ないと思っている人が多いですが、実はそうではありません。

例として、ある人に目の前にある小石を掴むように指示を出したときの動作を考えてみましょう。

「では、今から小石を掴んで胸元まで持っていってください」と指示が出ると、人は無意識に次のような手順で動作を行います。
①目で自分の位置から小石までの距離を測る
②小石まで手を伸ばす。
③手が小石の上にきたら、小石を掴む。
④胸元に手を引いて持ってくる

このときの動作が気を意識しないですが、実際は、無意識で人は気を使って①~④までの動作を行っているのです。

以下の段階で赤字のところが気を出している部分です。

①気を使って小石までの距離を測ります。
目標に気を定めます。
③その定めた気の後を追うように腕が動きます。
手が小石に到着と同時に掴むための気が出します。
⑤その後、掴む動作が行われます。
⑥´小石を掴んだ胸元まで手を引いて持ってきます。

このように普通の動作も気から見ると、6ステップとなっています。②の段階でタメを作るという動作が加わると7ステップの動作となります。

 

 


一般的動作とロボットの動きと人の気

 

 

気を意識しない一般的な動作では、無意識に気を任せる動作となりますが、この動作では、実は、汎用的にロボットアームでプログラムを組むのと同じ手順になるのではないでしょうか。

①センサーで距離を感知
②ロボットアーム現時点から移動すべき場所までの移動を計算
③ロボットアームを駆動し小石まで移動
③物体の形状と硬さを判断し、掴む動作を計算
④適切は位置で掴む
⑤各関節を元の角度に戻す

このように、人が気を出すところが、プログラムで計算する部分と一致します。

このように計算のかわりを気が担当しているのが普通の人の動きです。

そして、この気の特性を理解し、性質を利用するのが合気道なのです。

相手が動作をする前に気を発生し、動作前に必ずその気が漏れます。

その気をつかんで、その気を利用すると呼吸投げになります。

或いは、その気を導けば殆ど力を用いずに色々な投げや固め技に持っていくことができます。

ですから、合気道修行者はこの特性をよく理解しておく必要があります。

 


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【気の性質を追う】

皆さん、お元気ですか? 僕はかなり元気です。

さて、前回は井口師範が「合気道の本質は気である」といわれたとお話ししました。

殆どの人は、何かわかるようで分からないといった印象をもったのではないでしょうか?

また、気が何かわからなければ、結局、合気道の本質である気に行き着くことができないのではないかと思われたと思います。

それで、「気の性質を使えればよい」といわれても、どういうことか理解できないですよね。

そこで、今回は気の性質を使うために当会ではどのようなアプローチをしているかをお話ししたいと思います。

 


気と物理

 

僕は、気に関して非常に理解が遅い方でした。

ですから、井口師範が気についていろいろとご教授いただいても、全く理解ができませんでした。

そこで、僕は、神道、気功やタオイズム(老荘思想)や陰陽五行の思想や中国拳法、漢方医学、ヨガ、神智学(西洋魔術)、インディアンの呪術、仏教などさまざまな研究をしました。

その中で、非常に参考になったのが中国拳法です。中国拳法では、気を出すために、姿勢に関してかなり厳格なルールがあります。

一般に流布している気は、特別なエネルギーであり、姿勢など関係なしに、気さえ操作すれば、どんなことでもが出きてしまうというものですが、中国拳法とは対称的です。

こういった文献をもとに、井口師範からいただいた指導を思い起こしてみると、気が出る状態とは、身体的に安定していて、骨格の構造上非常に強い位置や状態を作ることで、さらに打撃力を上げるためには運動エネルギーを最大限利用していることが分かりました。

 


3つのアプローチ

井口師範の気の技を受けると、思い通りに力が出せなかったり、井口師範の思い通りに体をコントロールされたりすることが多く、単に物理だけでは解決できない問題もありました。

そして、井口師範の技を研究していく中、物理だけでなく生理学的な現象の反射や反応を利用していることもわかってきました。

さらに、生理学でも、物理学でも、解決できない問題もありました。

それは距離を隔てて、影響を与える技術ですが、井口師範の気の技を研究していく中、人間は無言でもコミュニケーションを行うことがよくありますが、井口師範の気の技はそれをさらに突き詰めたような技術で影響を出されていることを発見したのです。

このように、井口師範の気の技は、物理的影響力の強いもの、生理学的な影響力が強いもの、心理学的な影響力の強いものと分けることができます。

なお、達人の技には、テレパシーなどの超能力に関するものもありますが、現段階では科学で説明できるを超越しているので、当会が扱うものでないと考えています。


 

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【合気道の本質とは?!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道を学んでいると、いろんな疑問が出てくると思います。

その中で一番気になるのが「気の正体」じゃないでしょうか?

そして僕の師匠も「合気道の本質は気」と言われていました。

今日は、合気道の本質である気について話したいと思います。

 


井口師範

 

向かって左が二代目吉祥丸道主、右が井口師範

 

井口師範は、元警察官で、柔道、空手、剣道、銃剣道など様々な武道に精通していて、特に柔道は、県の代表選手になるぐらいの腕で、かなり自信があったそうです。

その井口師範は、合気道開祖・植芝盛平翁先生が、県警の柔道場に合気道の紹介にこられたとき、こんな爺に負けるわけがないと挑んで、まったく歯が立たず、以降、合気道一筋に稽古をした人です。

井口師範は合気道体得後、警察官故にさまざまなトラブルの中に身を置くことになり、いろいろな武勇伝があります。

県警の柔道の猛者たちですら手に負えない、酔っ払った現役の十両の力士を一人で交番に連行したり、刃物を持った暴力団と戦ったり、現役プロレスラーと戦ったりといったものです。

実は僕の父親も警察官で、合気道の凄い達人が和歌山にいるというのを知っていました。

 


技は枝葉、本質は気にある

 

 

井口師範の元に訪れて一番驚いたのは「技は枝葉」という言葉でした。

要するに、投げ技や固め技は結果であって、合気道の本質ではないということでした。

「合気道は本質が大事で、本質は相手を導くこと。後はおまけや。だから技のような枝葉に目をやらんと、幹である本質を磨くことや。合気道の本質は気やから、気を鍛えなあかん」とおっしゃったことがあります。

ところが、僕は本質である気というのが全く分からず、井口師範にいろいろな質問をよくしていました。

その結果、おぼろげながら気ということに関していろいろとわかってきたことがあります。

それは、気とは何かという科学的な答えを探すことではなく、気の性質をどう使うかということです。

例えば、冷蔵庫の仕組みを具体的に知っていて、冷蔵庫ーを設計できるという人は、専門家以外に殆どいまません。

ところが、そんな科学的根拠などしらなくても、一般の主婦は、そういったエンジニア以上に冷蔵庫を使いこなしています。

僕は実は理屈屋なので、「気とは何か?」といろいろと調べまくりました。

その結果は、人それぞれいうことが違うということでした。

それにより、気とは何かという追及をしても意味がないと気づき、武道をするものは気の性質を知りそれを使うだけでいいと結論に至りました。

 


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【片手取り 誘導歩法と丹田歩法を使う】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

片手取りの技は、正面打ちなどの当て身系の技に比べ、接触時間が非常に長いため、様々な訓練ができます。

そのためには、まずは基本的な捌きを覚える必要があります。

その上で、物理学、生理学、心理学の原理を用いた秘伝を使って、相手を導きます。

今回は、前回の体の転換法に引き続き、誘導歩法と丹田歩法を使った捌き方について書いていきます。


誘導歩法

 

誘導歩法は、基本的には、体に起こる運動エネルギーを相手に分からないように伝える体捌き法です。

重心の移動による運動エネルギーに体軸を中心とする角運動量がこのステップで複雑に絡み合い、受けの判断を狂わせ、気が付けば受けは崩されている状況になります。

【やり方】
取りは、相手に手首をとらせたら(①)、手首を動かさず、相手に任せきって、後ろ脚を前に一歩踏み出し(②)、運動エネルギーを作ります。

次に自分の運動エネルギーを利用して、体軸を中心として、回転運動を起こし、さらに後ろになった足を後方斜め後ろに円運動を描きながら移動させます(③)。

すると、受けに運動エネルギーと角運動量が伝わり、体が崩れるので、その動きに乗って手首を動かします。

それにより相手は大きく崩れます。

実際は、この捌き方は、相手の内側に入るため、相手が掴んでいない手で攻撃の準備をしていたら、手首を持った瞬間に打撃してくる恐れがありますので、とっさに当て身がだせる心構えが必要で、自分が移動するときは、相手のあごに当て身を入れます。

 

 


丹田歩法

丹田歩法は、基本的には、後ろ脚で地面から力を借り、丹田を押し出すように歩く歩法です。

これに、折れない腕の技術を使って、丹田と自分の手を結んで、強い状態を作っておき、足から丹田、丹田から腕と力を伝えます。

【やり方】
相手に手首を取らせたら(①)、前になっている足を相手の外側斜め前方に向けて丹田歩行します(②、③)。

ここで大切なポイントは相手の力の入るポイントを外すということです。特に受けが力の強い男性で、取りが女性である場合、確実に逆らわれてしまいます。

そのため、相手の肩を中心として、腕を円を描くように導く必要があります。

このときよくやる失敗は、相手の腕を上げようとすることです。

それにより力のぶつかりが出、相手に逆らわれてしまいます。

飽くまでも相手の肩を中心とした円運動を起こさせるということが大切です。

 

 


以上で、3系統5種類の捌き方を説明しましたが、合気道ではこれは飽くまで基本的な動きであるので、まずこれらの捌き方から技にどのようにつなげるかを稽古し、その後、これに物理学的、生理学的、心理学的な秘伝を適用し、組み合わせることで無限に近い捌きを実現します。

 

 

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【片手取り、体の転換法による捌き方】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は、片手取りの際の体の転換法ついて書いていきます。

体の転換は基本的には2種類ありますが、技として、導く方向性から3種類の転換法をご紹介します。

 


外転換法の下方への導き

 

体の転換法の外転換は、合気道独自の体の捌き方で、多くの一般の合気道道場でも毎回の稽古で取り入れています。

しかし、これは難度が高く、相手の掌に自分の手首が貼りつける技術がないと、実際に暴漢に手を取られたときに、この体の転換法などやると、簡単に逆らわれてたり、手を離されたりしますから非常に危険です。

少林寺拳法開祖・宗道臣師は、合気道のこの捌きを見て、不自然と感じたようで、その著書・光文社刊『秘伝・少林寺拳法」にその旨を書いています。

このように武道の専門家が見てもかなり不可解に見えるこの技法は、非常に難しいといえますが、これができると様々な応用ができるので稽古方法としては非常に大切と私は考えます。

基本的なやり方としては、相手に手首を取らせたら、すぐに相手の外側側面に入り相手を崩します。

このときのコツとしては、手首を出す際に、体の側面から出さず、丹田から出すことで、自分の肩が内側に入ることで、相手の側面に回り込むさいに、肩が邪魔せずにスムーズに入ることができます。

 


外転換で上方への導き

 

外転換で相手を上方に導くやり方は、基本的には前項の外転換の下方の導きと同じです。

ただ、外転換の下方の導きのように右手の次は左手、左手の次は右手というように、繰り返しの稽古には向きません。

何故なら、上方に導かれ崩れた受けの体は、すぐに安定を取り戻せないためです。


内転換を使う

合気道では通常は左手を出す際、左足を進めますが、この内転換を行う場合は足運びは反対になります。

相手が右手でこちらの左手を掴んだら、右足を踏み出し、相手の手を相手のお腹側に押し出します。

この内転換を成功させるためには、相手の肩を中心として相手の腕を円を描くように、相手の腕を導きながら、相手の腕がある程度加速出来た時点で、その運動エネルギーを伝えて相手の体を崩すようにするとよいでしょう。


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