皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、今回は前回に引き続いて、気を意識した動作とはどんなものかというのを説明したいたと思います。
気を意識した動作は単純
気を意識した動作というのは、具体的には気をコントロールした動作といった方がいいかもしれません。
先ず、この気を意識した動作とはどのようなものかという点がわからないと話が前にすすめられないので、最初に説明をしておきたいと思います。
そのため、正面打ちを受ける動作を例に話を進めたいと思います。
その基本が、折れない腕と言われる状態を知っておく必要があります。
折れない腕というのは「臍下丹田を意識し、手をリラックスせて、相手に持たせ、指から気がほとばしるとイメージをすると、腕に気が流れ、どんなに力を加えられても決して折ることができないぐらい強くなる」というものです。
正面打ちに対する受けはこの折れない腕を図のように円を描いて上げて受けます。
このとき、動作としては肩を中心とした円運動となります。
実際の受けの場合、この絵のように三角筋という肩の筋肉を使うのではなく、一歩踏み出す時に起きる運動エネルギーを腕に伝えて、手が挙がるように持っていきます。
この流れをまとめると、
①腕に気をいれ折れない腕の準備状態を作る
②前に踏み出し、運動エネルギーを作る
③運動エネルギーを使って腕を上に挙げる
という非常に単純なステップになります。
しかも、運動エネルギーを使って挙げた手が相手の手刀攻撃と接触した時点で、相手の腕に運動エネルギーを伝える媒体となります。
その結果、相手は後方に崩されます。
気を意識しない動作は複雑
比較のために、気を意識しない動作、要するに気のコントロールを無意識に任せた動作で説明します。
気を意識しない動作では、通常、手は最短コースである直線を通ろうとします。
ところが直線運動というのは、人間のような多関節動作を行う場合、人間をコンピュータに置き換えたとき、実はかなり複雑な計算が必要ということになります。
その計算のため、手の向かう位置を相手の攻撃に合わせて、受けるための手を差し出す必要があります。
その後、相手に接触した時点で相手を崩すという動作が必要になる訳です
そのため、接触した時点から気を出してそれからの動作いうことになります。
このように、気を意識しないで、無意識に任せると、動作が非常に煩雑になります。
ですからあらかじめ気を入れた状態から出発する方が、動作が単純であり、余裕があるため広く全体に意識が回せることになります。
このように達人は気を意識することで、動作を単純化し、非常にクリアな心理状態で常に相手と相対しているわけです。
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