皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、合気道修行者の中に、合気道を修業して初めて気が出るから、一般の人からは気が出でないと考えている人がかなりいるようです。
しかし、実際はそうではありません。今回はその誤解を解いていきたいと思います。
気から見る普通の動作
普通の人の普通の動作からは気は出ないと思っている人が多いですが、実はそうではありません。
例として、ある人に目の前にある小石を掴むように指示を出したときの動作を考えてみましょう。
「では、今から小石を掴んで胸元まで持っていってください」と指示が出ると、人は無意識に次のような手順で動作を行います。
①目で自分の位置から小石までの距離を測る
②小石まで手を伸ばす。
③手が小石の上にきたら、小石を掴む。
④胸元に手を引いて持ってくる
このときの動作が気を意識しないですが、実際は、無意識で人は気を使って①~④までの動作を行っているのです。
以下の段階で赤字のところが気を出している部分です。
①気を使って小石までの距離を測ります。
②目標に気を定めます。
③その定めた気の後を追うように腕が動きます。
④手が小石に到着と同時に掴むための気が出します。
⑤その後、掴む動作が行われます。
⑥´小石を掴んだ胸元まで手を引いて持ってきます。
このように普通の動作も気から見ると、6ステップとなっています。②の段階でタメを作るという動作が加わると7ステップの動作となります。
一般的動作とロボットの動きと人の気
気を意識しない一般的な動作では、無意識に気を任せる動作となりますが、この動作では、実は、汎用的にロボットアームでプログラムを組むのと同じ手順になるのではないでしょうか。
①センサーで距離を感知
②ロボットアーム現時点から移動すべき場所までの移動を計算
③ロボットアームを駆動し小石まで移動
③物体の形状と硬さを判断し、掴む動作を計算
④適切は位置で掴む
⑤各関節を元の角度に戻す
このように、人が気を出すところが、プログラムで計算する部分と一致します。
このように計算のかわりを気が担当しているのが普通の人の動きです。
そして、この気の特性を理解し、性質を利用するのが合気道なのです。
相手が動作をする前に気を発生し、動作前に必ずその気が漏れます。
その気をつかんで、その気を利用すると呼吸投げになります。
或いは、その気を導けば殆ど力を用いずに色々な投げや固め技に持っていくことができます。
ですから、合気道修行者はこの特性をよく理解しておく必要があります。
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