皆さん、お元気ですか? 僕はかなり元気です。
さて、前回は井口師範が「合気道の本質は気である」といわれたとお話ししました。
殆どの人は、何かわかるようで分からないといった印象をもったのではないでしょうか?
また、気が何かわからなければ、結局、合気道の本質である気に行き着くことができないのではないかと思われたと思います。
それで、「気の性質を使えればよい」といわれても、どういうことか理解できないですよね。
そこで、今回は気の性質を使うために当会ではどのようなアプローチをしているかをお話ししたいと思います。
気と物理
僕は、気に関して非常に理解が遅い方でした。
ですから、井口師範が気についていろいろとご教授いただいても、全く理解ができませんでした。
そこで、僕は、神道、気功やタオイズム(老荘思想)や陰陽五行の思想や中国拳法、漢方医学、ヨガ、神智学(西洋魔術)、インディアンの呪術、仏教などさまざまな研究をしました。
その中で、非常に参考になったのが中国拳法です。中国拳法では、気を出すために、姿勢に関してかなり厳格なルールがあります。
一般に流布している気は、特別なエネルギーであり、姿勢など関係なしに、気さえ操作すれば、どんなことでもが出きてしまうというものですが、中国拳法とは対称的です。
こういった文献をもとに、井口師範からいただいた指導を思い起こしてみると、気が出る状態とは、身体的に安定していて、骨格の構造上非常に強い位置や状態を作ることで、さらに打撃力を上げるためには運動エネルギーを最大限利用していることが分かりました。
3つのアプローチ
井口師範の気の技を受けると、思い通りに力が出せなかったり、井口師範の思い通りに体をコントロールされたりすることが多く、単に物理だけでは解決できない問題もありました。
そして、井口師範の技を研究していく中、物理だけでなく生理学的な現象の反射や反応を利用していることもわかってきました。
さらに、生理学でも、物理学でも、解決できない問題もありました。
それは距離を隔てて、影響を与える技術ですが、井口師範の気の技を研究していく中、人間は無言でもコミュニケーションを行うことがよくありますが、井口師範の気の技はそれをさらに突き詰めたような技術で影響を出されていることを発見したのです。
このように、井口師範の気の技は、物理的影響力の強いもの、生理学的な影響力が強いもの、心理学的な影響力の強いものと分けることができます。
なお、達人の技には、テレパシーなどの超能力に関するものもありますが、現段階では科学で説明できるを超越しているので、当会が扱うものでないと考えています。
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