「当会の技術について」カテゴリーアーカイブ

【とらわれない心と合気道の精神】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

さて、今日は、囚われない心について述べたいと思います。

合気道では真の囚われない心を目指して稽古をします。そのため、まずは敵をなくせと指導されます。その意味を今回お話しします。

では、まずは開祖・植芝盛平翁先生の「合気道の精神」について読んで下さい。以下が、その内容です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【合気道の精神】
合気とは愛なり。

天地の心を以って我が心とし、
万有愛護の大精神を以って
自己の使命を完遂することこそ
武の道であらねばならぬ。

合気とは自己に打ち克ち
敵をして戦う心無からしむ、
否、敵そのものを無くする
絶対的自己完成の道なり、
而して武技は天の理法を体に移し
霊肉一体の至上境に至るの業であり、
道程である。
       植芝 盛平
~~~~~~~~~~~~~~~~~~

非常に難解な文章です。ですから、受取手によって理解の仕方が変わる文章でもあります。

ちなみに、敵そのものを無くするって、実際にそんなことが可能なんでしょうか?

また、世界中の誰からも好かれることって可能でしょうか?

実際問題を考えたとき、どんなに良い事を行っても、どこかで敵に思われていることがあります。

誰かが成功しているだけで敵となる人がいます。まったく見も知らぬ人であり、本人について何も知らないのに、それでも嫉んで、恨んで、敵がい心を起こします。

要するに相手が勝手に敵と思うわけです。これは避けようがありません。

ところが開祖の敵といっているのは、それとは全く違う考えです。

では、敵がいないというのはどういうことでしょうか?
この答えは、その後に続く、絶対的自己完成の道に答えがあります。

自分を完成する道ということ、飽くまでも視点は自分にあり、外部にありません。

要するに、合気道では敵というのは、己が相手を敵だと判断することを言っているのです。

早い話が、自分の心の中に敵を作らないということです。それによって、憎しみなど感情を動かされない、冷静な判断が行えます。

囚われない心になっているからこそ、心が澄んでいて、どんな状況にも即座に反応できます。つまり、明鏡止水の境地ということです。

この境地は禅の境地でもありますから、禅を何十年も積むほど、習得が難しいです。

だから合気道を10年やそこらやったところでこの境地に到達する人はどれぐらいいるでしょう。


ところが、合気道では、完全な明鏡止水の境地ではありませんが、それに似た状況を作り出す秘伝が存在します。

しかも誰でも作れる技術です。その根拠を次回はお伝えできればと思います。

 

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【流れに乗るには自分から動く!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

さて、今日は横面打ちの技の話をしたいと思います。横面打ちをどう受けるかということです。

横面打ちというのは、合気道の打撃法の一つで、相手の頭や頸動脈を横から手刀(てがたな)で斬るように打撃を打ち込む方法です。

この詳しいやり方は、以前に本ブログで述べていますので、そちらを参照してください。

この横面打ちという打ち方に対して、合気道では様々な投げ技などへの変化を稽古します。

そして、この横面打ちを受ける技術として、独自のステップがあります。

合気道独自のフットワークです。

合気道では一度動き出すと、基本的には動きを止めてはいけません。

それを気の流れを切らないという表現をします。

そのためのフットワークが下図です。

①相手の横面打ちを受けるため、一歩間合いを詰める
②足を引いて、自分の軸で回転運動を作る
③別の足を軸足に近づけることで動きを止めない。
④そうすると自動的にその足が出る。

こういうステップを単独で稽古し、形稽古で流れの中に相手をうまく導く稽古をする。

自分が動いて流れを作り、そこで相手を導く!
これが合気道の原則です。

 

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【発想が違う】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!

さて、今日は合気杖の話をしたいと思います。

ちなみに杖(じょう)というのは、長さ約120センチの丸い木の棒で、武道の道具として使うのが杖術です。

合気道でも、開祖・植芝盛平翁先生は好んで稽古されていたようです。翁先生は、日ごろ稽古のために鉄の杖を持っておられたと師匠から聞いています。

それはともかくとして、合気道の多くの道場では杖の使い方を稽古しません。

そのため、杖道や神道夢想流杖術を学びに行って、それを合気杖と呼んでい師範の方もおられるそうです。

僕も一日だけですが、神道夢想流杖術のワンデイセミナーに参加したことがあります。

でも、神道夢想流杖術と合気道の師匠から学んだ杖の使い方が全く違っていました。

とにかく僕が学んだ合気杖は、当たりが弱く、「暖簾(のれん)に腕押し」という言葉がぴったりくるような技術でした。

一概に合気道の技術が優れているというのではありませんが、師匠から学んだ杖の技術は護身時にかなり応用がきくと感じています。

例えば、包丁を持った相手に対して、新聞紙を丸めて棒状にしたものでも十分使うことができます。

そういう意味では、折り畳み傘でも伸ばせば十分な武器になります。

この当たりが、他の杖術や武器法との違いじゃないでしょうか?

では、何故そんな頼りないものが武器になるのかというと、発想が全く違うからです。

他の武器法は相手をいかに痛めつけるかという発想で武器術が完成されています。

極論を言えば、相手を殺すことが他の武器術の目的です。

一方、合気道はどちらかというと心理的な技術を使います。ですから全く発想が違うのです。

秘伝なのでお話しできませんが、ちょっとした工夫でどうしても心理的に間合いを詰めることができない状況を作ります。

要するに相手の土俵で闘わない。飽くまでも自分軸を崩さないという合気道ならではの発想と言えます。

 

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【合気道の正面突きの打撃法】

皆さん、こんにちは!
お元気ですか? 僕はめちゃくちゃ元気です!

さて、今回は正面突きの打撃法をご紹介します。一般的に合気道では、正面突きのやり方などもあまり説明を受けることがありません。でも、実際は前々回、前回に説明した技術を使って、大きなエネルギーを拳に乗せて打ち込みます。

合気道では、身体の正中線を傾けることで、身体を加速し、一気に拳を打撃に集中させて、拳を打ち出すのが正面突きの効果的な出し方です。

【合気道の正面突き】
構えの姿勢から、相手との間合いを詰めるために、正中線を傾けることで前方向に体を加速するとともに、前になっている足を、さらに大きく踏み出し、踏み出した足は外に向けて開きます。

次に体重が前の足に乘ると、また、正中線を更に傾け、全身運動を作ります。

そして身体が最大限に加速した時点で拳を打ち出します。

ただし、この一連の動作で、身体が統一した状態でタイミングを取るのが難しいため、通常は、この動作をするための特別な稽古方法を行う必要があります。

【合気道の移動方法(フットワーク)】
先ず、移動方法からです。図のように身体の軸を傾け前進する稽古を行います。合気道で大切なことは、足のバネを使わず間合いを詰めることができるようになることです。

大切なポイントは、タメを作らず、太ももの裏の筋肉を緊張させることで下半身を安定させ、上半身に身体の軸の傾きを一瞬で伝えられるようにすることです。

上記の移動方法になれたなら、次は拳を打ち出す動作を加えます。

【単純な正面突き稽古】
図のように身体の軸を傾けて体を加速し、拳を打ち出します。

 

【逆の構えからの正面突き】
すばやく打ち出せるようになったら、図のように間合いを詰める正面突きの稽古を行います。

以上が合気道の正面突きの技術です。空手のように、フットワークを使って、ピョンピョンと飛び跳ねて行うようなことが無いように注意が必要です。

【形稽古では本気の正面突きで!】
以上が合気道の効果的な正面突きの打撃法です。いくら形稽古だと言っても本気で打ちこんでくる正面突きを受ける稽古をしないと実際に空手や他の打撃系の格闘技の人の単発のパンチですら受けられるものではありません。

本気と言っても、打撃を相手に入れるとケガの元になりますから当然寸止め(当たる手前で止める)は必要です。安全には十分気をつけましょう。

【打撃系武道・格闘技のパンチは半端ない!】
ちなみに、合気道を行っている人の間でよく聞く言葉に「空手やボクシングのパンチは点、それさえ避ければ大したことはない」ということがあげられます。しかし、打撃系武道や格闘技のパンチはそう生易しいものではありません。

実際は、「点もたくさん集まれば面になる」ということに注意が必要です。要するに打撃系の武道・格闘技は連打で襲ってくるので、想像した以上にパンチは早く簡単に避けられるものではありません。

ただ、合気道には「交差の受け」という特別な秘伝技術があります。この受けを行うと相手は連打ができない上、相手の手を捕らえることができます。

そういった秘伝技術を伝授されても使えなければ意味がありません。ですから、使えるようになるための準備として、まずは本気の突きを捌ける稽古が必要です。

 

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【合気道の秘伝の打撃法2】

皆さん、こんにちは!
お元気ですか? 僕はめちゃくちゃ元気です!

さて、前回は3つの原理について書きましたが、今回は打撃のための運動エネルギーを起こす方法に4つの基本方式について述べたいと思います。

3つの原理は、運動エネルギーや衝撃を相手に伝える方法でしたが、今回の4つの基本方式は運動エネルギーを起こす技術となります。実際使う場合は、この4つの基本方式に3つの原理を組み合わせて、様々な組み合わせがあります。

今回は、3つの原理の内、陽の打法における4つの基本方式を説明します。

【第一式】
直進運動で身体を加速し、最大速度で打撃を打ち込む方法です。これは一種の体当たりの原理に手を前に出す力が加わり、大きなエネルギーを打撃に与える方式です。

【第二式】
第二式は、回転運動を起こし、最大速度に達した時点で、打撃を発射する方式です。一般の打撃系の武道よりも、パンチのでるタイミングがかなり遅いですが、その分エネルギーが打撃に乘ります。

【第三式】
第三式は、位置エネルギーを運動エネルギーに変え、そのエネルギーを打撃に与える方式です。

【第四式】
第四式は、頭の重さを、運動エネルギーに変え、打撃に伝える方式です。

異様な打撃方式に見えますが、実はこれらの打撃の稽古を行うことで、投げや移動に必要な運動エネルギーの作り方を体に覚え込ませ、合気道独自の力の使わない技術を習得する土台となる方法です。これらの原理を投げや移動に使うことで、合気道の技のバリエーションが増えます。

それにより、「合気道の技は一期一会」と言った師匠の言葉通り、毎回異なる千差万別の技が繰り出せる手札となります。ですから、どの方式も非常に大切な技術です。

 

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【合気道の秘伝の打撃法】

皆さん、こんにちは!
お元気ですか? 僕はめちゃくちゃ元気です!

さて、今日から二回に分けて、僕が井口師範から学んだ合気道の打撃法である当て身についてお話ししたいと思います。秘伝の技法なので、合気道の関係者だけでなく、他の打撃系の武道をしている人ですらこの理論は初めてかもしれません。

その前に、合気道をご存知でない方のため、「当て身」について説明しておきます。当て身とは、パンチや掌、肘、肩、膝、足などの一部分を使って、相手に打撃する技術を言います。今回は、手からパンチや掌を出す技術について述べます。

当会では、当て身の出し方の根本的な原理に3つの原理があります。一つ目は陽の打撃、2つ目は陰の打撃、3つ目は核の気の打撃です。そして、打撃のエネルギーを起こす方法に4つの基本方式がありますが、今回は、3つの原理についてご紹介します。

【陽の打法】
陽の打法は、前方にいる相手に打撃を行う前に、自分の重心をまず前方に移動し、そのパワー(慣性力)を利用して、打撃力を上げる方法です。

【陰の打法】
陰の打法は、前方にいる相手に攻撃を行う際に、自分の重心を後方に下げ、その時に起こる反作用の力をあいてに伝える打撃法です。

【核の気の打法】
この打法はかなり説明が厄介です。一見するとただの手打ちにしか見えませんが、威力はかなりでます。井口師範によれば、人間の体内の奥にある気で打つ打撃方法です。

陽の打法は多分多くの人が何となくイメージできると思いますが、陰の打法、核の気の打法ともにあまりにも非常識な方法じゃないかと思う人の方が多いのではないでしょうか。

そのため、言葉で説明しても、なかなかこの動きを理解しません。実際にやって見せると、確かにできるというのは頭ではわかってもらえます。

ところが当人の体とイメージがついてきません。ですから、イメージができないと体が動かないので、陰の打法、核の気の打法を行うことができません。ここがこの打法の厄介な点です。

また、この話だけですと、本当に効果があるのかと思う人もいるかもしれませんが、どの打撃法も、他の打撃格闘系武道に比較しても同等、あるいは術者によってはそれ以上の効果があります。

例えば、現在当会所属のキックボクシングと極真カラテの経験者が当会に体験稽古に参加したとき、右胸の肩口あたりに、核の気の打撃を軽く当てました。すると、その翌日から肩が2,3日上がらなくなったと当時を振り返ってよく話します。

このように合気道では一般に出回っていない打撃の理論が存在します。ところが、現在の主流の合気道ではこれらの当て身を必要のないものとみなして、稽古をしない傾向があります。本当にもったいないはなしです。

 

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【自分軸を持って、しかもぶつからない】

皆さん、こんにちは!
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武道では、軸が如何にしっかりしているかが問題です。その上で相手とぶつかってもびくともしないのが理想です。特に一般の武道や格闘技は、その軸の強さが勝敗の決め手ともなるといっても過言ではないでしょう。

特に相手と正面切って正々堂々と戦うものならなおさらです。

合気道も他の武道と同様以上に軸を大切にしています。ですが、考えが若干違っています。

他の武道はぶつかり稽古という稽古をするぐらいで、力と力がぶつかることが前提です。一方、合気道は、ぶつからないのを前提としてます。

だからこそ、合気道は力の弱い人でも使えるという魅力があるのです。合気道の場合、自分の軸をブラさないのは最高のパフォーマンスを発揮するためです。

それには、合気道の身体を実現しないといけません。軸を作り、肩甲骨を気の流れる位置にスライドすると、上下方向に手の力が十分に発揮できる3つの気のラインが形成されます。それが、いわゆる体に気が通った状態となります。

そうして最大の強い状況を作りながらも、相手とはぶつからないための技術を駆使します。

当会では、骨の技術、皮膚の技術、皮膚感覚の技術、空間感覚の技術という4つに分類していますが、具体的には物理学的な方法、生理学的な方法、心理学的な方法のいずれかになります。

このような技法を使うことで、相手は気持ちよく倒れてくれます。無理やり力づくで抑えらえると、「この野郎」っていう気持ちが起こりますが、合気道で投げられた場合、何故か気持ちよく倒されます。そして、気が付くと、投げられた人の顔が笑っていることがよくあります。

これを合気道では導きといいます。しかし、よくよく考えてみますと、人を倒すという行為自体は人をねじ伏る行為であるわけです。武道である以上、相手をねじ伏せる必要があります。

でも、合気道の場合、ねじ伏せられた相手が、ねじ伏せられた記憶もないどころか、何故自分が倒れているかわからない状態になっている訳です。ですから、本人が意味がわからず、つい可笑しくなって笑顔になってしまうことが良くあります。

このように無理やり相手にいうことを聞かすのではなく、相手を導いて、自分が軸をブラすこともなく、相手が気が付けば倒れている状態こそが、合気道の理想とするところです。

これを合気道では自然さといっています。これは、合気道に限らず、日常生活でも、たまに経験することがあると思います。たまたま居合わせて、何故か手伝っていた。

気が付けば、「何故か人の仕事を手伝わされていたけれども、まあいいか」っていうシーンです。

このように、僕自身も、日常生活で合気道を活かせるようにならないといけないと最近は思っています。自分という軸をブラさず、しかも人とぶつからないそういったことができたら素敵だと思いませんか。

 

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【心理学的な技術と護身術】

皆さん、お元気ですか? 僕はかなり元気です。

さて、今日は心理学的な技術についてお話ししたいと思います。実は、僕は日ごろは温泉でマッサージ系セラピストをしているのですが、今日、詳しい事をいうと分かる人には個人が特定されるので詳しい事は言えませんが、関東在住の婦警さんがお客様としてこられました。和歌山県海南市でピストルの全国大会があるということで、和歌山まできたそうです。

それで、私が護身術を教えているというと、冗談を言ったと思ったようで、施術終了後時間があったので、少しデモンストレーションをしてみせました。デモンストレーションというのは、婦警さんは逮捕術はやっているので、その要領で、太字マーカーを握ってもらって、短刀のつもりで攻撃してもらい、それを奪い取るというものです。

婦警さんが短刀に扮したマーカーを僕の身体に突き立てようとした瞬間、目の前に掌底を寸止めで入れると同時に、マーカーを持った手にもう一方の手でストッピングをして、すぐさまマーカーを奪ような仕草をしました。

僕が行った技術は、心理学的な応用技術で、自分の情報を遮断して相手に分かりにくくし、そして相手の突こうとする瞬間にできる心理的な空白状態にあわせて掌底打ちをし、一種の金縛り状態を作り、そしてストッピングをいれました。

すると、その婦警さんは、
「護身術のプロだったんですね」
といいました。

「だから、そういったじゃないですか」
というと、少しかじったぐらいに思っていたようです。それで、相手の力の抜き方とか、何種類かのインスタントでできる技術を紹介すると、かなり感心したようです。

こういった心理学的な秘伝技術は身体的な技術以外に警察の逮捕術でも絶対に必要だと思いました。警察の逮捕術では、身体的な技術である体術中心で、自分の情報を隠蔽する技術はないので、古武道の息が残っている合気道のすばらしさでもあります。

その婦警さんは、将来、是非警察にそういう技術を教えに来てほしいと言って帰られました。今はピストルの稽古が忙しいそうですが、それが済んだら、そういう話を持ってくるかもしれないといわれていました。

そういえば、秋葉の通り魔殺人事件でも、犯人を取り押さえるのに、警官が命がけで何とか取り押さえたというような話を聞いたことがあります。やはり、多くの人を守る必要がある警察や自衛隊でも、身体的な技術だけでなく、心理学的な技術も少し研究する機関が必要じゃないかと、ふと今日は思いました。

 

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【護身術の手札の使い方の例】

皆さん、こんにちは!
お元気ですか? 僕はすこぶる元気です!

前回は、ビジネスと護身の共通点についてお話ししました。そして、最悪を想定して、そのための対策・戦略を持っているということでした。

そこで、今回は、護身術の戦略の一例を示したいと思います。
あなたが女性で、レイプなどあなたに暴行することを目的とした暴漢に出会ってしまった場合を想定します。

あなたは、手を捕まれた場合に備え、手の外し方だけを知っているとします。今、あなたは自然を満喫するため一人でハイキング気分で人気の少ない道歩いています。するると前から来た屈強な若い男があなたの前に現れたかと思ったら、いきなり手首を掴み、茂みに引き込もうとしました。あなたは当然、その手を外して逃げようとします。

レイプしようとするぐらいの男ですから、それぐらいでは収まりません。やはり後を追いかけてくるでしょう。

確かに手を外されただけで、諦める男もいるでしょうが、性的興奮状態で知性もかなり低くなっているまさに野獣と化した屈強な若い男性です。女性のあなたは走っても逃げ切れないかもしれません。

ところが、そういった暴漢まで考慮した手札を持っていたらどうでしょう? それが、相手を攻撃する技になります。

「自分は人を殴ったり、蹴ったりできる性格ではない」といって、みすみす体を差し出す予定の人は読む必要はありません。

相手を痛めつけるという選択をする人は読み続けてください。ところで、男でも、安心はできませんよ。かなり確率は少ないけれど、屈強なホモの男性におかまを掘られたという話しはときどき耳にしますからね。

そんな場合、手を外す以外に、目潰し、掌底打ちなどの攻撃技を知っておくと、より相手をひるませることができます。その上、いざというときに出せるためには、何種類かのバリエーションをやっておく必要があります。

今回は、例として、手を外したてから、図のようにすぐに目潰しを入れます。ここでのポイントですが、手を外す段階で、相手と目を合わさず、顎当たりに視線の中心を持っていき、ぼんやりと全体を見つつ、相手の目の位置がどこにあるか確認しておきます。この際、目玉は動かさず、視線の中心は飽くまで相手の顎です。

そしていきなり目を突きます。目は非常に弱いですから、軽くつくだけでもかなり効果があります。ですから、自分の手を引いて反動をつけてつくのではなく、手のある位置から、物を拾うときのように、すっと相手の目玉まで手を出していきましょう。

さらに、目玉に指が激突したら、掌の下の部分(掌底)で、相手の頬の皮を思い切り引き延ばすように押します。相手はたまらなくなってバランスをうしないます。基本的に人は、皮膚に垂直方向の力を感じるようになっているので、皮膚が伸びる方向に押されると力の計測が不可能になります。ですから、相手はあなたの力に対抗できません。

バランスを失って相手を押すと、相手は目が痛いのであなたを追いかけることができません。この時点で民家か、人のいるところまで逃げ込みましょう。先ず目つぶしをされただけも、かなり時間稼ぎができますし、連続技を受けたということで、あなたは只ものではないという印象を相手に与え、より気力が萎えます。

目つぶしの後に、掌底で相手を押し倒すというのは、単に相手にあなたの技が優れているというのを見せるだけではなく、万が一、目つぶしが失敗したときの次の動作がここに含まれています。目に当たらなくても、ひきなり皮膚を伸ばすように引っ張られると、不意をつかれ確実にバランスを失います。この時点で、もう片方の手で、目つぶしのダメ押しをすれば、暴漢は、逆に恐怖を感じるでしょう。

そういった意味で、このような連続技は有効になります。これが護身術での手札の使い方です。だから手札は多い方がいい!

稽古では目潰しを実際にできませんから、頬の皮膚を取る場合は、掌底打ちの稽古をしておく必要があります。以下の例は顎に掌底打ちを打ち込む図ですが、掌底で相手の頬を押し出す稽古をしているとどれだけ効くかがわかりますので、是非、パートナーに無理を言って稽古台になってもらってください。

 

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【手元のカードは沢山持とう!】

皆さん、こんにちは!
お元気ですか? 僕はすこぶる元気です。
さて、先ほどまで、泉忠司氏、佐藤文昭氏共著の『ビリオネア・テンプレート』という書物についていたDVDを見ていました。その中で、ビジネスの極意として、「自分が売ろうとするものは、決して売れるはずがないというところから出発しないといけない」という話しがありました。

売れないから、「ではどうして売るか?」という発想になる。そうして、「いいものだから売れるだろう」という安直な甘い考えを抜きにして、売るための様々なアイデアを出して、最も売れる方法と戦略を何種類も考え、ビジネスシーンに合わせて行うから、ビジネスで成功するのだそうです。

なるほど! ビジネスでも、護身術や合気道と同じような考えを持つんだなぁと思いました。私も師匠から、当て身という打撃系の技をたくさん教わりました。一般的には、当て身は、合気道では補助的なあるいはツナギ的な意味があると一般に話されます。要するに当てが逆らったとき、軽く打撃を加えるだけで、相手の気がそれて技に移れるというものです。

ところが、私の師・井口師範は「当て身でも徹底的に鍛えないといけない」と、毎日岩を叩いていたそうです。そして井口師範の技術では、当て身の秘伝もたくさんあります。例えば、最近稽古している技術に、「陽の技法」「陰の技法」「核の気の技法」という名付けた技術があります。

これらの技術は当て身に衝撃力をプラスする技術なのですが、何種類もあるわけです。このように、合気道では、当て身一つをとっても、色々な秘伝が伝わっています。そして、それを使う僕たちが、どの技術を使うか選択するわけです。

これはカードゲームに例えることができるのではないでしょうか。場面場面で、様々なカードの中からその都度もっとも適切なものを選んで投入するように、私たちもできるだけ多くの手持ちのカード(合気道の技法)を持って、技を行うからこそ、相手に効く技ができるのです。

師は、「合気道の技は一期一会、それぞれ毎回、違っているのが当たり前、一つとして同じ技はないんや」とおっしゃいましたが、一つの正面打ち一教押さえという技を行っても、やり方は何通りもありますし、無ければなりません。

正しい形は一つではなく、沢山あるということです。要するに最悪を想定し、それぞれにあったカードを用意しておくことになります。「こういう場合はこのカード、ああいう場合はこのカード」と沢山のカードをもつことは大切です。しかも、優れたカード、要するにできるだけ本質的な技術として必要です。