皆さん、こんにちは!
お元気ですか? 僕はめちゃくちゃ元気です!
さて、今回は正面突きの打撃法をご紹介します。一般的に合気道では、正面突きのやり方などもあまり説明を受けることがありません。でも、実際は前々回、前回に説明した技術を使って、大きなエネルギーを拳に乗せて打ち込みます。
合気道では、身体の正中線を傾けることで、身体を加速し、一気に拳を打撃に集中させて、拳を打ち出すのが正面突きの効果的な出し方です。
【合気道の正面突き】
構えの姿勢から、相手との間合いを詰めるために、正中線を傾けることで前方向に体を加速するとともに、前になっている足を、さらに大きく踏み出し、踏み出した足は外に向けて開きます。
次に体重が前の足に乘ると、また、正中線を更に傾け、全身運動を作ります。
そして身体が最大限に加速した時点で拳を打ち出します。
ただし、この一連の動作で、身体が統一した状態でタイミングを取るのが難しいため、通常は、この動作をするための特別な稽古方法を行う必要があります。
【合気道の移動方法(フットワーク)】
先ず、移動方法からです。図のように身体の軸を傾け前進する稽古を行います。合気道で大切なことは、足のバネを使わず間合いを詰めることができるようになることです。
大切なポイントは、タメを作らず、太ももの裏の筋肉を緊張させることで下半身を安定させ、上半身に身体の軸の傾きを一瞬で伝えられるようにすることです。
上記の移動方法になれたなら、次は拳を打ち出す動作を加えます。
【単純な正面突き稽古】
図のように身体の軸を傾けて体を加速し、拳を打ち出します。
【逆の構えからの正面突き】
すばやく打ち出せるようになったら、図のように間合いを詰める正面突きの稽古を行います。
以上が合気道の正面突きの技術です。空手のように、フットワークを使って、ピョンピョンと飛び跳ねて行うようなことが無いように注意が必要です。
【形稽古では本気の正面突きで!】
以上が合気道の効果的な正面突きの打撃法です。いくら形稽古だと言っても本気で打ちこんでくる正面突きを受ける稽古をしないと実際に空手や他の打撃系の格闘技の人の単発のパンチですら受けられるものではありません。
本気と言っても、打撃を相手に入れるとケガの元になりますから当然寸止め(当たる手前で止める)は必要です。安全には十分気をつけましょう。
【打撃系武道・格闘技のパンチは半端ない!】
ちなみに、合気道を行っている人の間でよく聞く言葉に「空手やボクシングのパンチは点、それさえ避ければ大したことはない」ということがあげられます。しかし、打撃系武道や格闘技のパンチはそう生易しいものではありません。
実際は、「点もたくさん集まれば面になる」ということに注意が必要です。要するに打撃系の武道・格闘技は連打で襲ってくるので、想像した以上にパンチは早く簡単に避けられるものではありません。
ただ、合気道には「交差の受け」という特別な秘伝技術があります。この受けを行うと相手は連打ができない上、相手の手を捕らえることができます。
そういった秘伝技術を伝授されても使えなければ意味がありません。ですから、使えるようになるための準備として、まずは本気の突きを捌ける稽古が必要です。
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