【自分軸を持って、しかもぶつからない】

皆さん、こんにちは!
お元気ですか? 僕はめちゃくちゃ元気です!

武道では、軸が如何にしっかりしているかが問題です。その上で相手とぶつかってもびくともしないのが理想です。特に一般の武道や格闘技は、その軸の強さが勝敗の決め手ともなるといっても過言ではないでしょう。

特に相手と正面切って正々堂々と戦うものならなおさらです。

合気道も他の武道と同様以上に軸を大切にしています。ですが、考えが若干違っています。

他の武道はぶつかり稽古という稽古をするぐらいで、力と力がぶつかることが前提です。一方、合気道は、ぶつからないのを前提としてます。

だからこそ、合気道は力の弱い人でも使えるという魅力があるのです。合気道の場合、自分の軸をブラさないのは最高のパフォーマンスを発揮するためです。

それには、合気道の身体を実現しないといけません。軸を作り、肩甲骨を気の流れる位置にスライドすると、上下方向に手の力が十分に発揮できる3つの気のラインが形成されます。それが、いわゆる体に気が通った状態となります。

そうして最大の強い状況を作りながらも、相手とはぶつからないための技術を駆使します。

当会では、骨の技術、皮膚の技術、皮膚感覚の技術、空間感覚の技術という4つに分類していますが、具体的には物理学的な方法、生理学的な方法、心理学的な方法のいずれかになります。

このような技法を使うことで、相手は気持ちよく倒れてくれます。無理やり力づくで抑えらえると、「この野郎」っていう気持ちが起こりますが、合気道で投げられた場合、何故か気持ちよく倒されます。そして、気が付くと、投げられた人の顔が笑っていることがよくあります。

これを合気道では導きといいます。しかし、よくよく考えてみますと、人を倒すという行為自体は人をねじ伏る行為であるわけです。武道である以上、相手をねじ伏せる必要があります。

でも、合気道の場合、ねじ伏せられた相手が、ねじ伏せられた記憶もないどころか、何故自分が倒れているかわからない状態になっている訳です。ですから、本人が意味がわからず、つい可笑しくなって笑顔になってしまうことが良くあります。

このように無理やり相手にいうことを聞かすのではなく、相手を導いて、自分が軸をブラすこともなく、相手が気が付けば倒れている状態こそが、合気道の理想とするところです。

これを合気道では自然さといっています。これは、合気道に限らず、日常生活でも、たまに経験することがあると思います。たまたま居合わせて、何故か手伝っていた。

気が付けば、「何故か人の仕事を手伝わされていたけれども、まあいいか」っていうシーンです。

このように、僕自身も、日常生活で合気道を活かせるようにならないといけないと最近は思っています。自分という軸をブラさず、しかも人とぶつからないそういったことができたら素敵だと思いませんか。

 

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