手首取りの技の意義について18

みなさん!

こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

さて、手首取りの技の意義について今回で18回目となりました。今回は手首取りの技で有効な気のラインという話をしたいと思います。

気のラインというのは、井口師範は「気の通り道」とおっしゃったものですが、要は、手を上に挙げる際に最も力が出しやすいポジションです。気のラインというのは、3つあり、自分の正中の全面で拳2つ分ぐらいの位置に一本、そして男性の場合ですが乳首の前の拳2つ分ぐらい前にそれぞれ1本あります。

そして、右手の気のラインは、正中ラインと右のライン、左手の気のラインは、正中のラインと左のラインです。例えば相手に手を捕まれたとき、手を挙げる際、このラインを通ると相手は逆らいにくくなります。特に手の上下においては、このラインを通ると非常に力の出るラインとなります。人間の構造上、かなり力がでやすい位置です。

また、この位置は相手に遠く、自分に近いということで、技を掛ける際も非常に有利になります。ただし、このラインを使うのも注意点があります。それは、前回お話ししたように、肩の力が入らない事。具体的には三角筋という筋肉を緊張させないことです。

そのため、肘を出来るだけ下にくるようにして頂く必要があります。特に腕が上に向かう場合は「内殻の気」を意識し指先から上にあがるように行います。気のラインを使う際もそうですが、「最外殻の気」「内殻の気」は意識した方がかなりいい。「最外殻の気」が動いていないか、「内殻の気」はちゃんと動いているかを意識していただきたいと思います。そのためには手を張るということを忘れないでほしいと思います。

そういった注意点を意識して、達人クラスの人の技を映像で見た場合、かなりこの気のラインを使っていることがわかると思います。ただ、誤解をされる恐れがあるので言っておきますが、この気のラインは飽くまでも手が上下する時のラインということで、常にここにいる必要があるということではありません。

以前、気のラインを教えた人が、余りにもこだわり過ぎていたので驚いたことがあります。座り技呼吸法でこの位置で技をかけようとしていたのです。相手を前方に押す際は、当然、腕を伸ばしてもよいのです。この気のラインというのは、相手を垂直方向で支える際に利用するものです。

ですから、相手を垂直方向で支え、崩していたなら、その気のラインのまま、体を少し斜めに倒すだけで、勝手に倒れますが、そうでもない場合もあり、相手を押す方に崩していたなら、そのまま手を伸ばしてやればいいのです。

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