皆さん、お元気ですか? 僕はメチャ元気です。
実は先週の月曜日から土曜まで、九州は熊本から来られた男性の個人指導を行いました。
その方の個人指導していろいろと気づいた点があります。
今日はその話をしたいと思います。
はるばる九州は熊本から
その人は、公務員をしながら元々空手をやっていたのですが、2年前に脳梗塞を患い、片手、片足が不自由になられました。
しかし、何とか努力の末、リハビリで普通の生活ができるようにまでなられとのことです。
それで、お会いした時点では、体が不自由になったと聞いて初めて、よくよく見ると少し動作が緩慢かな?と見えるぐらいで、普通と変わりありませんでした。
ところが普通の生活をするようになると、病院ではそれ以上のリハビリは無いので、自分でリハビリをするしかなくなったそうです。
普通の生活ができるようになったとはいえ、片足にまだまだハンディがあるため、もはや蹴り技がある空手を続けることができません。
そこで、好きな武道を通じてできないかと考え、ブログやユーチューブで、以前より関心があった当会に来られたということです。
武道でのリハビリは可能か?
今回指導した結論からいうと、普通の生活が営める程度回復した人なら、リハビリとして武道をするのは可能です。
というか、当会の合気道の考え方で行えば、進歩ができる可能性が見いだせました。
一週間の稽古でしたが、身体の注意事項を守って動作を行うだけで、かなりの進歩がみられました。
この理由は、当会の稽古での基本的な動作では、素早い動作を要さないからです。
多くの通常の武道や格闘技では、タメを作って動作に移すという2拍子の動作が基本となっています。
一方、当会の合気道は、タメを作らずすっと入るという1拍子での動作です。
通常の武道や格闘技では、隙のない動きを完成させるため、出来る限り反射神経を鍛えて、高速になるように努力します。
ですが、合気道独自の視点にたって、その視点でできるだけ無駄な部分を省いて技を出すようにします。
ですから、合気道では思うほど素早い動作が必要なくなるので、ハンディを抱えながらでも、武道としての上達が見込めるということです。
ちなみに、他の武道や格闘技の批判をしている訳ではないので誤解しないでください。
他の武道や格闘技はそれぞれ素晴らしい点をたくさん持っています。
しかし、全く違った視点に立つと、違った動作が必要になるとともに不要な動作もでるという意味です。
例えば、ガソリン車のエンジン部分だけをモータに変えて電気自動車にするのでなく、モーターという視点にたてば、不要な部分が沢山でてくるのと同じことだという意味なので、誤解をしないでください。
武道では足腰の強さが必要
合気道では、腕力を必要としませんが、地球の力を借ります。
言い方を変えると、地面を支える足の力が必要となります。
そのため、足腰の強さが思った以上に必要となるのです。
特に今回のご指導で、合気道の術理においては、最低限、足腰の強さの必要性を感じました。
ただ、日常の生活ができるレベルまで回復した人であれば、足腰の鍛錬に合気道の稽古は適していると思われます。
* * *
以上から、軽い脳梗塞による障害のリハビリには、井口師範の合気道は、日常の生活が普通にできるレベルに戻った身体なら武道として使えるレベルになるには十分可能だと分かりました。
もしよければ、下記のボタンをクリックして、ブログ村への投票をお願いします。
にほんブログ村
また、上の「コメントをどうぞ」をクリックして、いいね!してもらえるととても嬉しいです!