皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、前回は、止・観という話をしましたが、この止・観は合気道の中でも生きているという話でした。
今回は、その止・観を使って、宇宙とどう一体になるのかということを書いていきたいと思います。
止と宇宙の中心
この話は、実際は合気道の高段者向き内容になるので、もしかするとほとんどの人は意味が分からないかもしれません。
しかし、宇宙と一体になるというのは、単なる概念論や精神論ではなく、純然として技の中に存在する技術であるということが分かっていただければと思い書いて行きます。
先ず、合気道で技を行う際、合わせというのが非常に大切になりますが、これは気に合わせるということです。
気に合わせることを合気道では気結びと呼びます。それで合わせる気というのは何かというと、自分の気、宇宙の気、相手の気の3つが一つになるということです。
宇宙の気といわれると、かなり抽象的だと思うかもしれませんが、分かりやすく言えば、相手と自分の間の空間、これを宇宙と捉え、この空間に気が満ちていると考えるわけです。
ですから、合気道の合わせというのは、己、相手、その間の空間の3つの要素を考え、調和を取るというものです。
こういうと、宇宙というものがかなり身近に感じられるのではないでしょうか。
技にどう活かすか?
合気道の合わせは3つの気の調和ということが分かったと思いますが、これは言葉の遊びでも、概念論でも実はなくって、実際にこの考えを技に適応していきます。
具体的には、次の手順で3つの気を合せます。
- 自分と相手とその空間を意識する
- 相手の攻撃の兆しを感じる
- 相手の気に合わせながら、入り身を行い、相手と接する
- 相手との接点を宇宙の中心と考える
- 接点を意識しつつ、意識を広げる。
- 意識を、自分、相手、空間と3つに広げ技を行う。
先ず、自分と相手とその空間を意識します。そして相手の気の変化に応じて、空間の変化を感じます。
これが、兆です。相手の変化が出た瞬間、兆がで、相手が微妙に変化することで、空間の変化がわかります。
すぐさま、自分はその変化に乗って、入り身して、相手との接点を作ります。
その接点が宇宙の中心となりますが、この宇宙の中心を意識するのが止です。
止は一瞬で、すぐに観して、意識を次の動作に広げていきます。そして、意識はどんどんと拡大して相手全体を包み込むまで意識を広げながらも、自分の動きを止めず、技を行います。
以上が、合気道の宇宙の気に合わすということです。かなり高度な意識操作が必要で、この操作は指導を受けないと、ピンとこないと思いますが、やってみると成る程とおもうものです。
もしよければ、下記のボタンをクリックして、ブログ村への投票をお願いします。
にほんブログ村