合気道の杖と皮膚感覚の技術

今年から、本格的に合気道の杖(ジョウ)の稽古を導入していますが、お弟子さんたちに指導している中でいろいろと発見がありました。

その中で、一番の発見は、皮膚感覚の技術を即座に理解のレベルまで伝えることができる方法です。本ブログで何度か触れていますが、皮膚感覚の技術については、何度説明しても理解していただくのがとても難しいのです。

皮膚感覚の技術の一つ下に皮膚の技術がありますが、皮膚の技術は、特に合気道経験者に指導すると、その場で理解してもらえることが多かったのですが、皮膚感覚の技術は何度稽古しても理解というところまで至らなかったのが現状でした。しかし、先日の稽古で、本当に理解してもらえたと確信できる言葉をお弟子さんたちから聞けました。

皮膚感覚の技術は、体験すると非常に不思議な感じがします。「力を受けずに倒されたが、どうして倒されたか分からない」という感じです。ですから、かけられると皮膚感覚の技術であることがわかりますが、自分がかける場合になると、どうしていいのか分からない。私の場合で数年の期間をかけてご指導を頂く必要がありました。

その理由は簡単です。「いつ、どこに、どのように」という目安がわからなかったのです。目安がわからなければ、自分では掛けられる感じがしません。できたとしても、そのとき限りで、たまたまできただけで、理由もわかりません。師範に「そう、その感覚」といわれましても、納得がいかなかったのです。

ところが、今回発見した杖を使った稽古方法だと、簡単にその不思議感覚が作れます。しかも、一度の稽古でその不思議感覚を作ることができ、その目安となる感覚も理解でき、さらに再現もできます。

この目安となる感覚というのは、本当に感覚的なことだけなので、文章に表すことができませんので、実際に受けていただくしかないのですが、それでも、画期的なことには違いありません。文章に表せないからこそ今まで、言葉による説明と演武ではお弟子さんに伝わらず、通いのお弟子さんでも、60%の成功率程度でとどまっていたように思います。

私の経験から、一度その感覚の目安がわかれば、後は感覚をしらない相手と稽古をしていても、徐々にその感覚を再現できるようになります。一方、この目安がわからなければ、何度稽古しても、掛かったり、掛からなかったりする訳で、その理由もわからないのです。ですから、この感覚を実感し理解させるというのは本当に大変なことだった訳です。

しかも、「感覚の稽古」は、井口師範のようなわかる人にマンツーマンで指導されないとできませんでした。たとえ、井口師範の技を受けてその経験をしていても、感覚が理解できないかぎり、その人同士でいくら稽古してもできません。これは、特別な才能がなく、将棋を知らない普通の二人が、将棋の本でルールだけを覚えて、かなり時間を費やして二人だけで練習を積んでも、プロ並みにはなれないのと同じです。

これらの技術に興味をお持ちの方は、ご連絡いただければと思います。

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