みなさん、お元氣ですか? 僕はメチャクチャ元氣です。
さて、今回は合氣道の理念と体術がどのように結ばれているかについて井口師範から教わったことを書いていきたいと思います。
このブログを読むと
合氣道をしているとつい自分自身だけにフォーカスをしてしまいがちです。合氣道は愛の武道といわれますが、自分だけにフォーカスしていたのでは愛の武道とはいえません。本ブログでは、世界平和を目指しているから愛の武道という思想てきなものではなく、技術的に解説することで、合氣道が何故「愛の武道」となりうるかがはっきりと理解できるようになります。
目次
・合氣道の理念
・合わせの概念
・相手に合わせる
・相手を崩す技術
・崩れた状態の維持
・相手を手足のように扱う
・相手ファーストの考え方
・天地自然と合わせる
・まとめ
合氣道の理念
合氣道の創始者、植芝盛平翁は「合氣道は愛の武道である」と述べています。この言葉が示すように、合氣道が「愛」であり得るためには、「相手」にどれだけ集中できるかが重要です。しかし、同時に「我、宇宙の中心なり」という意識も大切です。この二つは一見矛盾しているように思えますが、実は深い関係があります。
合わせの概念
合氣道には「合わせ」という考え方があります。これは「合氣」とも呼ばれますが、大東流合氣柔術の「合氣」とは異なる思想です。この違いを理解することが重要です。大東流合氣柔術の「合氣」は肉体的な技術を指しますが、合氣道は肉体面と精神面の両方を統合した考え方です。そのため、大東流合気柔術とは異なった合氣道は独自の方向性を進んでいます。
合氣道では「相手に合わせる」「天地自然と合わせる」という表現がよく使われます。これらは一般的には思想として捉えられていますが、技術面でも実践されています。ただし、合氣道には大東流合氣柔術のような単独の「合氣」という技術は存在しません。「相手と合わせる」「天地自然と合わせる」という思想が、技に組み込まれています。
相手に合わせる
「相手に合わせる」というと、相手の動きに応じて自分が動くことを指します。これは合氣道において非常に重要な要素ですが、それだけではありません。相手の動きを止めた後も、相手に合わせ続ける必要があります。これは相手の力と衝突しないようにすることを意味します。相手を自分の手足のようにコントロールすることが求められます。
相手を崩す技術
相手を自由にコントロールするためには、まず相手を崩し、その崩れた状態を維持することが重要です。これには相手の骨格の状態を理解する必要があります。
具体的には、相手を崩す際には、相手の足が地面にどのように接しているかを判断し、その接点を起点に最も崩しやすい方向に誘導します。氣の流れを利用して崩すのです。
崩れた状態の維持
相手の崩れた状態を維持するためには、力の衝突をできる限り避ける必要があります。相手は衝突した部分を支えにして安定を保とうとするからです。そのため、相手の骨格を読み、関節の動きを考慮しながら、力の衝突を避けて相手を自分の思う方向に導きます。こうすることで、相手を崩れたままコントロールすることができます。
相手を手足のように扱う
相手を自分の手足のように扱うためには、自分の骨の特性を理解することが必要です。自分の手足であれば、力が衝突することはありません。動かない方に無理やり動こうとしないからです。同様に、相手に対しても同じように考える必要があります。
相手ファーストの考え方
私たち合氣道修行者は、自分にフォーカスしがちです。自分の身体操作に氣を取られることが多いですが、合氣道の本質は相手をどう導くかという「相手ファースト」の考え方が最も大切です。相手を理解し、共に調和することが、合氣道では大切です。
まとめ
このように、合氣道では相手のことを考えると同時に、相手の身体構造、相手の動きなどあらゆる物理現象をも味方につけるわけです。そのため、天地自然の理を理解し、その法則に従うことがすなわち、相手をコントロールすることでもあります。それゆえ、相手の骨格を読むということも、合氣道では必要な要素となるわけです。そこで初めて天地自然に合わせるという考えと一致するのです。このような理由から当会では「骨の技術」ということで、骨格を読み利用する技術を稽古しています。
技術の面からも相手と一体になり、相手を敵と見ず、相手ファーストの考えを体術に活かすのが合氣道です。武道でありながら、相手を尊重するという理念が体術にあらわれているからこそ、こういった技術で投げられると何故か反抗する氣がなくなります。これゆえ、世界平和を目指すのが合氣道精神ということになる訳です。
もし記事の内容がよければ、ぜひ下記のボタンをクリックして、ブログ村への投票をお願いします。
にほんブログ村