【スポーツ科学と東洋武道3】まるでテレポート!合気道の推進法

こんにちは! お元気ですか? 僕はメチャ元気です!

さて、前回は静から動に瞬時に移り変わる技術として、寸勁という技術が中国拳法にあり、それと類似した技術が、合気道の当て身の技術の中にもがあるという話をしました。今回は、中国拳法ではなく、合気道の移動方法で足の筋肉のバネを使わず移動する方法にについて話したいと思います。

再三、東洋の武道的な身体は、静から動への移り変わりがスムーズで、一瞬で行われるということをお話ししていますが、それを実際に合気道ではどう実現するかということを説明します。

西洋の格闘技、例えばボクシングでは、フットワークを軽快に、常に左右の足のバネを使って忙しく動ています。このような動きは「動から動」の動きといえます。一方、合気道の場合は、相手との距離(間合いは約2メートル)を十分にとり、静かに立って相手と相対しますので、「静から動」の動きです。

では具体的に合気道ではその距離を詰める場合どうするのでしょうか。合気道では、身体の軸を図のように前に傾けます。すると、倒れそうになるので、その際バランスを取るために足が前に出ます。しかもその際は、かなり勢いができているので、前進することができます。

そして、さらに合気道では前の足が着地した時点で、体の加速をすぐに止めないように、後ろ足になる足を継ぎ足といって前足の方に引き寄せます。そうすることで、ジャンプ力を使わずかなりの距離が移動できます。

つい後ろ足に溜めを作ってそれからジャンプしてしまいますので、体に身に付くまで何度でも、体を傾けて前進する稽古をする必要があります。

このやり方でポイントになることは、腿裏(ももうら)の筋肉を緊張させて骨盤と上半身が一体化することです。そうすることで、身体を傾斜したときに、すぐさ頭まで伝わり、早く加速することができます。

このように、東洋の身体の使い方は西洋の身体の使い方とちがった科学があります。このようによくよく分析してみると、正しく効率的な使い方をしているのがわかると思います。ですから、一般的なスポーツ科学と視点が違うだけで、非常に科学的なわけです。

また静から動への変化は武道的な大きなメリットがあります。それは、相手にとって始動の時期が読めないことです。そらに情報遮断の別の秘伝と併用すれば、まるでテレポートしたみたいに相手は一瞬で自分の前に来たような錯覚が起こります。

ですから、合気道に興味がない人でも、護身に関心があるなら、合気道の移動方法はどうしても押さえておきたい一つです。

 

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