皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です!
今回は、力を抜くことに関して、力が抜けていると感じる状態について述べたいと思います。
力が抜けていると感じる状態とは、合気会の元師範部長、気の研究会主宰の故・藤平光一師範が指導していた気の流れている状態のことです。
もっとも分かりやすい例として、藤平師のご著書でよく書かれている折れない腕があげられます。
藤平師の『「氣」の威力(講談社)』によれば、
「右腕を前に出し、指を開いて完全に腕の力を抜く。そして、心のなかで指先から自分の氣が天地の果てまでほとばしり出ていると考える」とあります。
また、「消防ポンプのホースから水が勢いよく出ているときに、ホースを曲げようと思ってもできないだろう。同じように、指先から出ている氣に任せきって、腕の力を完全に抜いていると、腕は曲げられなくなるのである」と書かれています。
心の中で氣を思えば氣がでるから強くなるという主張です。ところが、半身不随などで手の筋肉が動かせない人には、いくら心で氣がでると思っても強くはなりません。私は、実はこの折れない腕もつまるところ筋肉の効率的な使い方と相手のへの力の戻し方だと考えています。
そういった氣が手を強くしているという考えにしても、筋肉の効率的な使い方という考えにしても、現象としては折れない腕ですから、どちらでもいいことです。どちらにしても、力が抜けていると感じているのは間違いありません。
ただ、この折れない腕というのは、氣を出すデモンストレーションのために行うものだけではありません。
単に腕を伸ばして、相手に「この腕をあなたの腕力で曲げてみてください」と自慢するためのものではなく、この折れない腕は、非常に使用用途が広いのです。
だからこそ、気の研究会では、この折れない腕を基本にしているのです。座り技呼吸力鍛錬法(座り技呼吸法)でも、色々な技にでもこの折れない腕はつかわれます。
時々合気道家が実演をみせる空中腕相撲という、台をつかわないで、空中で腕相撲をする場合にも、この折れない腕の原理は使われいています。
ちなみに、合気道関係の人ではありませんが、以前、沖縄空手の宇城師が、テレビで空中腕相撲をしたシーンが放送されました。その際に筋電図を測定しましたが、やはり筋肉は使われていました。
ですから、力を抜くといっても、筋肉を使わないのではなく、最も効率の良い筋肉の使い方であるということのようです。でも本人は力が抜けていると感じています。
ですから、力が抜けていなくても、当人が抜けていると感じるという体の使い方があるということです。
ちなみに、合気道では、返し技といって、相手が掛けてくる技を無効にする方法もありますが、これもこの折れない腕の応用です。
皆さんも、この折れない腕から色々と応用を考えてみてはいかがですか。
もしよければ、下記のボタンをクリックして、ブログ村への投票をお願いします。
にほんブログ村
また、上の「コメントをどうぞ」をクリックして、いいね!してもらえるととても嬉しいです!