【意識の気の流れを利用する】
皆さん、お元気ですが? 僕はメチャ元気です!
今回は、合気道で使う「意識の気の流れ」の利用についてお話ししたいと思います。
重なる気
先ずは、前回お話しした気の流れで、一般的な人が身体行動を起こす順を見ていきましょう。
①意(こころ)に意図が起こります。
②その意図に従って気が動きます。(意識の気の流れ)
③気が動くと、その人の身体から気が外に出ます。
④それと同時に、意図した通り体に気がながれます。(動作の気の流れ)
⑤体に気が流れると意図通り身体が動き出します。
⑥身体が動き始めると、物理の法則によって縛りができます。(状態の気の流れ)
この様に、人の行動は、3つの気の流れが重なって初めて身体が動き行動できるわけです。
先ず、意識の気の流れができ、次に動作の気の流れが意識の気の流れと重なります。さらに、動作が起こると、状態の気の流れがそれらに重なり、3つ重なった状態で動作している状態になります。
合気道では、このどれかの気の流れを操作することで、相手をコントロールします。
いつ意識の気の流れの利用するか
意識の気の流れを利用というと、意識の気の流れが生まれた時点での利用を考えるのが普通じゃないでしょうか。
ところが、先ほども言ったように、気の流れというのは、重なって存在するものなのです。ですから、意識の気の流れを操作する場合、意識の気の流れが起こった時点以降であればどの時点でも可能です。
但し、他の気の流れと重なっている場合、他の気の流れを無視するわけにはいきませんので注意が必要です。
意識の気の流れと攻撃の三角
例えば、「手首を持とう」とする意が起こったとき、この意識の気の流れは、手首を持った時点で完結します。要するに、手首を持って握り込んだ時点でその気の流れが終了します。
ということは、手首を握るという目的を果たす前まで、この意識の気が出たままになるのです。
意識の気がでることを、井口師範は別の言葉で、攻撃の三角ができたと表現しています。
この攻撃の三角というのは相手が攻撃しようとしたときに限定していますが、実際は、人が意図を持ち、気が出た瞬間、目的を遂行してしまうまで、動き続ける現象です。
ですから、意識の三角といった方がいいかもしれません。
要するに、人が意図を持ち、気を発した時点から、目的の遂行が終了するまで、人はその動作にロックがかかるわけです。
「手首を持とう」と意図し、気が出た瞬間から「手首を持つ」という目的遂行まで動作続けるので、手首を持とうとする瞬間、手首が前に移動すれば、その移動につられて前のめりになってしまします。
これは無意識に起こることなので、気が付けば自分が崩されているという状況になるわけです。
一方、「手首を持とう」と意図し、気を発した時点、突然にパンチなどの攻撃がきたらどうなるでしょうか?
通常の人であれば、意識の気の流れが「手首を持とう」という目的が突然中断(攻撃の三角が破壊)され、一瞬だけ、脳がパニック状態になり金縛りになった状態になります。
* * *
このように、意識の気の流れを利用するにはタイミングが関わっています。ですから、どんな時にどいう行動が適切かというのを体に覚させておかなければなりません。
皆さんも色んな条件を実験してみて、どんなときどうなるか、経験すると非常にいいと思います。
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