【何もしていない相手に技をかける】

皆さん、お元気ですが? 僕はメチャ元気です!

前回はジーっとしている相手に技をかけることで合気道の技の行う本質が分かるという話しをしましたが、今回はさらに具体的なヒントを出していきたいと思います。。

形稽古だけしか経験のない合気道修行者の場合は、相手が同じように合気道している慣れ親しんだ相手ならまだしも、合気道素人が相手の場合だと、ただ単にジーっとしている相手に技をかけるのがかなり難しいと思います。

何故なら、一瞬で技をかけないと、力を抜いてジーっとしている相手でも、危ないと思うと、技にかかる前につい力が入ってしまって、中々うまく技をかけさせてもらえません。

相手にできるだけ悟られないポイントを今回述べていきます。

 

 


上手くできない理由は三角筋

 

もしあなたが、手だけで技をかけようとしたとき、あなたの三角筋が動きます。三角筋は腕の根本である肩にある筋肉ですから、少し動かしても、手の末端は大きく動こうとします。

それによって相手は、あなたがどう動こうとしているか簡単に判断してしまいます。

三角筋は腕を固めるために使うのは問題ないのですが、腕を動かすのに使うと、反射が起こって脊柱起立筋群が緊張し、自由な動きができなくなります。

反射が起こるプロセスは、
①三角筋が過度の緊張する
②三角筋に意識が行く(力感がでる)
③脊柱起立筋群が緊張する

これにより体の自由度がかなり低下します。

 


運動エネルギーを伝える

 

自分の体重と同じ鉄の塊が前方から転がってきたら人はどうするでしょうか? 多分、大概の人は危険を感じ、それを避けようとするでしょう。

このように、人は動くものにはエネルギーがあるというのを無意識レベルではしっているのです。

だから、相手が物体であれば、運動エネルギーの凄さを実感できます。

ところが、相手が人間になるとその感覚がなくなります。いざ、技をかける際には、腕力だけに頼ってしまうのです。

これは、手がかなり器用に動かせるため、つい手で何とかしてしまおうとする日常の動作の癖から出ているものです。

そのため、この癖をまず除いてやる必要があります。

そのやり方としては、まず体を動かし、その反動で相手を動かすという稽古が必要になります。当会では、骨の技術の陽の技法というものです。

一般的な合気道では、その稽古として、天の鳥船の行(船漕ぎ運動)がよろしいかと思います。

この稽古が上手くできているかどうかは、後ろから相手に片手をしっかり持ってもらって、相手を前方に持っていけるかを見ると良いでしょう。

上手く運動エネルギーを扱えていたら、相手は前方に根こそぎ持っていかれます。

 

*  *  *

まだまだ、ポイントはありますが、それらは、実際に手に取って、実地で教えないとできない技術ですので、先ずは、三角筋に頼り過ぎないことと、運動エネルギーを利用することを重点的に稽古されるといいでしょう。

 

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