皆さん、お元気ですか? 僕はかなり元気です。
最近の記事では合気道の「合わせる」ということについて、いろんな視点から述べています。
そこで大切なことは「合わせる」「外す」「導く」でした。
今日は手首取りの「合わせ」「外し」「導き」について記事を書いていきたいと思います。
「外す」というのは、相手とぶつからないということです。
要は「相手の土俵で戦わない」ということで、そのため、力勝負を避けることでもあります。
特に僕たち日本人は「正々堂々」が好きで、実力も考えず、相手との真向勝負で圧勝することを好みます。
極端に言えば、体の小さく力のない人間が、圧倒的に力も体格もある人間に圧勝する実力を見せるというのを理想としている訳です。
でも、現実のルールに従って正々堂々と戦うスポーツでは従量制をしいているのは、体力、体格、素質のある人に圧勝するというのは無理だということを示しているのではないでしょうか。
それが現実です。
相手の知らない技術
体力、体格、素質のある人と、ルールのもと正々堂々と根性だけで真向勝負で戦うには限界があります。
やはり、技という要素で戦わないといけません。
技というと「誰にでも通じる万能の技」を連想する人がいるかもしれませんが、そんな綺麗ごとはありません。
「相手の知らない技術」を使うのです。
だから、技で勝てる訳で、相手が知り尽くした技では、とても勝負になりません。
だから完璧に技の形さえできればという最高の答えはないのです。
技が決まるのは、形ではなく、相手の虚をついた瞬間ということを覚えておく必要があります。
手首取りで、実を避けて虚を撃つには?
「実」というのは万全の体勢をととのえている状態、「虚」というのは無防備な状態です。
合気道では、一見万全の体勢を整えている状況で戦うと見せかけて、実は相手の「虚」を突くという戦法を取ります。
今回は手首取りでの相手の「虚」というのは、つかもうとするタイミングでの位置関係にあります。
人間は相手を掴もうとすると、最大力の出る位置を無意識で選びます。
そしてそうした人間の最大の問題点は、直立歩行を行っているという点です。
そのため、最大に力が入る位置というのは唯一点だけになってしまいます。
そこで、一見つかまれるように見せかけながら、位置を少しずらすことで、相手に悟られず、最大の力の出る点を外します。
ところが、折角、相手は気づかないうちに最大の力が出る点が外しても、握られた瞬間にはまた軌道修正され、最大の力が出る点に引き戻されます。
初心者が上手くできないのはこの理由によるためです。
では上級者は何をするかというと、このずらしたつぎに、「導き」を入れているのです。
具体的には手首を螺旋状に導いて、相手に引き戻されないようにして自分の優位な位置に手を持ってきます。
これにより、相手の体勢は大きく崩れます。
手首取りの技は実はこういった技術を習得するのに必要な技なわけです。
といっても、この技術は手首取りの際の、ほんの一つのやり方でしかすぎないということも覚えておく必要があります。
合気道の技には、唯一これだけが正解というものはありません。
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