「気」について3 重みを作り出す当身

いつもご購読ありがとうございます。前回の記事から少し時間がたってしまい失礼しました。前回の記事から、少し仕事が忙しくなった上、合気道修行者の方や中国拳法修行者の方の個人指導があり更新が遅れてしまいました。

では、前回の続きです。前回のブログでは、当会の当身(パンチなどの打撃技)の分類を説明しましたので、もう少し当会の当身について説明します。

当会の当身の基本は、「陽」の技法です。「陽」技法の定義は、「相手に与えようとする運動エネルギーの方向に先ず己の重心を加速して、相手との接点となる部分を加速し、相手に運動エネルギーを伝える」ということになります。

これでは何を言っているのか分からないと思いますので、相手に正面突き(ストレートパンチ)を行う場合で説明しますと、
①足を踏み出して体を加速。(運動エネルギーを作る)
②体が動き出してから手を加速してパンチを出す
③相手にパンチを打ち込む
ということになります。

要するに、体の動きより遅れてパンチが出るということです。それでは、テレホンパンチ(パンチを打つ前に相手にわかってしまうパンチ)になるのではと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、実は相手から見ると、体の動きは、「間をつめるための動き」としか映らないのです。といいますか、当身する側はそのような動きをするのです。

これを、もう少し具体的に、合気道の演武でおなじみの突きで、当会の第一式の陽の技法を説明します。ここでは、左半身(左足を前に踏み出した構え)から一歩踏み込んで右パンチを出す場合を例にとって説明します。

①右拳を腰辺りに握り構え、左半身になります。
②右足を大きく踏み出し、少し遅れてパンチが相手の腹部(鳩尾)をめがけて移動するようにします。
③パンチが相手に当たった時点で、引き足(後ろ足になる左足を少し前方(右足の方)に引き寄せる)をとります

ここで重要なのが、③の引き足です。何故なら、引き足をすると、右足を出したあと、パンチの届く距離は引き足の分だけ前に伸びるからです。

多分文章だけでは、合気道の当身について、分からないと思いますので、また、いつか機会あれば、映像を撮って実際のパンチをご紹介したいと思います。

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