皆さん、お元気ですか? 僕はメチャ元気です。
さて、今回は相手の運動エネルギーを利用するということについて話をしていきたいと思います。
相手は移動すると運動エネルギーを持つ
合気道では、形稽古の開始時点では、受けを行う人とは1畳分(約2メートル)離れた遠い間合いから始めます。
そして、受けの攻撃から形稽古が始まり、その攻撃に対して取りは技をかけていきます。
そのため、受けは攻撃時点で、既に「前に移動する」ことで、必然的に運動エネルギーを持っています。
ですから、相手の運動エネルギーをそのまま利用して、方向を変えてやることで、相手をコントロールします。
それで、最も大切なポイントは、相手の重心である丹田の速度と方向に注目するという点です。
どうしても相手の手が先にでてくるものなので、つい気持ちが相手の手に行ってしまいがちですが、あなたは、相手の丹田がどのように移動しているかを冷静に判断し、相手の手をどう導くと丹田を中心として動いている運動エネルギーを利用できるかを考える必要があります。
この考え方に慣れると、相手の持つ運動エネルギーを上手く扱えるようになるのです。
大切なポイントは前に出ること
相手の運動エネルギーがどうなっているかを観察しようとしたとき、やってしまいがちの多くのミスは、その場で相手の攻撃を待つということです。
ただ待つだけではダメです、何故なら、突っ立ったままで、その場で相手に対抗しようとすると、相手の運動エネルギーに呑み込まれる恐れがあります。
相手の運動エネルギーに対抗できるためには、取りは自分自身も前に移動して運動エネルギーを作る必要があるのです。
この点を誤解すると、もはや武道ではなくなり、単なるダンスとなってしまいます。
その結果、受けの人は、自ら自分の運動エネルギーを反らせることで、取りに負担を掛からないようにしてしまい勝ちになります。
ついには、受けが取りの意思に関係なく勝手に技に掛かってあげるということになってしまうのです。
これでは武道としての意味がありません。
何故なら、わざわざ自分から技にかかってくれる暴漢は世の中には存在しないからです。
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