【プロセスとエレメント】

05皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日は達人たちの使う気をもう少し考察していきたいと思います。


達人は一つの技に複数の技術を同時起動

 

達人たちが気を獲得に至った筋道を探ってみたところ、彼らは技を徹底的に錬磨することで「気」を意識するだけで、一連の技を発動するに至ったと言えます。

言い方を変えると、「気」というエネルギーをコントロールするという意図を持つことで、複雑に構成された細かなスキル群を適切にコントロール下に置き、神技を実現しているわけです。

技を段階的に分解して考えたとき、それぞれの段階で目的となる意図があります。

その意図を実現させるためには、プロセスの中にも何種類もの細かな技の要素(エレメント)があります。

しかも、達人の技では、一つのプロセスに使用するエレメントは一つではなく、複数存在します。

そういった一つのプロセスに含まれる複数のエレメントを状況に合わせて適切に同時起動させながらも、さらに次のプロセスへ途切れなくスムーズに行っています。

そのため、井口師範のような達人に技を掛けられると、まったく対応することができなく、気が付くと地面に張り付けられているという感じになります。

これが、達人の技の正体で、僕たち凡人との違いで、この様々なエレメントを同時起動を実現するのが「気」であるわけです。

 


凡人ができること

 

そこで、これより、達人の技に少しでも近づけるよう凡人ができることを考えていくことにしましょう。

例えば、合気道の技で相手と接触した時点でのプロセスを考えてみると、このときに必要な技術のエレメントとして、少なくとも3つのスキルの同時使用が必要です。

それは、相手にこちらの意図が伝わらない技術、意図が位置関係を有利にとる技術、相手に力を十分に入れさせない技術があげられます。

相手にこちらの意図が伝わらない技術としては、目の使い方と体の使い方が重要で、どちらについても言えることは、変化をできるだけない方がいいという点で、眼法と移動法があげられます。

また、位置関係を有利にとる技術というのは「骨格の合わせ」です。

さらに、骨格の合わせには2種類あります。

一つは自分の骨格上で次の技にかかりやすい位置関係を取ることです。

そしてもう一つは相手の骨格上において相手が不利になる位置関係を取ることがあげられます。

さらに、相手に力を入れさせない技術としては、当会の分類では「骨の合わせ」「皮膚の合わせ」「皮膚感覚の合わせ」「空間感覚の合わせ」などです。

凡人の僕たちは、これらを別々に稽古して確実にできるようになったうえで、複数の技術を同時使えるようにし、それを「気」に関連させていく必要があります。


 

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