皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、合気道に関わらず、護身術を行う際に最も大切なのが空間を意識することです。今回は空間についてお話ししたいと思います。
相手より先に、先ずは空間を感じること
合気道は形稽古を行います。形稽古では二人一組になって、技の稽古を行うのが普通です。
技の掛け手である取りと技の受け手である受けという役割を互いに交代しながら行います。形のパターンとしては、受けが初めに攻撃技を仕掛け、取りがその攻撃に対処して技を施します。
形を行う上でどうしても忘れがちなのが、時空という概念です。要するに、時間と空間です。
ついつい自分と相手という二元で考えてしまうと、大切なものが見えなくなります。
すると目先のことしか考えられなくなり、ついには、攻撃される場所だけと、視界がどんどんと狭くなります。
その結果、例えば手首取りなら、 前回お話ししたように、 「相手に持たれたら?」という結果から出発する発想となってしまいます。
すると、もはや武道ではなくなった前提で稽古することになってしまうわけです。
形稽古は相手と向かい合った時点で、もうすでに始まっています。考える必要があるのは、相手との距離がどうなっているかという相手との空間を意識する必要があります。
先ずは空間を支配するのが合気道
合気道は宇宙と一体になるといいますが、宇宙を遠いものと捉えると非常に難解なことのように感じますが、僕たちは常に宇宙の中にいて、僕たちは宇宙の空間の一部を常に占有しているわけです。
だから、相手と自分という二元で物事をとらえず、宇宙の中の自分と相手という捉え方が大切です。
そのために、まず自分があり、自分の周りに宇宙空間があり、そしてその空間の中に相手がいるという捉ます。
そして、その空間の支配者は技の掛け手である取りでなければならないのです。
そういった認識のもと、形稽古では初めて後の先や先々の先などの特殊な先手の取り方ができるようになります。
合気道では空間を支配することを、先を取ると言わず勝速日といいますが、それは先の究極の形で、相手の変化に応じて、空間を支配し、空間と共に己が動きます。
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